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世間知らずでおバカがはじめて確定申告に行ったはなし

2021年に転職をしまして、転職先の年末調整に前職の源泉徴収票の手配が間に合わなかったことから、自ら令和3年度分の確定申告を行うことになりました。
毎年、会社で年末調整・確定申告を行なっていたため、こういった常識的なことに全く無知な私が初めて確定申告特設会場へ行き、確定申告を行なってとても感動したのでその様子を今回はレポートします。
どれだけ私が無知であったかなども含めてリアルな心情を共有したく、三人称視点でまとめるのではなく、一人者視点でお伝えします。

1.事前準備は手探り

初めて自身での確定申告で要領が全くわからず、国税庁のサイトから、所得税に関する申請書(青色申告・白色申告と呼ばれている)などを事前にダウンロードし、セブンイレブンで印刷をしました。
ネットなどの情報を見ると「事前に用紙を記入しておいた方が良い」など言われていたので、同じく国税庁のサイトに掲載されていた各種申請書の書き方を参考に、わかる範囲で用紙の記入をしました。

記入した内容が全く合っている気がせず、とにかく地区の税務署に行って手取り足取り教えて頂かないと…そんな気持ちでした。
どうやら、手取り足取り教えてもらうための事前申し込み(申告相談)がLINEでできると国税庁のサイトで見つけたので申し込みをしました。
参考:LINEで「入場整理券」を取得する方法(下記サイト中間部分)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/nyujo.htm

世間知らずでおバカでも確定申告ができるポイントその1
事前にLINEから申告相談の申し込みを行う
<当日訪れる会場、日程/時間帯を指定のうえ申し込む>
※日程によって地区の税務署ではなく、確定申告特設会場になることがある。
※申告相談したい日程の2日前から申し込みが必要(明日申告相談したいと思い翌日の申し込みは不可)。

事前申し込みナシでも当日会場で申し込みをすることはできますが、申し込み後「2時間後に再度会場に来てください」という可能性はゼロではないようです。

2.ID(利用者識別番号)とパスワード覚えている?覚えていない?

私の地区では、税務署ではなく某オフィスビルの大きな貸しホールが確定申告会場となっていました。
申告相談の申し込み日時に会場に行き、LINEの予約画面を見せるとスタッフの方から「申告内容は何か?源泉徴収は1枚か?」と簡単な質問をされ、その先の受付に提出すべき用紙を渡されます

先ほど渡された用紙を受付に提出すると「入場受付1番へお並びください」と案内され、そこでもまたスタッフの方とこんなやりとりをしました。
「マイナンバーカードは持ってきたか?」
『持ってきた』
「中の会場に入るとスマートフォンで確定申告書等作成コーナー(e-Taxのサイト)から確定申告をしてもらうことになる。その際、マイナンバーカード作成時に役所で登録した4桁と6桁以上のパスワードの入力が必要となるが覚えているか?」
『多分、覚えていると思う』
「過去にe-Taxで確定申告を行なったことはあるか?」
『ない』
e-TaxのID(利用者識別番号)・パスワード作成を行うから、手前の椅子に座って」
私は、案内された椅子に座り順番を待っている間にふとあることを思い出しました。
諸事情で過去にe-Taxのアカウントを作ったことがあり、ID(利用者識別番号)をスマートフォンに保存していました。
自分のID(利用者識別番号)・パスワードを作る順番となり、それ専用のパソコンの前に案内された際、スタッフの方にその旨を伝えるとID(利用者識別番号)・パスワードを作る必要はないから次の段階へ進むよう案内を受けその場から立ち去りました。

<この後、私は結局e-Taxのパスワードを覚えておらず、会場で再度ID(利用者識別番号・パスワードを発行し直しました。苦笑>

世間知らずでおバカでも確定申告ができるポイントその2
ID(利用者識別番号)・パスワードの記憶が少しでも曖昧なら、無料なんだから会場でおとなしく新規作成しておくべし。
・「持ってます!」と言って良い人は、毎年自身でe-Taxから確定申告している方か、印刷などして保持している方のみだと思うべし。

3.複雑な計算式は不要!e-Taxに感動

次の段階というのが、スタッフの方に手取り足取り教えて頂ける、申告相談コーナーの順番待ちでした。
最初に手渡された用紙の右上に記載のある自分の番号を呼ばれたら、申告相談コーナーの空きブースに移動、不明点があればスタッフからアドバイスを頂くことができるという流れでした。
1人に対して1人スタッフがついているわけではなく、立ち食いそばのような一人分のスペースが区切られている簡易的なブースとなっているところで立ってスマートフォンから申告をします。

自身のスマートフォンで確定申告作成コーナーにアクセスし、フォームに沿ってどんどん自身の情報を入力していきます。
複雑な計算式を自ら行う必要もなく、e-Taxが勝手にやってくれるのでとても便利で正確です。
私の場合、所得税の申請・生命保険控除・医療費控除を申請しました。
所得税の申請では、源泉徴収票のカメラ読み込み機能がe-Taxにあるため手入力が不要かつ精度が非常に高くとても便利で感動しました。

事前に家で途中まで記入していた紙ベースの申告書は全く使わずでした。
ただし、今回私は医療費控除の申請も行なっていましたので医療費控除明細書のみ紙ベースでの提出が必要で事前に家で記載しておいて良かったと思いました。
参考:医療費控除の明細書(下記サイト中間部分)https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/syotoku/r03.htm

世間知らずでおバカでも確定申告ができるポイントその3
・e-Taxの便利機能を使いこなし効率的・正確に申告するため、源泉徴収票は持参すべし。
・収入の入力には、e-Taxのカメラ機能を使って源泉徴収票を読み込むべし。

4.申請漏れに気づき再び会場に戻る

現代のテクノロジーの進化によって私のような世間知らずでおバカでも確定申告ができた達成感とスムーズな会場の進行・スタッフさんのサポートに感謝をしながら何1つ不満なく会場を後にし、トイレで用を足しているとふと気がつく。
あれ、源泉徴収票2枚しか読み込まなかったな。と。
私が持参していた源泉徴収票は3枚。
1枚目は、前職の給与。
2枚目は、前職の賞与(ボーナス)。
3枚目は、転職先の給与。
おんや、前職の賞与の源泉徴収を読み込んだ記憶がないぞ。
私は慌ただしく会場へ戻り、その旨を伝えたところ、訂正という名のやり直しを行うことになりました。
怒られるかと思ったら、みなさんとても親切に教えてくれました。

私の場合、1回目の申請内容(医療費控除明細書含む)を破棄して、申請し直しという扱いになりましたので再度、現地で紙ベースの医療費控除明細書も作り直しました。苦笑
<これが一番大変だった>

申請し直しなどもあり、なんだかんだで2時間半くらい確定申告特設会場にいました。

世間知らずでおバカでも確定申告ができるポイントその4
申請の誤り、申請漏れはその日のうちに素直に申し出るべし。
※納付の過不足があった場合、再度税務署で訂正のための手続きが必要となる場合がある。

世間知らずでおバカでも確定申告ができるポイントその5
(医療費控除を申請する場合)医療費控除明細書は、多少自身での計算等が必要になるため再度書き直しの可能性などを見込んで写真を撮るなど控えを保持しておくべし。

5.よくできている確定申告システム

私が今回たまたま訪れたのが都心の大きな会場だったからかはわかりませんが、何ひとつ嫌な思いもせず無知な私がスムーズに確定申告を終えられたのは、人のオペレーション含め徹底されたシステムができあがっていたからだと思います。
受付での案内オペレーション、人のサポートと効率的な申告のために開発されたレスポンシブ対応の確定申告作成コーナー(e-Taxのサイト)
ただ、私は仕事柄リテラシーは高いと言えるためスムーズに申請ができましたが、中には苦労されて憤慨されている方もいらっしゃいました。
特にお年寄りの方やITリテラシーが低い・苦手意識がある方は苦労するだろうなと思いました。
普段スマートフォンでテキストが打てる方であれば、e-Taxでの確定申告は便利だと感じると思いました。

まとめ

自身での確定申告前後でギャップがあったことを最後にまとめてとして、ご紹介します。

  1. 事前の各種申請用紙の印刷・記入は不要。

  2. ただし、医療費控除を申請する場合は医療費控除明細書の記入は事前に家で済ませておいた方が楽。

  3. 所得税の申請かつ税務署や確定申告特設会場で申告する場合は、青色申告・白色申告は特に気にしなくて良い。

  4. e-Taxでの確定申告を革命的

参考

もちもの

  • (あれば)マイナンバーカード

  • 源泉徴収票:原本の提出はなし

  • 生命保険明細書:原本の提出はなし

  • (医療費控除を申請する場合)医療費控除明細書:各種請求書原本の提出はなし

  • (医療費控除を申請する場合)控除により医療費が返ってくる場合の振込先となる口座情報

当日持参したけど使わなかったもの

  • 印鑑

  • 紙ベースの所得税の申告書

  • マイナンバーカードのコピー

  • スティックのり

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