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スリジエ定期公演を観に行くの記

家の用事が早く済み、ぽっかり時間が空いたので、懸案だったスリジエの定期公演(2部)に足を運んでみた。
ギリギリに行っても入れると思いますよ、と助言は頂いていたのたけれど、勝手が分からないので少し早めに。

万世橋の北詰から少し御茶ノ水寄りにあるパセラリゾーツのビルには入り口が二箇所あり、向かって左側が劇場の入り口。
間借りしているからか、看板も貼り紙も見当たらず。
公式サイトでも、定期公演についての記述はタイムテーブルと料金の説明が殆ど。
会場については住所しか書かれていない。
この「わかりにくさ」が劇場に足を踏み入れるまでの心理的障壁になっているように感じられた。

似たような形態で劇場公演を初めたAKB48も、当初は入居しているビルとの折り合いが(主に客の非常識の所為で)非常に悪く、現在のようにビル一面にAKB48なんてことは無かったのだけれど、受付を含めた劇場機能は劇場のある階に集約されており、なんとなくエスカレーターで上がっていけば受付の前までは行くことが出来た。

どこから入ればよいかわからないと言うのはかなり高いハードルであり、せめて「受付までの動線」は分かりやすくして欲しい。
「秋葉原P.A.R.M.Sでやっている」事は知られていても、初めて来た人は先ずビルに入れない。

※石原由梨奈のブログにある
スリジエライブの行き方①(駅から建物入り口までの道順)
スリジエライブの行き方②(建物に入ってからの流れ)
を見ると大体の疑問は解消する。
(2019.08.18 追記)

閑話休題。
入ると右手奥にカウンターがあり、左端が独立した公演受付。
前売りか当日か告げて料金を払う。
前売りならチケット2500円+1ドリンク500円=計3000円
当日だとチケット3000円+1ドリンク500円=計3500円

日に依って7階だったり8階だったりするようだが(この日は7階)、会場までは延々階段を昇る。
18時開演のところ17時半過ぎに並んだのだけれど、階段室は冷暖房から隔絶された環境にあり、夏は気温と人いきれの相乗効果で兎に角蒸し暑い。
ここで待つことに慣れている訳知りは団扇なり扇子なり首掛け扇風機などを持っており、それぞれに暑さを凌いでいる。

私も鞄から手帳を出して顔を扇いでみる。
目を瞑って微かに当たる風に集中すると、なんとなく涼しいような気にはなるが、暑いものは暑く、誰かしらの「暑い・・・」と言う呟きによって現実に引き戻される。
冬は冬で寒いのであろう。

階段に貼られていた注意書きによると、待機列の形成は開場の一時間前から。
7階まで階段を上がる時間を考えると、開場10分前くらい迄には並んでおいた方が良さそうだ。

定時を少し過ぎたところで列が動き出す。
中に入ると、いきなり涼しい。 受付でチケットを回収され、目当てのメンバーを訊かれる。
こうしてメンバーそれぞれの「動員力≒人気」を量的に計られているのだけれど、
「おっ、お目が高い!!」
「はい、復活しましたよ!!」
などと、スタッフが一々軽く明るく返してくれるので、それが救いになっている。

特典会や生誕盛り上げグッズなどの売上なども含めて、メンバーの人気は質的にも量的にも計られる。
これは人気商売故の宿命であり、仕方がないと言えば仕方がない。
客同士の意地の張り合いが短期決戦にならぬよう、細く長く、上手く絞って欲しい。

劇場内に入ると、入り口以上に冷房が効いており、汗が一気に引く・・・のみならず、汗だくだった身体が芯まで冷える。
矢張り長時間並ぶのは避けたほうが良さそうだ。

場内は平場だが、舞台にある程度の高さ(階段にして4段)があり、上手下手袖の柱にはモニターも設えられているので、後方からでも全く見えないと言う事は無い。
また、ユニットごとに目当ての客が入れ替わり、そもそも収容人数がスタンディングで400人なので、位置取りの自由度はある。

盛り上がりたい人、観て・聴いていたい人、さまざまな嗜好の人が混在できるゆとりが、広さにも客の心にもあるので、一定の常識さえ弁えていれば、楽しく観られると思う。

入り口で迷わされた以外、入ってさえしまえば不愉快事は無かった。


(2019.08.17 記)


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