teruma × matsuda tadao「 teruma – mono – chrome 」
渋谷と恵比寿の間にある tokyoarts gallery へ。
輝馬の1st写真集「T’s Photograph」の発刊記念の写真展とのことだが、出展されるのはその中の一部。
刑事ドラマ仕立てで、モノクローム。
黒く潰れず白く飛ばず、粒感はありつつ荒くはない。
湿り気を帯びつつも乾いた感じの色合いが良い。
刑事ドラマと言っても、シリアスなものではなく、ウィットやユーモアの利いたもの。
(BGMとして「探偵物語」や「大都会 パート Ⅲ」などが流れていた)
ピストルは水鉄砲、ロマンスの相手はテディベア。
肉体美を見せるようなカットも、一枚羽織らせたり、背中越しだったり。
見立てと仄めかしで、見る者の想像力で補完する必要はあるが、想像の邪魔をするものは取り除いてある。
直接的ではない見せ方に感心した。