SUNDAY GIRLS season3 ep.1(2019.8.4)
関美彦が見たい・聴きたい演者を集めて開催する、座って聴けるライブ。
毎回ハズレがなく、何かしら発見がある。
大規模アイドルイベントの裏でどうなるかと思ったが、途中入場の人が多く、お膝送りのお願いが出るくらいには入っていて一と安心。
真凛
譜面をなぞり、歌詞を確かめるように歌う。
自身に満ち溢れては居ないが、不安げでもない。
背伸びや無理がないので、落ち着いて歌に浸れる。
イヴにゃんローラーコースター
P-MODELからコスミック・インベンション、宍戸留美から小倉優子と繋いだ後にオリジナル3曲。
この並びでまったく違和感なく流れていく。(そもそも出囃子がクラフトワークであった)
古いとか新しいとか、そんなことに頓着無く、好きな歌を「好きなもの」として等価に扱う。
この日一番ワクワクした時間だった。
川上きらら
白いレースのワンピースに、白いレースの手袋。
楚々として涼しげだが、曲間のおしゃべりでは、夏の暑さへの憤りが口を衝いて出る。
確かに暑い、暑すぎる。 けれど夏らしい服装で歌う夏らしい歌を、その涼しげな声で聴きたくもある。
歌は上手いがこれみよがしではなく、声も可愛らしいがあざとくはない。
狙ってやっているようなところがなく、軽やかに、自然に。
広瀬愛菜
高校生になってからは始めてのライブとのこと。
経験と技術に裏打ちされた才能。
技巧は凝らしつつ、飽くまでも隠し味にしていて程が良く、耳に優しい。
児玉律子 for FAREWELL, MY L.u.v
実に「らしい」燕の柄の浴衣をきっちり着て、足元はヒールの高いサンダル。
これだけのハンデを自らに課した上で、元気に激しく歌い踊る。
高音域の限界近くにある部分、張って張って捻じ伏せるように歌う向こうっ気の強さや佳し。
三組の「10代の歌姫」、綺麗、丁寧、豪快。
三人三様。 共通するのは送り手の大人が矯めようとしていないこと。
電影と少年CQ
長めの転換のあと、映像と音楽と物語と人の動きの連動した、なんと説明してよいのかわからない、不思議で儚く美しい何かを見た。
村山しほり
池袋東武の屋上で見たGALETTe以来。 近くで見るのは初めて。
激しめの曲に激しめのダンス。
予約特典の手作りお菓子を忘れた反省の弁を訥々と。
真面目だからこそ、滲み出る可笑しみ。
WAY WAVE
聴いていて笑ってしまうくらい、聴かせる力、楽しませる力がある。
客がノリノリで揺れているのかと思ったら、建物ごと揺れていた。 震度3.
地球すら動かす。
途中入場途中退場アリのライブだけれど、全篇見どころ。
頭から尻尾まで噛み締めて味わいたい。
次は秋口だろうか。
(2019.08.05 記)
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