見出し画像

D.Gray-man 原画展

この社会情勢で、池袋なんて都会に赴くことは褒められたことじゃないし、自分の立場上控えた方がいいことはわかっている。

それでも、今しか行けない、今しか見られないから、行きたかった「D.Gray-man 原画展」へ行った。

本当に行ってよかった…!!!

以下、若干の詳細を含む感想の置き場とします。


場所…池袋 西武 

公式…

画像1

整理番号があり、順番に入ることでソーシャルディスタンスを保つ。

原画展自体は1時間。

物販は時間制限なし。

逆走可能。順路はあるが、ブース毎に展示がまとまったテーマであるため、必ずしも順番でなくても問題は無い。(できれば初めから順の方が良かったけども。)

・気づいたこと

やはり年代によって描かれ方は変わっていく。初期の“アナログ”(という言い方が合っているかはわからないけれど、コピックであったり色鉛筆や絵の具的なものによる手塗り感)がより分かりやすく美しい色の重なりがわかるものと、

最近だとデジタルによる明度彩度の絶妙な彩りがあって、とにかくずっと見ていても終わらない。発見が続く。

顔つき、目つき、輪郭はやはりその時の個性?が現れているのだけれど、どれもやはり「D.Gray-man」であることに全くのブレを感じないのが不思議で、星野桂さんという画家さんの絵の素晴らしさに触れることが出来たことを本当に嬉しく思う。

・個人的に好みだった絵

写真撮影NGだったので、メモを取ってみたのだが、これがまた不思議と、年代がばらけた。

2007 アレン 表紙?

2016 SQ Summer

2020 RISE Spring

など。(帰宅後画集を見返したらわかるかも。)

つまり、星野桂さんの絵がとにかく好きだということ。アレンの変化が苦手と感じる方もいるかもしれないが、私は好きだ。

・初めて原画を見て

とにかく緻密繊細…綺麗すぎる。
デジタルではない場合に、1本1本の線や点が見えるのだ。
また、白の表現にはたくさんの種類があり、薄い白だったり、修正液的なインクの点であったり、絵というものの奥深さを改めて知った。

全くの素人である私が、絵に感動することがあるんだなぁと感じて…とにかく凄く良かった。

それぞれのキャラクターの登場時のイラストもあり、これまでのD.Gray-manを思い出せる。やはり、漫画の白と黒の表現の世界とD.Gray-manの世界がとても美しいと思うし惹かれる。

・“奏者の歌”スペース

関連の原画と、実際にそのスペースでは奏者の歌がずっと流れていた。アニメを見た記憶が遠いため、とにかく懐かしさを感じた。白を基調としたスペース。

また、歌詞が壁際に展示されていたが、その展示方法もとても美しく幻想的で、文字の影すらも整って壁に映し出されていたことが印象的だ。


・ネーム公開

まさかの、D.Gray-manの前身となる作品のネームが展示されていた。そのノートも。ノートに描かれたネームは素人から見たらその時点で漫画として完成してるように感じられるぐらいのものだった。

後半では、いくつかのエピソードの数ページのネームが展示されていた。

・写真撮影可能スペース

実寸のキャラクターのパネル

画像2

画像3

画像4

(実寸ということを全く頭に入れておらず、1人だったので近づいてみることをしなかったことが唯一悔やまれることだ。)

それとロードの扉もあった…(ずっと人がいて写真を撮ることが出来なかった)

・星野桂先生についてのスペース

先生のお気に入りの文具や、愛猫コロちゃんの写真がスライドで映される(5分以上あったような?)

先生の連載について。“趣味の文具箱”において“星野桂の文具LIFE”なるものを連載されていることも知ることが出来た。字が好きです。絵が好きです。見るだけで幸せな気持ちになった。

・作業工程動画

1番最後のブースでは、1枚絵の下絵から完成形が出来上がるまでの工程を2分ほどで早送りで見ることができた。まったく絵を描くことがわからない私でも、とにかく物凄い技術を目の当たりにしているのだということだけはわかって。思わず息を呑んで、見続けることしかできなかった。


ここまでで、ちょうど1時間。本当だったらもっと戻って見たいものもあったのでやはり時間が足りない。

・物販

当然だが、混んでいた。物販から展示場へ戻ることが出来ないので、それはもちろん皆最後になる。今回何かを買うつもりはなかったので午後に向かったが、やはり売り切れが多く、グッズ目的で来る方もいるのでは?と思うようなラインナップではあった。


感想

正直1時間では到底足りなかった。逆走可能であったため、適当な空いている所から観て行ったのが功を奏した。原画をこんなにも間近で観ることができるなんて嘘みたいだ。

絶対に物を買わない、という気持ちでいたのだが、ごく自然と、画集を買っていた…。こんなにも美しくて、変化も愛おしい大好きな…この作品を見守りたい。手元にどうしても残したかった。後悔はない。

星野桂先生が体調崩されたということはどことなく耳にしていて、でもジャンプSQに異動されてゆっくりと描かれていて、勝手に安心して、漫画家さんが人間であることをどこか忘れていた。

原画展で、先生の生活の一部を垣間見て。Instagramを見て、今、同じ時を生きていることが凄いことだと思えるし、大好きなD.Gray-manが生き続けている、進んでいることを思い出した。

原画展に行けて、本当に良かった。

結び

星野桂 様

D.Gray-manがずっとずっと、好きで、初めて星野先生の原画を見る機会が得られたことが心から嬉しいです。漫画では一瞬で捉えてしまっていた絵の一つ一つに丁寧な点、線が折り重なっていることを改めて感じることができて、感激しました。応援しています、大好きです。お身体ご自愛ください…!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?