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Kontakt 買いたいと思ってる人へ

業界標準サンプラーでお馴染みの Kontakt を買いました。
理由は全世界にたくさん存在するKontakt player 非対応の無料音源を心置きなく使いたかったからです。
僕はDTM微課金勢なのでプラグインにはあまりお金を掛けたくない人なのですが、遂に買っちゃいました。
そこで、今回はKontaktを買おうか迷っている人に知っておいて欲しい情報を共有したいと思います。


知らないと損をするお得な買い方がある

はい。Kontakt が気になって色々調べている人は知っているとは思いますが、普通に買うのがバカバカしくなる程お値段に違いがあります。
MIDIキーボード等のハードとセットになってお得になる買い方や、総合音源のKomplete Standard 以上について来るのでお得になるとか、色々ありますが、今回は Kontakt 単体で購入する場合のお話です。

いくらお得になるのか

購入時の為替レートの変動などで多少変わる可能性はありますが、

割引無しの定価で購入した場合 ¥42,900
最もお得に購入した場合 ¥14,300
その差額なんと ¥28,600

差額でちょっと良いプラグインが変えちゃう金額ですね。
実はこの差額、後程お話しする Komplete Standard へアップグレードする金額とちょうど同じになります。
お得に買うにはいくつか条件があるのでそれを満たす必要があります。

条件1
年に何度か行われる半額セール時に買う。
毎年恒例でサマーセール時やブラックフライデーの時等に半額セールをやっているので、どうしても今すぐ Kontakt が欲しいという方以外は半額セールまで待ちましょう。

条件2
クロスグレード版を買う
半額セールでも通常版は ¥21,450 です。
それをちょっとした条件を満たす事でクロスグレード版を購入する権利が得られます。

その条件とは対象となる Kontakt 用音源を所有している事です。
この条件が非常にややこしいのですが、なんと、サードパーティーが無償配布している音源でも条件を満たす音源があるのです。

クロスグレード版を購入する際には事前に自分が購入条件を満たしているか必ず確認して下さい。もし条件を満たしていなかった場合には最悪購入したのに使えないなんて事もあり得ます。

条件を満たしているかを確認するには海外版のNIのサイトにログインしてKontaktの購入ページで確認できます。
画像は半額セール前の物ですが、条件を満たしている場合対象音源の○○をお持ちの場合この製品をインストールおよびダウンロードできます。というメッセージが出てクロスグレード版の所にチェックが入って選択可能な状態になります。

僕の場合は無償配布の音源を貰っていたおかげで条件を満たしました。

実際にどの音源が対象となるかは時期によって変わったりもするし、半額セール時に都合良く対象音源が無償配布されているとも限りません。
なので、Kontakt を購入する予定がある方は普段からDTMニュースやSNSをチェックして無償配布の音源は使わなくてもとりあえず貰っておく方が良いでしょう。

Kontakt を単体で購入するのは損?

ネットを調べているとたまにKontakt単体で購入するのは損だからKomplate Standard 以上を買った方がお得だという意見を見かけますが、金額面の話だけで言うと実はそうではありません。

Komplate Standardの各エディションのセール時の価格

Komplete Standard 以上にはいくつかのエディションがあり、Komplete Select かKontakt のフルバージョンを所有している人にはアップグレード版を購入する権利があります。
今後アップグレード版の価格が改訂される可能性も無くは無いですが、2023年のブラックフライデーセールの時期の価格で言えば

Komplete 14 Standard Upgrade for Select or Kontakt の価格は¥28,600
Kontakt 7 Crossgrade の価格が¥14,300
合計¥42,900
Komplete 14 Standard Full Version の価格が¥42,950
と、ほぼ同額で購入できるのです。なんなら¥50安いです。

Kontaktを所有している事によりクロスグレード版の購入権がある

なので、Kontaktは欲しいけれど、Komplete に手を出すべきかどうか迷っている人はとりあえずKontakt を買っておいて、Komplete については次回のセール迄本当に欲しいかじっくり考えるという選択肢も十分あり得るのです。

まぁ、どうせ買うなら早く買って有意義な時間を過ごす方が良いという考え方には僕も同意ですが、人それぞれ掛けれる予算にも違いがあると思うので、そういう選択肢もあるよってお話です。

Kontakt Player の制限を正しく理解する

そもそもの話ですが、本当に Kontakt が必要なのかを考えましょう。
Kontakt には40G近くもあるライブラリーが付属していますが、Kontaktを単体で購入しようと検討している人の多くはきっとこの言葉が理由で購入しようとしているのではないでしょうか?

Kontakt Full バージョンが必要です

Kontakt用音源の無償配布に歓喜してダウンロードしようと思ったらこの文言が書いてあったり、良さげな音源を購入しようと思ったらこの文言が書いてあったりしてガッカリした経験のある人も多くいるのではないでしょうか?

資金力のある大手メーカーの場合は無償配布の音源でもplayer対応している場合もありますが、規模の小さいメーカーや個人開発の音源ではNIへのライセンス料がネックになってplayer非対応の場合も多いです。

この「Kontakt Full バージョンが必要です」って言葉が非常に誤解を生みやすいのですが、ほとんどの場合は

Kontakt player ではdemoモードの起動になります

ほとんどと書いたのは僕が知らないだけで中にはplayerでは起動できない物も存在するのかも知れないのでそう書きました。
ですが、今まで Kontakt player 非対応の音源を数十個試して来ましたが、playerで起動できなかった物は一つもありません
そして、demoモードの制限というのはほとんどの場合は15分間の縛りのみです。
はい。ここでもほとんどの場合と書いたのはそれ以外の制限を経験したことが無いのですが、ひょっとしたら一部の機能が使えない物も存在するかもしれないし、合計使用時間制限や使用回数制限等の別の制限がある物が存在するかもしれません。

その15分間の縛りもplayer自体をリロードしてライブラリを読み込めばまたそこから15分間使えます。なので、それを繰り返せば打ち込みはできます。
事前に他の音源で打ち込んでおいて音源をKontakt player に差し替えるというのでも良いでしょう。
打ち込み終わったらそのトラックをフリーズ等でオーディオ化してしまえば十分使えます。

なので、player非対応の音源が使いたいという理由だけで Kontakt が欲しい方でその煩わしさも気にならないという方は Kontakt を購入する必要は無いように思います。

じゃぁなんで Kontakt を購入したかと言うと、なんだかんだ15分毎に発生するリロードの作業が煩わしくてストレスに感じ、その音源を使いたい気持ちが削がれるからです。
意外とこういうメンタル面の要素って創作においては重要だったりするんですよねぇ。

Kontakt用無料音源で特に気に入った物

実際使ったもので特に良いと感じた音源を紹介したいと思います。

おっと、ここまで読んでくださった方なら解ると思うので、一応書いておきますね。以下で紹介する音源には

Kontakt Full バージョンが必要です

SoundpropsさんのJam Pack

アコギ、ナイロンギター、エレキギター、エレキベース、ドラム、パーカッションの6個の音源セット。個別にダウンロードできます。容量がやけに軽いと思ったらどうやら弦楽器はフィジカルモデリング音源のようです。奏法もそこそこあってモデリング音源としては凄く良い音では無いでしょうか。

音源は軽いのにサイトはクソ重いのがなんですが、このセットが全部無料とは有難すぎますね。

実は他にも Zombass というエレキベース音源も紹介したかったのですが、残念ながらこちらはほんの数か月前までは普通にアクセスできていたのですが、現在配布元にアクセスできなくなってしまっています。

この様に無料配布の音源は期間限定だったり、そもそもサイトが消滅してしまったりと言う事も珍しくは無いので、気になった音源は Kontakt を持っていなくてもとりあえずダウンロードしておくと良いかもしれません。

さいごに

いかがだったでしょうか?
個人的には世界中に存在する Kontakt player 非対応の音源を使えるようになるだけでも導入する価値はあるかと思います。
これからKontakt 買おうと思っていた人の何かの参考になれば幸いです。


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