見出し画像

Shupines定期公演〜しゅぴねすぱれーど〜 いいつや編!

「いいつやらしいですわよ、奥様。」
「でも、お高いんでしょう?」
「それが前売りならチケット500円+ワンドリンクで1000円(※手数料は乗ります)」
「まぁ!?」

と言う訳で、今週も押上へ。
前日の藤乃さや生誕祭からの祝祭感が程よく残る。

墨田区民の私はゆとりを持って足を運べるが、私が渋谷へ行くのに難渋するように、都心勤務だと押上が遠い。
開場してから駆け込んでくる人もちらほら。

昼間から「大人っぽいのは中止してかわいいに変更」とか、匂わせるツイートが流れてきていて、何が「いいつや」なのかは幕が開くまで分からないが、何か企んでいる事は確からしく思われた。

前の枠の終演が押して、こちらの開演も一寸遅れる。

客電が落ちて開演。

セットリスト

いいつやファッションショー
MC
Overture
1.テトテ
2.DREAMY GO ROUND
3.カラフルチェリー
4.オニオングラタンスープ
5.泣き虫おもちゃ箱

いつもの Overture ではなく、「テトテ」に乗せていいつやファッションショー。

成瀬陽菜

ポニーテールに大き目のシュシュ
白い大きな襟とボタンホールの周りにレースのあしらわれたエクルベージュのガーリーなツーピース(二着持ってきた矢野桜子から拝借)
「本日大人っぽいの中止です!かわいいのになりました!!!」

矢野桜子

いつもより重めにした、しっとりストレート。前髪はかっちりと。
くり抜き刺繍のふんだんに入った群青色のワンピース。
情報バラエティ番組にゲストで出た芸能人コーデ

藤乃さや

後ろで纏めて耳を出したストレート。
白い花柄くり抜き刺繍の入ったパフスリーブのブラウスに、白と緑の格子柄の膝下丈スカート。
ピアノの先生コーデ

星乃綾夏

左側だけ髪を留めた、外はねストレート。
群青色と黒の、ダズル迷彩のようなアシンメトリーなデザインの、ツーピースっぽいワンピース。
美術館デートコーデ
こう言う服を持っていて、違和感なく着こなせるところに「スクールカースト上位層」の華を感じる。

葵葉ほのか

顔の両脇に巻いて垂らして低めのポニーテール。
白と濃いめのミントグリーンの細かいストライプのブラウスに、茶色のジャンパースカート。 襟元にも茶色のリボンを。
チョコミントコーデ
(※ただし、チョコミントは食べられない)
私も金を払ってまで歯磨き粉みたいな食べ物を口に入れる料簡が分からない。
あれは人間の食べるべきものでない。

「いいつや」ということで、髪も「つや」を見せるあしらい。
ハレの日の服装でありつつ、歌って踊れるものと言うバランス。

星乃、矢野、葵葉は青よりの寒色に寄せて、藤乃と成瀬は襟と袖が白。
個々の装いはそれぞれに合わせつつ、全体としてのバランスは取れている。

要所で進行を任されつつある星乃綾夏。
原稿の文言に自分らしさを加味するようになってきて、ライブの楽しさの創出にも一と役。

成瀬陽菜は例によって洗礼者ヨハネの首を所望すれば出てくるくらいの蠱惑だが、あくまでも爽やかに。

葵葉ほのかはしっかりしていたりうっかりしていたりするのだけれど、境目で「ハッ!」とするのが愛らしい。
考えている事や気持ちを言語化する習慣があまり無かったのだと思う。
周囲の引き出し方、聞き出し方が上手くなったことで、素材としての面白さが出てくるようになってきている。

矢野桜子は「好きな事を掘り下げる意欲と能力」が、持ってくる服や髪のあしらいからも感じられる。
細部に「素敵」の詰まった服を持っている。

藤乃さやは周りを引き立てる事で自らも輝く。
一歩引いても引き過ぎない。 程が良い。

ファッションショーのあとは、しっかり目のライブ。
楽しませると見せる聴かせるの両方を提供。
このあたりの誠実さは信用に値するもので、物足りなく思ったことは無い。

さて、来週はどんな趣向だろうか。

(2022.12.03 記)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?