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北千住 ハノイハノイの「ブンボーフエ」

某月某日
午后、例に依って裏道を縫って北千住へ。 信号もなく、踏切で足止めされるくらいですれ違う人も少ない。

二階の窓際の席へ。
春の終わりは初夏のごとく。 気温は上がっても日差しはまだ柔らかく、開け放たれた窓を風さえ吹き抜けてくれれば涼しい。

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ランチメニューと睨めっこ。 鈴を鳴らして注文。

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ブンボーフエのランチセットをいただく。
サラダ、生春巻き、ブンボーフエ(牛のスープの汁ビーフン)。
食前に蓮茶、食後にベトナムコーヒー、バナナのチェー。

蓮茶を啜りながら風に吹かれているうちに、サラダと生春巻きが運ばれてくる。

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サラダにはナッツが振りかけられ、ドレッシングではなく甘酢でいただく。

生春巻きは味噌ダレで。 来る度に、少し違う。

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ブンボーフエ、冷や麦くらいの太さの、断面の丸い米の麺。
牛すじともやし、紫たまねぎのスライス、香菜。
別盛りで唐辛子とレモンと生野菜。 「お好みで」と辛いタレが付く。

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唐辛子をガリガリ噛み砕かなければ、さほど辛くない。
このあたりは「お好み」の調節で、辛いのが苦手な人でもいただける。

生野菜がシンナリした頃合いが好きなので、別盛りの野菜は早めに入れて、麺の下に潜らせる。

唐辛子は見た目には辛いが、「思いの外辛かったシシトウ」くらいで、噛んだときに鼻腔を駆け抜ける香りが心地よい。

思ったほど辛くなかったので、「お好みで」の辛いタレを入れてみる。
舌より胃で反応して、汗がとめどなく。

麺を手繰り終えると、野菜とスープが残る。
汗を拭き々々口に運び、啜る。 しみじみ、うまい。

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バナナのチェー。 先日はココナツミルク、今日はヨーグルト。
二た口くらいで食べ終わる。 丁度よい、味と量。

熱い食べ物の後は熱い飲み物が良いように思われたので、食後の飲み物はホットのベトナムコーヒー。

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グラスの底の練乳を溶かしながら飲む。

おしぼりが飛んでいきかねないような勢いの風が、汗を引かせてくれる。

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どこかで嗅いだことのあるような、それでいて得体の知れないような、蓮茶の甘い香り。 
しばしボーっとしてお暇。

ごちそうさまでした。

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