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きゃわふるTORNADO 定期公演「ビッグオニオン連れてくよ♡」#37 年に一度のハロウィン公演(2019.10.25)

ハロウィン公演と言う事で、仮装をした客もちらほら。
気合が入りすぎて開演前に燃え尽きてしまい、
「やるならやり切れ」「中途半端な事をするな」「せめて『出オチ』にはなれ」
と盛大にダメ出しをされたり発破を掛けられたりしている謎な状況も見られた。

椅子席もある状況は維持されている。 立って見たい(盛り上がりたい)客の方が多いので、整理番号が後の方でも割と座れるのはやはり有り難い。
無料公演はコンスタントに札止め、有料でもしっかり集客できている。

メリーゴーラウンド
SUPER HERO
撮可のうた 〜SEASON 1〜
ALIVE
星空ディスティネーション
ナンバーワンダーランド
Psychology
トビキリナミダ
きゃわ騒ぎのやつ
きゃわふるTORNADO

6人に戻って初めての定期ライブだったのだけれど、5人の間は演る曲を絞っていたようで、久しぶりの曲もいくつか。
不測の事態が起きた時の「質と量を保つ工夫」を送り手が意識しつつ、客には覚られないような施策が出来ている。
打つ手打つ手が凡て上手く行っているとは思わないが、その時々で選択し得る最善手を、しっかり考えて打っているのは確からしく思われる。

Psychology、磐田のリリースイベントより音響が良い所為か、改めて出来の良さに驚く。
一音目から張りのある音を出せる、金管楽器のような歌声の杏斉と別所の掛け合い。
引っ張って太く強い音を出す、チェロのような歌声の石川が絡むと、深みが増す。
そして別所佳恋のパートを聞いていると、宮瀬しおりが如何に大変なパートを代わりに演っていたかが分かる。
道地や神咲も、歌声の長所の部分が引き出されており、2019年秋に於けるきゃわふるTORNADOの到達点を示す佳曲となっている。

ハロウィンの仮装はと言えば、

別所佳恋 → 竈門禰豆子(「鬼滅の刃」)

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石川野乃花 → ティモシー(「ダンボ」)

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神咲くるみ → 白雪姫

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杏斉ゆか → 一度死んだナース

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道地文子 → ピーターパン

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宮瀬しおり → アメリカ風警官

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担当色(赤)とイメージアイテム(帽子)のあるキャラクターを選ぶ石川野乃花や、入れ込んでいる漫画のキャラクターを選ぶ別所佳恋、メイクまで含めて工夫した杏斉ゆかの「凝った組」と、既製品の仮装用衣装で済ませた組に分かれた。
既製品と言っても手をぬているわけではなく、グループとしてのバランスは取れていたので、これで良いと思う。
「今日は暑いねー」 と別所佳恋。
コスプレ衣装とは言え、和服を重ね着した上で暴れていれば、そりゃマア暑い。
足元も草履だったのだけれど、どんな格好でもそれなりに動けてしまうだけの地力がある。

道地文子の仮装は、最初何だか分からず、「ウィリアム・テル?」と思ったら、私が思い浮かべたのはウィリアム・テルではなくてロビン・フッドであり、更に道地文子が仮装したのはピーターパンだったので、何もかもが間違っていた。
顔色の悪いメイクで何か企む表情まで見せる杏斉ゆか、こわい。
ネズミなので顔にヒゲまで描く石川野乃花。 この「やり切る」姿勢は買える。
「やり過ぎ」くらいで良い。

「今日は悪い人が多いのでー」「逮捕しちゃいます」と宮瀬。
確かに悪いやつだらけだ。

ワンマンライブツアーの前哨戦として、期待の高まる定期公演であった。

(2019.11.2 記)

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