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ベクアステラお披露目公演「The First Star」

天乃さや が 天乃さや として復活というか復帰と言うか(まぁ、察してください)すると言うことで、お披露目公演に行ってみた。

病禍のさなかとあって、会場の TSUTAYA O-Crest の収容人数の数分の一の客数、着席でのライブ。

送り手のアクセルグローは、「KAMOがネギをしょってくるッ!!!」などを手掛けていた事務所。
「なんてたってハロプロライブ」などで主催ライブも手掛けており、仕事そのものは手堅い。
ツイッターでの告知、プロモーション、チケットの発売から入場、物販の仕切りまでソツなく。

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撮影可と言うことになっていたが、仰々しいカメラを携える向きは少なく、撮る人もiーpadやスマートフォンなど。
客の側からの声出しは禁止。 光る棒を振る人が多い。
手を叩くことで感情表現をすることには慣れていない人が多い印象。 
光る棒文化の弊害。

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セットリスト

・もっとずっと
・夜空の物語
・夢の中で

3曲だったが、体感的にはもった沢山やっていたような充実感。
さらに未発表曲もあるようだ。

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グループのコンセプトを記した一文に、「一番星を見つけた時のように、心がナチュラルに戻る。
そんな存在でありたい。」とある。
奇を衒わず、外連やこけおどしに走らず、衣装も楽曲もオーソドックスなもの。

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天乃さやは、本人曰く「基本、引きこもりなのだけれど、気が付いたらやりたいことがアイドルしかなかった」との事で表舞台に復帰。

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早瀬さくらは、前に所属していたグループが解散してしまったあと、同じ事務所がアイドルグループをやることを知り応募。

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五十嵐マイは演技やダンスの仕事をしてきたが、アイドルにも挑戦。

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kanami は北海道で芸能活動をしつつpocochaで配信をしていたが、北海道では活動の幅に限りがあることから一念発起して上京。

メンバーが発した言葉の中に何度も出てきたのが

「コンセプトに共感した」
「それぞれのやり方で楽しんでほしい。」

メンバーそれぞれにベクアステラ前史の物語があり、「以前からのファン」がいる。
異なる文化風習を持つ客層が交わることを見越しての「それぞれのやり方で楽しんでほしい。」なのかもしれない。

昨今のアイドルは階層化が進み、その階層の枠内・文化圏での対バンライブが多く、客の方も階層を縦に移動することが少ない。
広く売るためには、階層を(主に上の方向に)破って行かなければならないのだけれど、それがなかなかに難しい。

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メンバーも、客も、異なる階層・文化圏からここに辿り着いた訳であり、上手く反応すれば、大きな熱量を発することにもなると思う。

事務所の(メンバーの)次の一手に期待したい。


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(2020.09.09 記)

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