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石田スイ(先生)展 感想

◻️公式サイト
https://www.ishidasui-ten.com/

◻️日程  2021/2/6-3/7(東京会場)

◻️場所  池袋サンシャインシティ 展示ホールA


(前置き)


念願の石田スイさんの展覧会に行くことができた。社会情勢、悩ましく。それでも、万全の体制で自分の後悔しない道を選ぶと決めたので。

本当に、本当に素晴らしかった。
まだ開催中(4月から福岡で!)であることと、カメラ禁止である部分が多く、できるところまでここに感動を残しておきたい。
以下に写真をいくつか載せるけれど、それは撮影可能であったり、画集に載っているもの。
(見たくない方はここで見るのをやめてくださいね)


※行けない方、行かないことを選んだ方、とにかく!公式図録を買うしかない。
https://www.ishidasui-ten.com/goods/original.html



会場全体

まず初めに、入場前待機。
押し花が妖しげで惹かれる。薄暗い中に、赤が映える。

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その後、整理番号順で少し暗い場所へ。
「はじまりの部屋」という記載が憎い、ワクワクしてしまうじゃないか。

はじまりの部屋に入場。
たくさんのスクリーンがあり、その一つ一つに漫画のコマ画が映し出されたり、色づいたり、暗くなったり。音と動きでここまで迫力が増すなんて驚く。
(詳細について、画集を買うと、そこに分かりやすく写真として収められていた。本当に有難い!)
音楽はunlavel。今回の為に編集されているものらしい。弦の響きが物凄くよく響いていた気がする。

董香ちゃんの羽赫に赤く光が走っていく演出と、救急車のサイレンが遠く響いている演出、赤く染まっていた世界が青になるラストには鳥肌が立った。

董香ちゃんの絵はこちらだった。

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会場全体、ほぼ写真撮影は可能であり、時間制限はないのがまた素晴らしかった。1枚1枚の色の重なりを見ていたり、絵の迫力を感じたり、非常に贅沢。

「あんていく」をイメージした喫茶店風の展示ブースもあったり、台詞を大きく貼り出しつつ絵とともに1つの展示となっているブースもあった。

また、連載当時の限定品であろうグッズ(トランプや日めくりカレンダー?)なども一部展示があり、単行本派で全くそういったリアルタイムの情報を追っていなかった自分には目からウロコ…有難い…本当に知らなかった。

最後の最後、これで東京喰種の展示ゾーンを終えるのはあまりにも美し過ぎた。

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■100以上の質問について


石田スイ先生が直筆にて、100以上の質問にこたえてくれている。しかもイラスト付き。
物凄く、丁寧。
心に突き刺さるメッセージも多かった。これも全部残して欲しい、本にならないのだろうか…(撮影禁止で、どうしても残したい言葉はメモを取らせてもらった。SNS発信はしないと約束してくだされば、いいですよ、と見回りのスタッフの方の温情によって。大事に大事に、言葉は胸に秘めていきます。本当に素晴らしかった。)

また、東京喰種の登場人物についても事細かく質問に答えてくださっていたので、もう、本当に胸が熱くなった。
例えば、東京喰種で描かれていた蝶のようなもの?の話、スイ先生お気に入りのカバー表紙、什造の笑顔について…
ただただ、見れてよかった、知れてよかった、に尽きる。


■読み切り、過去作について


自分がスイ先生を好きになったきっかけの○○○マンのことに触れたり、それに似た設定(怪物とヒーロー)の漫画や、東京喰種の設定が少し違った形での、過去に描かれた作品が多く展示されていた。
ネームも置いてある。ほんもの…。
そしてなんと、これ、まさかの、図録で読める。なんという寛大さ…有難い。(撮影禁止だから記憶にとどめるしかないと思っていたから本当に嬉しい)

読み切りの大まかな設定として、金木くんが普通の喰種として人間社会に潜んでいる。その彼がどう生活していくか、が描かれていたり、堀ちえみと月山習の2人が主人公であり、喰種は関係しない読み切りがあったり、とにかく盛りだくさんだった。


■JACKJEANNE


東京喰種のゾーンが終わると、一気に壁が白に染まる。

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印象の違いが視覚的にもハッキリと分かるので感激した。神聖な場所に来たような気持ちになり、世界は変わった。

展示内容について、画集に詳しく載っていたのでのちに安心した。ほぼ撮影禁止だったのはそういう理由だろうか。

そして、実はまだJACKJEANNEをプレイしていない自分をこの世界に惹き込むには充分すぎる展示内容であった。

ゲームが出来上がるまでの、初期企画書からキャラクターデザイン、ゲーム画面の背景のビジュアルも、プレイ画面の構想も、1から見せてもらえる。
とてつもないわくわくをもらった。

また、登場人物毎の音楽があることも知らなかったのだが、その人物のパネルと共にYouTubeページのQRコードが設置されていて、その場で聴いて見ることができる仕組みもとても新鮮だった。


というか、自分がYouTubeに疎いのが悪いのだけれど、こんな素晴らしいPVも完成していた。

…良すぎませんか…?

青春群像劇。これはもう、良い。

正直初めは、東京喰種の世界とあまりにも違っていることに驚きを隠せなかったし、設定上、女性向けの恋愛シミュレーションゲームであるようにしか捉えられず、それは(自分が知る僅かな)石田スイ先生の世界とどんな風に交わるのかとイメージできないままだったけれど、ここまで作り込まれているゲーム、やってみるしかない。そしてわかることがあるはず。

(もう準備完了!!!!!)

ゲーム音楽についてもまとめてみたいな、なんて思った。良いゲームって音楽も良い。


■終わりに

ここまで読んでくださった物好きな方はいらっしゃるんだろうか。ありがとうございます。

ただただ、素晴らしい体験を簡単に記録してみました。スイ先生のお言葉や、SNS拡散は禁止の内容について、お声かけ頂けたらこっそりお伝えしてもいいのかな、とは思います。

本当に、絵柄もお人柄も好きな方だな、と再度実感しました。憧れる。石田スイ先生、関係者の方々、本当に展覧会の開催、ありがとうございました。この体験も、図録も、一生大事にします。


公式図録を買うしかないんですよ…(ダメ押し)
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