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963 & 彼女のサーブ&レシーブ 合同リリースイベント ミニライブ

錦糸町タワレコへ。
彼女のサーブ&レシーブと963の合同インストア。
九州のアイドルは東京に出稼ぎに来ないと回せないと聞く。
有り難くも切ない。

先ずは彼女のサーブ&レシーブから。
レシーブの人が二人分喋る。 サーブの人は頷いたり聞き流したりしつつ、偶に口を挟んで持っていってしまう。 そしてレシーブの人は、可愛らしく憤るのである。

いつものFILAのテニスウェア、片手にマイク、片手にラケット。
ラケットはブラブラと振り回していつつ、指し棒代わりに客に向けたりもする。

曲調は大きくは変わらないもののハズレは無く、気分良く過ごせる。
以前、友人の車の中でフランソワーズ・アルディのアルバム(Comment te dire adieuだったと思う)を掛けた時、「こう言う似たような曲調で畳み掛けるのって、日本人だと出来ないんだよね。」などと言われたことがあったが、そうでもない時代になった。

代わって963。
「背の高い方のれーゆるです」
「なんもない方のぴーぴるです」
どちらも黒髪。 れーゆるは緩く巻き、ぴーぴるはストレート。
「なんもない」に対して、客の「いやいやいやいや」と言う感じの反応が微笑ましい。

衣装は白のスクールブラウスに、チェックのジャンパースカート。
福岡市の中学校の共通制服のスカートを元に、衣装としての機能として強度を上げ、脱ぎ着をしやすくしているらしい。

ラップパートのある曲が多い。
作文ではなく、きちんと詞になっており、言葉として伝わってくる。
こちらも高いレベルで均質な曲が揃っており、見ている者の感情に谷が出来ない。

彼女のサーブ&レシーブも963も、客から発する何かに頼らない進行なので、野郎の胴間声などは耳に入らず、心穏やかに過ごせる。
振りをコピーするする人がちらほら居るくらいで静かなのだけれど、リズムとメロディとリリックとライムに乗って揺れているだけでもカロリーは消費するらしく、終わる頃には結構な熱気。 静かな盛り上がり。
客が頑張らなくて良いのが、居心地の良さに繋がっている。
(ラインダンスの同調圧力が高まる前は、Negicco もそうだった。)

来ていた知己と話したのが「市場は東京にしか無い」と言うこと。
良いものを作れる人は東京以外にも偏在しているのだけれど、購買できる層が薄い。
上手く回して行って欲しい。


(2019.6.23 記)

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