11/15 兎北斗生誕祭2022に行ってきた

さて問題です。

 かの10月22/23に開催された283プロ初の対バンライブ第二弾ムゲンビートで初お披露目されたSHHisの「Fashionable」に感涙した私が給料日(毎月15日)になったらすぐさま買おうと決意した「THE IDOLM@STER SHINY COLORS PANOR@MA WING 08」より先に購入したチケットは合計で何枚でしょうか。


A.3枚(無銭一枚含・合計5000円)


 バカか!!!


 ということで今回は11/15日開催「兎 北斗生誕祭」のレポになります。


 このライブに至る概略に関しては前回の記事を見ていただければわかると思うので省略しますが、とにかく、最初の地下ライブ体験を無銭で迎えてしまった私はまず秘密結社ニルヴァージュにお金を落とせる場所を探して今回のライブに臨んだ。その結果、もっと買うチケットが増えた。もっとライブを見てみたいユニットが増えた結果無銭をまた増やしてしまった。もう見境なしだ。(私は無銭ライブに行ったらその分必ず禊としてそのユニットの有料チケットのライブに行き物販にも必ず参加するというルールを自らに課している。これはあくまでアイドルというものへの私なりの敬意であり、決して無銭ライブに行くことがよくないと言っている訳ではないので誤解しないでいただけると幸いだ。)


 前回のレポではあえてユニット名やライブの名前をぼかした(それでも記事の投稿時期や箱の詳細である程度分かるだろう)が、今回からは積極的に誰の出ているどこでやってる何に行ったかを明確に記していこうと思う。何せ、そうしないとせっかく記事を書いているのに何に行ったか忘れてしまうぐらい現場が多いのだ。

 それにアイドルの皆さんは趣向を凝らして公演の一つ一つに趣向を凝らしてくださっているのをわざわざひた隠すようにするのも褒められたことではないだろう。わざわざエゴサに引っかかるようにタグだのタイトルだのでアピールするつもりはないが、せめてこのクソ使いづらくなった上にバカの金儲けの場と化したnoteを今でも馬鹿正直に日記帳代わりにしている人間の文章が舞台上に立つ彼ら(やがては彼女ら)の魅力を少しでも伝えられるものとなれば幸いだ。



 ――いざ、兎北斗の生誕ライブへ。



 とりあえず今回のライブの感想は私が新宿をめちゃくちゃ走っている所まで遡ろうと思います。今回のライブはとにかくこのラン抜きでは語れないので。

今回の同行者はY氏(段ボールでお昼寝をするタイプの友人)とR氏(前回同様同行してくださった。感謝)とT氏(初対面にしてなんとお互い仕事着。英語が堪能である)と前回と人数は同じだが圧倒的にライブ経験者が多く頼もしかった。

 


 当初は同伴特典用に待ち合わせてから現場に向かおうと思っていたのだがやはり社会人の集まりともなると終業時間や現場への距離(そして勿論特典会のための念入りな準備なども欠かせない)など様々な障壁があるわけだ。

 私は幸いにも新人なので職場の切り上げも早く、また現場からも立地的に近く有利であったので優雅に飯を食ってから現場に向かおうとしていた。ぶっちゃけ腹が減ってるとしんどいのだ。

 じゃあそんな私が何を必死に走ってるかって?当たり前だろ!飯食って人待ってたらお目当てのユニットを見逃すからだよ!!


 駅の出口を間違えて遠回りするわ途中で荷物を落として拾うわ普通に働いた後で体力は切れてるわでとにかく限界。でも走った。実際問題私の現状はメロスだから。(前回もメロスのたとえを使いましたね。別段好きなわけではないです。)

 でも今回は少しおくれて行く訳にはいかない。今回のイベントは前回の無銭ライブとは違い有料のチケットで参加している。参加ユニット数は金額にびっくりするほど見合っていない。あまりにもユニットが多すぎる。(でも昼の15時からとかやられると全然見れないのが惜しい。いわゆるそういった過疎現場がどうなっているのかもいつかは観察しに行くべきかもしれない)だったら少しでも多くの公演を見に行くべきだし、何よりお目当てのユニットを見逃すわけにはいかないからだ!


 今回の私のお目当て「シンヴァンキッシュハイスクール」は決して今回のライブのメインなわけではない(むしろ公演の順番的には落語で言うところの前座に当たる場所)し、時間帯的にも仕事を切り上げてまっすぐ向かって丁度間に合うぐらいの時間だった。それをのんびり飯を食って人を待つかどうか考えていたらもちろん走らざるを得なくなるわけだ。

 信号待ちの時間で財布からドリンク代を引っこ抜いてポケットに入れる。今回から私は初めて見るユニットの特徴を覚える(そうでないユニットは前回や別の公演との比較点を覚えておくためにも使う)ためのメモを用意したのだが、表紙をうっかり黒にしてしまい暗い箱の中で探せないと思ったためそれもポケットにねじ込む。ポケットが一つもない安物のお飾りジャケットには頼れずポケットに入れて走り出す。途中いわゆるトーヨコキッズの居住空間を見るが、高架下のホームレス集団が路上にまろび出ているような景色だった。そんなことはどうでもいい。私はトーヨコを尻目に箱の階段を駆け下りてドリンクチケットをむしり取り、ちょうど開こうとしていた防音ドアの隙間に滑り込んだ。


 間に合った! 事前に告知されていた公演時間の予定は未定という奴だろうか。3分遅れで入場しても次の公演まで柵の前の仲間と待ち合わせやすい場所をキープしてジャケットを脱ぎ、ライトを用意するぐらいの十分な時間があった。

 前日にツイッターで応援しようと思っていたアイドルのカラーを二本構え、知ってようが知ってまいが箱で聴く曲なんてめちゃくちゃだから何でも来るがよいと気合を入れる。

 ――私は忘れていた。演芸座に行った時の空気と同じなのだ。落語での前座の役割は真打が来るまでに場を温めるおまけのようなもので、当然のごとく前座目当てに来る客などいない。落語座じゃ演目一覧に前座の名前なんか出やしないのだから。とにかく簡単なネタを一つやって次に回し、一番場が温まったところで真打に席を譲る。前座はその頭の頭なのだ。

 コール煽りにも最前の客たちはビビるほど静かだ。もちろん今回の箱も前回同様声出し可なのに。ステージ上でウサミミ付きの学ラン美少年たちがぴょこぴょこ動き回っているのに観客は静か。また悲しくなりそうだったので、事前に担当カラーを確認しておいたあおばちゃんをチェック。白を振りまくる。

 よく見ると最前柵の前で白を振る女性を発見。うれしいね。まだ楽曲のパート分けが分かっていないのとあおばちゃんの声を聞いたことがなかったので今回はその人を「先生」としてライトを振った。何事にも先達はあらまほしき事なりだ。

 曲の予習がほとんどできていなかった事は非常に申し訳なかったが現場で初めて聞いたヴァンキッシュの曲はとにかくノリやすくてよかった。今日きちんとレコーディング音源を聴きながら出勤したが何となく元気に出勤できたのでそういう栄養があると思う。非経口摂取の必須栄養素を感じる。かなり曲調で好きになるタイプのユニットかもしれないと思い直近のライブを探したらなんと単独のチケットが直近で今月あったので買った。


 VINANSHI氏はY氏からもアイドル歴が長くライブのクオリティ・人気共にかなり高水準と聞いていた(初めてのライブ後に楽曲重視ならここは歌唱力がすごく高いよと事前にY氏からも勧められた)ので盛り上がりは問題なかろうとそこまでチェックはしていなかった。ユニット間の短い空き時間でさっとヴァンキッシュのパフォーマンスの感想をメモに取り、V系といえばなんか紫かなと思い周囲に紫が灯っているのを確かめてライトを紫に構える。

 最初の数曲は振りの迫力や歌唱力の高さにサイリウムを振る事より壇上に見入っていた。確かに一曲目のダンスのキレは彼らが日々ダンスレッスンにいそしむ真剣な姿が目に浮かぶほどであるし。V系らしからぬJPOPアイドル風の楽曲からハード系の曲までソツなくこなす彼ら。なるほどなぁ。すごいなあVINANSHI。みたいな行き当たりばったりで控えめにライトを振っていた。(今思えばこの時ステージを見る目と耳にかなりリソースを割いていたので楽しく振る感じではなかったのがかなり幸いした気がする)

 はじめのうちはどれが誰だか分からないけど確かに髪の長い人は体がきれいだな~と思ったり赤担当の人が正統派主人公ぽさあっていいねえとか思いながらライトをとりあえず曲に合わせる。しばらくすると何となくノリ方が分かってきたので元気めに振る。 すると、紫担当らしき人と目が合う。すごいな。こんだけファン居るのによく見てるな。比較的ステージ上を広く使う振りが多くしょっちゅう紫の人が後ろに行ったり前に出たりするので私もそれに合わせて強めに振ったり抑えたりした。

 また目が合う。嬉しいな。でもこっちの方ばっか見ないでちゃんと足元の紫にも指さして応えてる。えらい。ってぼんやり見て曲のサビのキメ振りをちょっと大きくやる。見られてしまった。怖い。そんなに見ないでくれ。認識されると恐怖心が[検閲済み]のように膨れ上がってしまうのだ。おお、けてるけてる。

 そんなこんなで最後の曲が終わり、みんなの挨拶に移る。かわいい。みんなかわいい。名前全然覚えられないけど。アッきれいな人。覚えた。後でメモする。紫の子だ。メモするね。よし。ぴょんちゃんへのお祝いの言葉をみんなで叫び、〆の挨拶で、


「新世紀えぴっくすたぁネ申でした~ありがとうございました!」


 えっ

 ええ~ッ

 君たちVINANSHIじゃなかったの~~?!???!?


 なんと、大変申し訳ないことに、私がタイムテーブルを覚え間違えていて新世紀えぴっくすたぁネ申氏とVINANSHI氏の出演順を逆と勘違いしていたのだ。確かにうっすら振ろうと思っていた色の担当がTwitterで見た人と違う気がしたのだが、現場で見るアイドルとTwitterで見るアイドルの姿が違うのもまたあるあるだと思っているのでさほど気にしてなかったのだ。本当はえぴネ申では青を振る予定なのに紫を振ってしまっていた。それはそれとして紫の人もかわいくて素敵だったのでいい出会いではあった。

 物販の話は後述とするが、お詫びに両方のチェキを買いに行こうと思っていたが物販が混沌としすぎていて諦めてしまった。禊として次のライブに行くことを決めて直近の公演のチケットを取った。無銭だったので禊としてまた近々行く。今度は君たちを君たちと認識したうえで応援させてくれ。そしてほかのアイドルと勘違いした状態で見てしまって本当に申し訳ないと思っている。

 最後に一言言うと、一曲目のダンス上手すぎてSHHisかと思った。レッスン室のカギ、ちゃんと返せよ。


 そんなこんなの私の愚行と愚脳のせいで次の真のVINANSHI氏の公演の記憶はすっぽりと抜けてしまった。ただ曲はかなりゴスめのものもありKERAのオタクだった自分としてはどこか旧い心が引っ張られるような心持ちだった。衣装がきれいだったのと……アイドルも美しかったなあ。とりあえず先ほどと継続でV系といえば紫なので紫を振った。VINANSHIの紫の人はきれいだった。すてきだった。パニックですべてを忘れてしまったが、ちょうどこのタイミングで同行者のT氏、Y氏、R氏の全員が揃ったので落ち着いて立ち回れた。


 シャニマスはクリパや対バンなどを除いたライブでは基本的にすべてのユニット(ただしユニット内でメンバーが欠けることは往々にしてある)が登場する。だが、公演が始まるまで度のユニットが最初に出てくるかはわからない。ステージに上がる順番はデビュー順でもキャラクターの発表順でもない、完全ランダムな世界で何も知らない人はいったいこれが何のユニットなのか。挨拶もなしに始まる楽曲にどうすればいいか困惑するだろう。

 今回のインシデントはそれと同じだと思ってほしい。アイドルの自己紹介ってやっぱ最初に欲しいね。難しいけどさ。そもそも私の頭がヴァンキッシュに間に合わせることと今日がぴょんちゃんのお誕生日ということしか覚えていなかったのが悪いのだが。


 というか新世紀えぴっくすたぁネ申ってアヤァさんの旧所属ユニットだとアヤァさんの熱狂的ファンのY氏から聞いていたのでてっきりアヤァさんが出るものだと思っていたのもある。メンバーは抜けたらもう戻らないのだ。シャニマスはキャラクターの声優が変われどユニットのメンバーが変わることはないので驚いた。でも冷静に考えればそうなのか。これも新しい発見だった。


 そして満を持してやってきた大トリの秘密結社ニルヴァージュ。今回のセトリは初心者向けの前回の無銭ライブと違い、かなりコアなファン向けのセトリだった。個人的にD.D.DISCOからのLOVE DISCOの流れでバカほどアガッたし途中のコーレスでもってけ★セーラー服の歌詞出したのは何なんだ。おい。歌える奴いるのか。俺は踊ったよ。ニコニコ流星群時代のオタクを舐めるなよ。もうこの辺りでテンションがめちゃくちゃになってライトを振りまくる。振りまくって一本壊れた。でももう一本あるから大丈夫。俺は最強だ。

 あとあれね。ヘーベルハウスのハァイ。やれましたかっつって。やれたよ。もう恒例にしてくれ。初めてのニルヴァージュの思い出なんだ。そして〆に今回もしっかり来年のワンマンの宣伝をすることの偉さ。生誕祭に来るレベルのオタクならみんな知ってるって。そんな来年の半年以上後の予定なんか今から開けれるか考える余地もないって。でも開けておくよ。Zeppだし。他ならぬニルヴァージュだし。楽しすぎたね。それこそ初っ端から猿になっちゃう感じだった。ありがとう。

 そして何よりもお誕生日おめでとうぴょんちゃん。多分本当のお誕生日の頃には俺はまだ地下アイドルを舐め腐ってたと思うけどここでおめでとうって言わせてくれ。今日は間に合わなくて見れなかったけどもバグるの時のぴょんちゃんもかわいくて大好きだよ。そしてサクちゃんの誕生日T、今からでも通販してくれ。買うから。ていうかもうシンプルにいい感じのTシャツとかオタク的にシャバいから法被とハチマキとフルグラTを出してくれよ。どこでもいいから。オタクは全身をアイドルに染めなきゃやってられない時だってあるんだから。そういうのないですか。だめでしょうか。だめですか。キモオタ過ぎても売れないって難儀な世界だ。

 ちなみによりによってラストの演奏中にかつてより私のアイマスライブの相棒であった24色対応のライトがイカれた。バッテリーカバーのツメは折れてるし根元のカバーも振ってるうちに緩んでくるしで(中古で買ったのでその点は目をつぶっていたのだが)いよいよ電池同士の接触が悪くなったのか少し振ると色が消え、もう一度電源を入れると付く。ンでまた少し振ると消える。電池切れとは明らかに違う挙動に相棒の死を感じた。今までありがとう。

 個人的に前に買った12色対応のルミカライト(一番安くて現場で一番多く見るタイプのやつだ)は持ち手が太いのとボタンが平らなので振ってる間に色が変わってたりして使い勝手が微妙なので相棒を失うのはちょっと痛いのだ。まあ24色あったところであれはピンクの色合いとかが微妙なので一長一短なのだが。日頃から観劇などもされるY氏曰く消耗品だからしょうがないらしい。そうなんだ。電池だけだと思ってた。


 ライブの感想は以上。これより特典会の話。

 前回のライブでの反省として、特典会の時間で既に緊張と異様な雰囲気に飲まれてしまい完全グロッキーだったせいでアイドルの方と碌にコミュニケーションも取れず逃げるように切り上げてしまったので今回は失礼のないようにそれなりにきちんとお話ができるようにと心に決めていた。欲を言えば今回鑑賞させていただいたユニットすべてのチェキを購入したかったが流石に4ユニット渦巻く混沌を切り抜ける体力は失われていたので同行者諸賢と並べたニルヴァージュと元来のお目当てであったヴァンキッシュのみ購入。VINANSHIとえぴっくすたぁネ申は後日参加するライブで改めてお願いしようと思う。


・ニルヴァージュ

 前回同様アヤァさんとサクちゃんを購入。購入列で同伴は?と聞かれたがどう答えたらいいのかわからずサクちゃ……えーと ないです。と答えてしまった。後で同伴者諸賢に聞いたら同伴特典は自端末でのツーショらしい。

 ああ逃したのがツーショでよかった。どうせ自分が写る写真はすぐ消してしまうし生憎デフォルトのカメラ以外はスマホに入っていないのだ。それでももし次の同伴特典のツーショを撮る機会があれば、その時は頭に被るための小粋な紙袋でも用意しておこう。VillanousのDr.Frog風に顔を書いておいて眼鏡も刺して。そしたらアニメっぽくていいと思うのだ。

 前回のライブは擬態用にセクポ一式でウラハラコーデをしていったが今回はスーツで参戦。スタンスは変わらずピンショットでお願いしたのだが、今回はデスクに飾っていたウーパールーパーのぬいぐるみ(名前はごほんゆびである。理由は後ろ脚だけ指が五本生えている立派な奴だからだ。)を持ってもらうことにした。

 サクちゃんの撮影は私がどんくさくぬいぐるみを準備する前にピンでとお願いしてしまったせいでササっと撮影に入ってしまいしまったなーと思っていたらサクちゃんがめちゃくちゃ気を利かせて撮りなおす?と聞いてくれた。後ろもつかえてるし流石に申し訳ないので大丈夫ですと伝えるとそれじゃやだ! と撮り直しをさせてくれた。え? 私が嫌と言うならまだしもアイドルが嫌がるとはどういう了見か。追加の金も払っていないのに。いいのかこんな事? 驚きで一歩下がりそうなところを恐縮です。とぬいぐるみを差し出す。ご丁寧にどんな感じかという指定まで聞いていただきありがたくチェキを手渡される。うわあ手渡し。すごい。いいのかこんなサービス。ありがとう。流石営業担当だな。こんなん次も買っちゃうよね。

 サクちゃんは頭がいい子だ。前回と恰好が違うのに俺が二回目なのを覚えてくれていた。うれしい。多分なじみの連れが居たおかげもあるのだろうけども。サクちゃんはチンアナゴとオオサンショウウオがすきなんだって。俺はウーパールーパーが諸事情で好きなので、オオサンショウウオとウーパールーパーが同類であることを伝えるとそうなんだ~と返してくれた。オタクに優しいな。またね。



 アヤァさんとの撮影列は私がサクちゃんとの撮影前に旅立っていったY氏がまだいた。Y氏はアヤァさんと趣味が合うらしくいつも楽しそうに話している。しばらく待って(本当はサクちゃんの待機列にいるタイミングでアヤァさんの列に呼ばれてしまい一つ飛ばしてもらったのだが別に飛ばしてもらわなくてもよかった気がする。まあそういうルールなのだろう。また一つ学んだ。)アヤァさんにお疲れさまでしたと伝えた。Y氏の友人? と声をかけていただく。そうやって覚えてもらう方が覚える側にも負担が少ないだろうと思うので常々同行者諸賢には感謝している。


 もうこんな自意識過剰の自分大好き人間の雑すぎる嘘のようなこと本当は書きたくないのだが、こんなん書かなきゃありえないじゃんと昨日の記憶がうるさいので簡潔に書く。容姿を褒められた。俺が。アイドルに。以上。

 まあ補足すると間違っても顔だのファッション(スーツで来てる人間をいちいち褒めてどうする)を褒められたわけではないし、ミックスの人間がクラス替えや進学のたびにどこの血? と聞かれるのと同じような感じで毎度毎度私が新環境で言及される部分だった。だから社交辞令なのもわかっているしとりあえず会話のとっかかりにしやすそうな部分について話してくれたのは理解している。私は自惚れてなどいない。誇らしいが。嘘でも誇らしいものは誇らしいのだ。そうだろ。ああ、アイドルに褒めてもらえるようなこの身長と体形に生んでくれた両親よありがとう。苦しいこともあるがこの肉体は表面上はひどく誇り高い。

 大体この話になると十人中十人がスポーツやってた? と言ってくるのだが万年バカもやしをやっている人間は肉体的にも精神的にもスポーツには耐えられない。ただでさえeスポーツの配信の暴言チャットにも耐えられないのに。なのに、アヤァさんの目の付け所は違った。流石元祖オタク。

 「コスプレとかしてるでしょ!」って。んな。しないよ。ただでさえ写真が嫌いな人間がコスプレなんかするか。写真が嫌いなんだって言ったらそういうのはメイクしちゃえばッて。ならないよ。そもそも私はTwitterでキャラクターを検索して出てくる一般人のコスプレ自撮りが嫌いで嫌いでたまらない人間なのだから。面白すぎる。(ちなみに着ぐるみやお面系のコスプレは好きだ。海外のケモノジャンルにいたときは毎日のように海外ユーザーのOC着ぐるみの画像をふぁぼりまくっていた。)最後に友達になれそうみたいなことを言ってくれていた気がする。多少聞き間違いによる誇張が含まれている気がするがそれでも嬉しい。ただの一人のファンを友達として見てくれるのか。なんて心の広いお方だ。毎度のライブで振付指南をしてくれる優しさは彼自身が元来オタクだったからなのだという話をかつてY氏から聞いたが、もしそうなら我々は友というより同志になれる気がする。……あまり特定のアイドル個人に深入りするのは研究にならないので避けたいけどこうして次をもたらしたくなるのがうまいやり方なのだろう。これも地下アイドルの醍醐味か。

 ちなみに撮っていただいたチェキはサクちゃんと変わらずごほんゆびとの実質ツーショだが、特にポーズ指示をしないでただ持ってもらったところとんでもない美少女の写真が撮れた。非常に良いのでY氏にも自慢しておいた。


・シンヴァンキッシュハイスクール

 今回のお目当ては何を隠そうヴァンキッシュのあおばちゃん。艶のあるショートヘアに純朴な笑顔。はっきり言わせてもらう。こういうシンプルに質のいい美少女性を身に宿した人間が私は大好きだ。

 実際に撮影したのはニルヴァージュの撮影待ちをしていた間なのだが、ヴァンキッシュのやVINANSHIなんかは番号順に呼び出される形式ではあるものの整理券を買ったら呼ばれるまで列を離れないように指示をされるようだ。これもまた新しい学びを得たということになる。

 1ユニット分の購入を済ませチェキの待ち時間に買いに来たにもかかわらず一桁番台と非常にラッキー。ちょっと買ってくるからとY氏に託した荷物から慌ててごほんゆびのぬいぐるみを取り出し、順番を待つ。

 呼ばれる。なんとあおばちゃんはお椅子に座っているではないか! 一応横に椅子もあったがピンショなのでと前に立ちこれ持ってもらっていいですか?とぬいぐるみを託す。さあ撮ってくれ。かわいい。

「座って座って!」

 そんな。いいのかよ。スタッフも座ってくださいって言ってくる。ワオ。現場じゃアイドルが一番偉くてオタクは頭を垂れる立場だろうが。横に座るなんてそんなことしていいのかよ。ビビりながら座った。顔が可愛すぎる。今日はヴァンキッシュとあおばちゃん見たくて走ってきたんだ。初めてだけど。いや私は営業マンじゃなく公務員なんだ。ありがとう。すごいかわいい。正直一番何を話したか覚えてない。でも来てくれてありがとうって言ってもらった。そんな。俺の方がありがとうだよ。

 よくわからずパニくってる間に剥がしの時間が来た。いつも自分からはがれていた俺がはがされた。すごい進歩だ。ありがとうあおばちゃん。俺のはがし童貞はあおばちゃんに捧げたよ。


 そんなこんなで特典会は終わった。帰りの電車でR氏がチェキ用のスリーブを分けてくれた。オタクって本当に優しいな。ありがとう。いつでも手伝わせてくれ。



 余談。私は相変わらず業務の空き時間にこの記事を書いているわけだが、どうも左手首の付け根と左親指の第一関節あたりを負傷したらしくバカみたいに青痣になっていて痛い。おそらくはしゃぎすぎて自分のサイリウムで腕やら手をしこたま殴打した結果だろう。アイマスのライブでも横の客にライトで頭をしばかれたことはあるが、盛り上がりすぎて自爆したのは初めてでちょっと面白い経験だった。今回の箱は柵付近でも仲間が集まるまではかなり自由に動き回れるぐらいの空間があったので思いっきり振りにノレて楽しかった。それに比べればこんな傷なんて大したことないね。


 後日(といっても今日なのだが)上がっていた舞台からの写真を見たらしっかり自分が写ってて笑った。やっぱこういうのって映るんだね。みんな目線のポーズしてるのがわかんなくて顔さえ映らなきゃいいやと思って適当なポーズしてたらドルオタのゾンビがそこにいた。

 特典会のあの時、写真なんかメイクしちゃえば平気だって言ってくれた優しいアヤァさん。本当はね、私が写真が嫌いな理由はね、どんなにメイクをして笑顔で撮っても姿勢や様相がどこかゾンビじみてしまうからなんだ。

次回の目標

・同伴特典をきちんともらう

・サイリウムで腕をたたかない

・ユニットの出る順番を間違えない


次回、新世紀えぴっくすたぁネ申無銭!

明日じゃん。どーしよ。帰りに朝食とサイリウムの予備を買いに行く。

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