12/13 ひみじゅのハロウィンに行ってきた

(めちゃくちゃちんたら書いてたら年越しましたが許して)

 今日はひみじゅのハロウィンに行ってきました。この人たち12月になってもハロウィンしてるのすごいな。無銭もハロウィンも毎月やってるらしい。そんなのってある?

 今日は普段のライブの中でも遅めの開演なのを急遽出演予定ユニットの欠席によりさらにタイテを遅らせてくれたので冒頭から公演を見ることに。欠席された9DayzGlitchClubTokyoさんもぜひ公演を見てみたいですね……(ライブ映像を拝見したところパフォーマンスが非常に好みだったので)メンバーの体調不良による出演キャンセルとのことでしたが少しだけ心配ですね。大事ございませんよう……。

 同伴者はR氏(病み上がり出勤初日のその帰りにライブに参加。元気そうで何より!)とS氏の恒例の二人。いつもお付き合い&お誘いいただけてうれしいのだ。


 現場は世界にも名を知られたクラブハウス渋谷WOMB……の上の階にあるライブフロア。渋谷の他のクラブハウスと比べても段違いにきれいだし広い。ステージ前の空間はおそらくaubeより一回り大きいぐらいで後ろにはDJブースがありどうやらそこで音源管理がされているらしい。上を見上げると予約制のVIP席がある。そして今まで行った箱の中で一番バーカンがでかいかもしれない。横浜1000clubぐらいでかい。

※ちなみにWOMBさんは終演後のドリチケ交換ができないので行くときは要注意かもしれない。


 小奇麗な入口でチケットのチェック。建物自体が合金じみた感じなので空気が冴えている。今回のお目当ては事前調査でかなり気になっていたマーキュロを指名。するとドリチケと一緒に入場特典と書かれた旭旗デザインの紙を渡される。どうやらチェキ券が特典でついてくるらしい。メンズアイドルだとお目当て指名をしたところで基本なんもないのが通例だったのでこれには驚いた。大盤振る舞いだな。

 音のするほうへと階段を駆け上がりライトを構えてフロアへ駆け込んだ。人はまだ全然いない。数人が最前の柵前に張り付いているのと真ん中あたりに人がちらほら。ほとんど男だ。すごい。やっぱり女性アイドルのファンは男性が多いな。


 講演一発目はオグメンタル。今回のライブ主催のNiRBARGE社長ことアヤァ=オブ=ザ=ワールドプロデュースの三人組ユニットだ。


 彼女たちがまあすごいことすごいこと。もちろん私の初めての女性地下アイドル体験は彼女たちに捧げられたわけだが、オグメンタルの3人はそれにふさわしい衝撃と感動を与えてくれた。

 まず衣装だよ衣装。赤を基調としたワンピースに耳付きカチューシャ。楽曲はかなり地上のバンドシーンを彷彿とさせるロックテイストでアヤァ氏の「アイドルじゃなくてバンドがやりたい」の信念を強く感じた。この一か月間でニルヴァージュのライブを何度か見てきた中で感じた”ニルヴァージュの味”を彼女たちは持っている。ライブを盛り上げるためのフリ指導からハイパワーなパフォーマンス。せっかくの仮装衣装が脱げようとお構いなしだ。泥臭い根性系アイドルのそれともいえるような熱気に早々に脳を沸かされる。

 ダンスの途中でカチューシャが取れようとおかまいなし、靴が脱げようと踊り続ける――彼女たちはいつかアヤァ=オブ=ザ=ワールドの履かせた靴すら脱ぎ捨ててもっと大きく羽ばたいていってほしい。俺は野外フェスで、できればフジロックあたりでオグメンタルの姿を見たいと思った。


 んでもって彼女たちもすごいがそのオタクたちもすごい。ハイパワーな彼女たちに応えるようなコーレスの嵐。パワフルな振り。最前の柵にしがみついて彼女たちにサイリウムを突き立てる。皆が一様に大人しくサイリウムの光だけで応え続けるシャニマスのつつましきプロデューサー諸君と彼らは似ても似つかない。

 いわゆる「ザ・ドルオタ」だ。ふたばの画像レスで使われるやつ以外で初めて見たかもしれない。私は彼女らを応援する先達たる彼らに敬意を払い、今日はその流儀に従おうと心に決めた。初見の恥はかき捨てといこうじゃないか。


 次に出てきたのはバブルバビデガム!!のみんな。略してバブガらしい。名前の可愛さも相まって事前にメンバーをチェックしていたのだが全員可愛すぎる。もともとアイカツやプリティーシリーズといった女児向けとされる「アイドルジャンルが自分の学生時代の青春だったのでこういう感じのアイドルは素直に心が躍る。ていうか全員めちゃくちゃかわいい。小さくてかわいい女の子アイドルって言うなれば幸福の卵のようなものだ。

 バブガはメンバーが多いがおかげでステージ上のどこを見てもかわいい。ていうかすげーこっちを見てくれる。しかも今回の仮装は全員ナース服! 最高だ。診察してくれ。カフェインのせいで頭がクソ痛いです。いいこいいこしてくれ。その輝きで。

 楽曲はかなりメンバーの声が高いのも相まってハイテンポのいわゆる電波系の楽曲が多くて音ゲーマー的にはかなりアガった。ジャンプしまくり。そんでもってえぐいソフランにオタクもアイドルも振り回されまくり。最高だ。時代はツーステか推しジャンかという問いに四股と答える胆力。おもしろすぎる。

 そしてこの辺から彼女たちのアイドルとしての真骨頂が見えてくる。おまえら。バブルバビデガムのすごさを知ってくれ。


 確か2曲目が始まったあたりからだろうか。初めはそういう演出だと思ったのだ。無音のイントロ。そういう曲もある。だけど無音のままアイドルの歌は続く。踊りも続く。なにかおかしい。オタクたちの声とアイドルの声が響きあう。ステージにはアイドルの歌とオタクの声だけが響いている。

 そう。音響の不具合によりステージ上では楽曲が流れない状態になっていたのだ。それでも彼女たちは歌い続けた。踊り続けた。音楽がなくても私たちの歌は届くといわんばかりに。

 そうだ。届いていたのだ。ステージ上のアイドルの声はすべて俺たちに届いていた。誰も口パクなんかしない。誰も立ち止まらない。戸惑ったりしない。彼女たちはただステージに立って客席だけを見つめていたのだから!

 俺は感動した。およそ一曲半の間ステージは無音、そこにアイドルの声とオタクの声が響いていた。感動を覚えると同時にこんなにも楽曲を覚えてこなかったことを後悔した日もなかった。彼女たちが不安にならないように歌って答えてあげたかった。

 いや、むしろそんな心配は杞憂だったのかもしれない。途中で音楽が戻った時も彼女たちは気を抜かない。しばらくすればまた再びノイズが混じってスピーカーの音は消える。それでも彼女たちは動じない。歌い、踊り続けることが自分たちの定めと分かり切っている。覚悟と決心をもってアイドルをやっている。紛れもない、彼女たちは本気でアイドルをやっている、本物のアイドルだ。

 私は地下アイドルの、特に女性のアイドルに関して疑念を抱いていた時期があった。地下アイドルは女性の芸能界デビューにおける闇の象徴で、尊厳を失うようなことを平気でする夢見る少女たち。逆にそれさえすれば簡単に大人の力で「アイドル」になることができる。そういった興味本位で聞きかじった人間が飛びつくような側面ばかりをクローズアップした嫌なイメージが固定観念としてこびりついていたのだ。

 だが、今日のこの公演を見てそのイメージは完全に払拭された。むしろアップグレードされたといっても過言ではないだろう。地下でも地上でもいつだってアイドルは本気なのだ。男も女も関係ない、アイドルというものは本気になったものだけがアイドルなのだ。

 ちなみに途中で文明堂のCMのあのカンカン踊りの振り付けをしていたがめちゃくちゃかわいかった。のと同時に一緒にやってたオタクたち、ちょっとうらやましかったぞ。一緒に見ているみんなと一緒にできる振り付けっていいよな。


 公演終わりになんとワールドツアーの告知が行われる。嘘だろ。ワールドツアーやるならもう地下アイドルじゃねーじゃん。……と思ったらいわゆるドイツ村とかアメリカ村とかのあたりを国に見立てた国内ワールドツアーだった。なんじゃそりゃ。とはいえ絶妙に行きにくい場所だなあ!! でもめちゃくちゃ面白い発想だ。行ける見込みが一切ないのだけがめちゃくちゃ残念である。


 ここで転換の時間になる。予想以上に汗をかいたので何かを取りに行こうかと思ったが酒しかなかったら嫌なのでやめた。一生水だけ飲んで生きていたい。次のユニットに備えてライトを確認する。


 十分弱の休憩時間(別に休憩時間ではないのだが)の後にアルカナビスが現れた。仮装のテーマは制服ディズニー。そう、制服だ。た、たまんねぇ~~。そういう青春とは無縁で修学旅行の類を車酔いを理由に全てサボり続けてきた俺の失われし光だ。うおっまぶし。いざピューロランドとかで見かけるJK集団は鬱陶しいことこの上ないのにそれがアイドルともなると一変して非常にありがたく思えてくる。

 そして制服とアイドル。ステージとオタク。俺は危惧していた。パンチラを。別に期待はしていない(これは冗談でもなんでもなくそういう性を切り売りするようなことをアイドルにはしてほしくないので)。ただ心配だった。でもそこはさすがアイドルといったところか。きちんとターン振り付けの時にスカートを抑えていた。安心。アイドルパワーで守られていました。

 アルカナビス、詳細を調べたところ新メンバーを募集中とのこと。きれいなおねいさんは大好きなのでもっとメンバーが増えたらハッピーかなと思いました。

 あとおそらくアルカナビス出演前の転換がかなり長かった(おそらく音響機材の調整をしていた)事から曲間MCやパフォーマンス後の挨拶などが徐々に省略されていく。もっとみんなのこと知りたかったにょ……。


(この辺からメモを取る理性を失っていたので記憶が希薄になっています。すいません。)


 次に登場したのはRASCAL CLAN。こちらも制服コスでの出演となったがが制服のクオリティが何というかリアルだった。一瞬母校の制服と見まごうレベルのものもあったのでもしあれがみんなの母校の制服だったらムチャクチャアツいなとか思ってました。ちなみに私はセーラー服が大好きです。

 ていうかもうアイドルのみんなって当たり前にそうなんだからいちいち言う必要がないんだけど本当に顔がきれいだった。学校に一人はいたりいなかったりするマジでかわいい女の子の集団みたいな感じだった。しかもみんな清純派じゃなくてちょっとやってる感じの髪色の子とかもいて個人的にめちゃくちゃ好きだった。通信通ってるモデルの子って感じだった。

 依然として男女比は男性9割女性1割ぐらいだったがこのあたりから少しずつフロア内の人数も増えてくる。そして最初はザ・ドルオタみたいな人たちが中心だったのに対してエモキッズ的なオタクが増えてくる。おそらく服装的に後半のアングラ系ユニットのファンたちだろう。さらに一般企業の平均的な就業時間も相まってか俺と同様に仕事帰りであろうリーマン風の人も見える。本当に上司に似た人とかいてどうしようと思った。楽しみになってきた。


 次に現れたのはPayrin's。デフォルトのライブ衣装がゴシックロリィタを基調としたロングドレスなので今回は仮装なしでの出演。でもめちゃくちゃよかったと思う。なぜなら俺はゴスロリが大好きだからだ。

 Payrin's、めちゃくちゃ好きかもしれない。いや好きだ。いわゆるコスプレ的に用いられるゴスロリではなくかなり本格的にパニエを着用したお人形さんみたいな感じがまたグッとくるし、それを見越して考案されたであろう人形風の振り付け(アンティーカの純白トロイメライの振り付けのようなものをイメージしてほしい)がステージの上に彼女たちの空間を作り上げていた。

 もはやステージの上は洋館の中。スカートを美しい円形に回す振り付けも小さな関節を回すような振り付けも儚い少女の歌声もすべてが陶酔にも似た世界観を醸し出していた。私は中でも大きめのヘッドドレスをつけていたいちかさんが素敵だったので紫のライトを振っていた。やっぱりこういう光景に一番似合うのは紫だと思った。嗚呼、ロリゴシック大好き屋小僧だった過去の私の魂よ。十年たってもお前の好みは変わっていないぞ。


 出来上がった空間に陶酔しているとあっという間に彼女たちの出番は終わってしまった。これは特典会に行かなくては。優先リストの一番上に「ぺいりん いちか」とメモ帳に殴り書きを加え水を一口飲んだところであっという間にマーキュロの出番がやってきた。

 今回のお目当てとして選択したマーキュロ。決め手はやはりアー写だったと言わざるを得ない。大正浪漫風のレイアウトに赤黒で統一された衣装の写真。おまけにセンターの名前がゼラときたもんだ。ちくしょう。俺は古谷兎丸先生の漫画が大好きでとりわけあのライチ☆光クラブが死ぬほど好きなのだ。


 ちなみに誰が好きでしょうか。正解はカネダです。ああいう男が一生好きだよね。


 入場SEと共にステージがライトアップされる。今回のマーキュロの仮装はナース&医者&患者。病院モチーフは大好きだぜ。ステージにひた並ぶメンバーたち。

 その目がすべて、会場を見渡す。今思い返せばあれは呪いだったのだろう。観客たちに呪いを植え付ける視線。すべてのものの魂を引き付ける、操るための繰り糸をあの時我々は脳に差し込まれたのだ。

 この瞬間から、俺はアイドルを崇拝するゾンビになっていた。

「ハイ土下座ー!」

 スーツ姿で土下座した。営業先にも強要されたことないのに。ていうかこんな振りがあるなんてこと知らなかったのに体が流れるように地に伏した。でもゾンビだから従うよ。ゼラ! ゼラ! ゼラ! 心の中で讃える声が鳴り上がる。彼女が指揮すると売りのいオタクは動き出す。ステージの熱狂はこれがクライマックスといわんばかりだ。

 最前列には全員分のメンバーカラーのライトを握るオタクもいた。狂乱だ。素晴らしき狂乱だ。いつの間にか男も女も入り混じって頭を振り乱しては腕を掲げていた。

 ゾンビになるのは楽しい。時々長丁場のライブに行くとだんだんと自分の理性が飛んで行ってアイドルに踊らされるゾンビになる。今は完全にそれだった。ゾンビだ。ゾンビになっちゃった。頭の中ではそう考えている。休憩したくても合流した仲間と言葉を交わしたくても体はステージの煽りにだけ従う。いつの間にか合流していたR氏とS氏。気づいたのはステージから去るマーキュロの後姿を見送った後だった。


 ざざあとステージ前の人間が後ろにはけ、女の方々が前方になだれ込んでくる。そうか。次はニルヴァージュの番か。どうする、と同伴者たちに聞いて結局少しだけ前に出た。ステージ前方のアンプをじっと見つめ力の入らない手で赤と水色にライトを設定する。もうピンクと赤の見分けも付かなくなってきて何度もピンクとピンクとピンクと赤を切り替えていた。

 もう飲む水も残っていない。ニルヴァージュの入場SEが鳴る。クラップの構え。そうだ。俺はゾンビなんだ。今日のニルヴァージュの仮装は事前にSWATだと告知されていたのでもうこの後はわかっている。楽しみだね。


 そういえば開場前ぐらいにツイッターでセイゴさんが衣装ないカモみたいなこと言ってたけど大丈夫だったのかな。そんなことを思いながら入ってくる面々の姿を見る。あ、SWATだ。なんか。すごい。ポニテのかわいいSWATとかっこいいSWATと……努力した後SWAT入った米津玄師みたいなやついるね。なんだあの筋肉。すごいな。

 アヤァさんのSWATってどんな感じだろ。バイオの新主人公みたいな感じかな。ツインテだといいな。


 ?


 あれSWATじゃなくてMattじゃね?



 補遺:アイドルゾンビは機動部隊に-10(S.W.A.T)により終了されました。


 おい。どういうことなんだ。アヤァさんだと思ったらくったくたの白シャツにぷりぷりリップのMattが出てきたぞ。どういうことだ!説明しろ!

 もう何が何だかわからない。ベストだけの筋肉ダルマみたいなやつとめちゃくちゃかわいい美少女SWATとMattが出てきた。秘密結社ニルヴァージュ、君たちはなんて面白軍団なんだ。最高だよ。

 既にあったまりまくりの会場にどんどん煽りを入れていくMatt改めアヤァ氏。女性アイドルがお目当てで後ろに下がった男オタクも容赦なく前へ前へと招き入れる。

 そして曲に合わせてのツーステ要求。容赦ねえ。ハンパねぇ。開場の盛り上がりとスペースを余すことなく利用してステージに観客を引き込む煽り。もう最高だ。

 俺の中で地上地下ニルヴァージュ全部ひっくるめての初のガチツーステだった。最高。以前に読んだ結成されて間もないころのニルヴァージュのインタビューを読んだときに「メンズアイドルのオタクはツーステがわからない」と書かれており 確かになあ。と思った。初めてのライブであまりにもオタクたちが動かないのを見て唖然とした俺ですらライブといえばツーステみたいなのは知らなかった。だって俺にとってのライブはアイドルの輝きをライトを振り続けながら静かに立って見るものだったから

 。アイドルが歌って踊っているのを見ながら俺たちは踊らないし歌わない。ただ光を捧げるだけ。その一方で「一緒にツーステやってモッシュやって怪我すんなよって言えるレベルまで」を求めているアイドルもいる。もちろんアイドルマスターのライブとメンズアイドル(例えそれがバンドに成り上がったとして)のライブは違う。そんなことは重々承知だ。だけどアイドルがフェスでやるようなツーステを、モッシュを自分たちのパフォーマンスに求めている。これこそアイドルの夜明けなのではないだろうか。(そもそもアヤァ氏自身がアイドルをやりたがっているわけではないというのも大きな要因だが)

 いわゆるライブにおけるツーステを俺は知らなかった。どこの現場でも踊るオタクはごく少数。それも狭い箱の中のオタクは踊り方を知らない。俺も音楽のジャンルとしての2STEPならわかるけどマジで動き方なんか知らなかった。でも俺はいま完全に"温まって"いたのだ。ヘドバンも四股も土下座も瞬時に対応できる。今の俺は無敵だった。

 目の前に立つサクちゃんのステップを見る。よし覚えた。こんなんダンエボと一緒だよ。譜面が見えなきゃただ踊ればいい。いくぞ。


 ウオ~~~~~~~~~~~!!!!!(ツーステを踏むオタクの絵文字)


 気持ち良すぎる。広い箱の空間でダチとアイドルと一緒に踊るんだ。ステップを踏んでライトを掲げて叫び散らかす。こんなんフェスと変わらねえよ。ブチアガッたテンションはもう止まらないが肉体の疲労はもうめちゃくちゃだ! もはや本能だけで踊り狂うアイドルオタクのゾンビだ。俺は今、ステージに立つ5人のSWATとMattに撃ち殺されるために存在するオタクのゾンビに成り果てていた。


 気が付いたらステージは終わっていた。本当に気づいたら終わっていたんだ。ただ何もかもが最高にアツくて最高に楽しかった。

 ただ高揚感のまま一本きりになったサイリウムの電源を落とし、息を整える。たのしかったね。その一言だけでみんなが頷きあった。でも俺はこのライブを頭から最後まで見切った。楽しみまくった。文句なしに楽しみ切った。それだけで十分だった。

 ……と言うにはあまりにももったいなすぎる豪華メンバー! 特典会の準備が始まるや否や今までの記憶を総ざらいしパフォーマンスで特に特に気に入ったユニットとメンバーの名前をスマホにメモし二人と離れて階下の特典会会場に走った。いざ! 未だ見ぬ女子アイドルの特典会場に飛び込むのだ! 


 ここから特典会のお話になるのですが、アイドルさんの中では特典会の内容(お話の内容など)の公表がNGの方もいる(恐らく私が無知であっただっただけで今まで扱ってきた方々もそうだったのかもしれない。もしそうだったら申し訳ないです。そっと教えてくださればしれっと消しますのでファンの方々ご教授いただけますと幸いです。)そうなので、特典会の内容に代えて個人的な一口メモでアイドルの方々をご案内させていただきたく思う。今まで扱ってきたユニットの方々に関しても今後も記事はそういうスタイルにしていこうと思います。割と記憶力がいい方なのでどんな話をしたとかは大体覚えてます。

 今回の特典会でご挨拶させていただいたのはオグメンタルの榛リサさん・Payrin'sの瀬川いちかさん・バブルバビデガム!!の釈迦力まひなさん・マーキュロの珖夜ゼラ氏と紫月レンゲさんの5名。申し訳ないがニルヴァージュの方々に寄っている体力と時間はなかった。今回は本当に選び切れないほどたくさんのアイドルがいたので迷いに迷った。そして困りに困った。マジで物販列が分からな過ぎた。


 最初に並んだのはPayrin'sの物販列。チェキ券はメッセージ付きで一枚1500円。おお、金額の違いがすでに文化。っていうかメッセージがついてくるんだ。すごいな。券自体はどのメンバーも共通で券を持ってそれぞれお好みのアイドルの待機列に並んで待つシステムのようだった。

 瀬川いちかさんは個人的にステージ上でのダンスや衣装の見せ方がかわいくてライブの時もいちかさんの担当カラーの紫を振っていた。最後尾の札を受け取り、アイドルの訪れを待つ。

 ここで一つ女性アイドルの特典会「ならでは」の光景が見受けられた。後方から響く声と拍手。そう、女性アイドルは各ユニットの特典会が始まる際に始まります! 宜しくお願いします! とご挨拶をしてくれるのだ。それにオタクは拍手。スゲー。コミケかよ。最後尾の札を片手に自分も拍手。

 そういった感じに少しずつ後ろで待機列を作っているユニットの撮影が始まる中、Payrin'sのメンバーは一向に現れない。Payrin'sのファンはネットワークが密なのか並んでいる人々は知り合い同士がほとんどらしく待っている間もよくわからない会話が聞こえてきた。アウェー感とあと普通に疲労といつ始まるか分からない状況に心が折れそうになるけど自分と同じちゃんと仕事帰りのファンの姿を見て心を強く持った。お疲れさまだぜ。仕事終わりのライブが一番いいよな。心の中でかってにい仲間意識を感じているとようやくアイドルが現れる。又された分の感動はひとしおだった。だって。だって。

 ステージ衣装じゃなくてなんかめちゃくちゃかわいい仮想してる~~~~~~!!!!!!なんで~~~~?!?!!!!!そりゃ時間かかるよね!!

 すごい。特典会のためにわざわざお色直しまでしてくれるなんてものすごいファンサービスだ。ちなみに瀬川いちかさんは巫女さんの仮装をされていた。とてもかわいかった。もう初詣の気分だった。緊張しながら順番を待っていると思いのほか早く順番がやってきた。どうやら女性アイドルは1ローテあたりの撮影数が3から5枚と少ないようだ。優しいな。

 

・瀬川いちかさんは、いっぱい食べる姿がめちゃくちゃかわいい。


 本当はお話したこととか書きたいんですがこれぐらいで勘弁してください。Twitterとか見るといつもめちゃくちゃ幸せそうにご飯食べてるので見ると幸せになれます。是非。チェキにメッセージを書いている手がとてもかわいかった。+500円で手書きメッセージなんてものすごいご利益を感じる。いいな。この文化。


 次に回ったのはバブルバビデガム!!の物販列。何だかちいちゃくてかわいい子がいっぱい並んで撮影を待っている。どうやらメンバーが多いのでメンバーごとではなく順番での撮影になっているようだ。しかも物販の対応もユニットの子がしている。チェキ券は一枚1500円。特典会の券は全バーごとのアー写のカットになっていて普通にトレカとしても欲しい一品だった。迷いに迷って受付の子に思わずどの子がおすすめですか?と聞いたら迷いなく自分を挿してくる。なんてかわいいんだ。じゃあお願いしようかな。とお金を渡してバブガの待機列の後ろに回る。そう、ここで是非と自分を推薦してくれたのが釈迦力まひなちゃんだったのだ。

 列に並んだらすぐに順番が来た。どうやら並んでいるのは同じ子の順番待ちをしている方々だったようだ。ドキドキしながら券を渡し、よろしくお願いしますと一礼。

 うわ~~~!!!めちゃくちゃ小さくてかわいいな。本日のバブガはナースコスでの出演だったのでまひなちゃんもかわいいナース服だった。すごい。


・釈迦力まひなちゃんのデコラメイクはこだわりで、毎回絆創膏もかわいいのを選んでチョイスしている。

 

 ア~~~~~!!!!1まひなちゃんのかわいさについてめちゃくちゃ話したい!!!!!!めちゃくちゃかわいい!!!!バブガは曲も楽しくてよかったので本当に次が楽しみです。ちなみに物販購入後にアイドルがわ~るどつあ~のリーフレットを配っていたのでありがたくいただくと、なんと裏に直筆メッセージ付きだった。なんだこれ。こんなの有料販売すべきものだろ。めちゃくちゃ宝にします。(ちなみに甘夢りぼんさんの文字でした。甘夢りぼんさんも気になってたので本当にうれしかったですね……)


 今更ながらこんかいのひみじゅのハロウィンでは特典会の会場が前半出演ユニットと後半出演ユニットで区切られており、前半組が一階のブース、後半組がステージ前での撮影となっていた。ここで一階フロア最後のお目当て、オグメンタルさんの物販に並ぶ。こちらはチェキ券一枚1000円。もちろん手書きのメッセージ付き。何だかお得に感じてしまうがいいのか。全然1500円でもいい。

 チェキをお願いしたのは一発目のダンスで衣装を蹴散らしなおも踊る勇姿を見せてくれた榛リサさん。めちゃくちゃかわいい。ステージじゃあんなに大きくカッコよく見えたのにこんなかわいい子猫ちゃんなのうそでしょマジって感じだ。


・榛リサさんは毎日SHOWROOMで配信をしてくれているぞ!!すごいぞ!!!ちなみにオグメンタルメンバーのアバターもあるから要チェキだ。


 メッセージも丁寧に書いてくれて本当にうれしかった。次のお目当てに向かおうと会場を出る。するとなんだ。慌ただしいダッシュの音じゃん。

「うーちゃんまってーー!!」

 えっ!???? リサちゃん!???? リサちゃんが俺に向かって走ってくるよ!????? なんで!!!!! アイドルが走っちゃダメでしょ!!!!!!! (ちなみにうーちゃんは私のことです。会場ではいつも蛆腹と名乗っているので……。)

 なんとリサちゃん、チェキを渡すときにポイントカードを渡し忘れたと言ってわざわざ追いかけて渡しに来てくれたのだ。おお、おお。なんということだ。アイドルがオタクのために走るなんてあってはならないことだよ。でもなんてありがたいんだ。大好きだ。本当にうれしかった……本当にこう アイドルってファンサだけじゃないって当たり前だけどこういうこと考えてくれてるだけでオタクは泣くよ。泣くほどうれしいよ。本当にありがとう。ちなみに例の病で寝込んでた時はずっとホテルで榛リサちゃんの配信を見ていました。せめてもの投げ銭ができるところでやってくれてありがとう……。


 涙を拭いながら上の階にあがる。ここでニルヴァージュの列に並んでいたR氏とS氏と合流。R氏は私同様マーキュロさんに興味があったようなので一緒に物販列に並ぶことに。

 なんとマーキュロさん、公式Twitter及びメンバーのTwitterフォローでチェキ券一枚無料のトンデモサービスをやっている。嘘だろ?金払わせてくれよ。レジで不通に払いますが……と言ってもなぜかレジのお姉さんが初見割をゴリ押してくれたのでご厚意に甘えてしまった。すまない……。

 今回は珖夜ゼラ氏と紫月レンゲさんをそれぞれ二枚(うち初見割を3枚分しよう。申し訳ない)。チェキは通常だと撮影のみが1000円、メッセージとお話付きが2000円とオタクにも代行にも優しいシステム。

(マーキュロさんは特に特典会バレNGだそうなのであと一言で〆ます。)


・珖夜ゼラ氏のネイルは綾波レイ。好きらしい。俺も好きだ。


・紫月レンゲさん、なんか見覚えあると思ったら俺のクソ好きアパレルブランドSexpotのモデルをやっていた。マジかよ。大感謝だぜ。


 以上!!


 ちなみに今日は冒頭から楽しみすぎたせいでいつも持ち歩いている3本のサイリウムのうち2本が電池切れになって最終的に一番使っていないキンブレを1本だけ振ってる人になりました。おそらく一般的に利用されている12色タイプのキンブレ、ボタンが平らだから振ってるうちにボタンを間違って押して色が変わってしまう現象が往々にして発生してそこで一旦色を戻す時間が発生するからあんまり使いたくないんですよね。公演を見るうえでのノイズになるので……。でも一応予備として持ち歩いていてよかった。みんなペンらは三本持ち歩こう。(特に二日連続でライブに行くようなみんなはそうしたほうがいい。電池変え忘れたりした時に困らないので)



 記事の更新が鬼のように遅れていますが半分ぐらいは例の病気のせいですね。おかげで12月のシンヴァンキッシュハイスクールの単独は逃しました。泣いていいか?(1月の単独もシフトが悪くて行けなくてさらに泣いてしまった)

 次回の予定はちょっと未定ですが多分なんかかわいいものを見に行きたいと思います。


 あけましておめでとうございました。今年もアイドルの皆様の健康と繁栄をお祈りいたします。

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