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娘を連れて出張に行ってみた

ちょっと前に「母親像にあてはまらない母親像をつくりたい」みたいな記事を書きました。

 それを見てくれた周りの人から共感してもらえて本当に嬉しくて。
で、書いたからには「子どもがいたってできる私らしいライフスタイル」を伝えていこうと思い、まずは2年前のオーストラリアの話から・・・
と思っていましたが、先日徳島県上勝町に行ったので一番鮮明な話から書きたいと思います!

◎子どもが生まれたら出張には行けない?

旅行会社の中でも特殊な部署にいた私は比較的自由に(いやかなり自由に)
やりたいことをやりたいようにやってきました。
面白いことしてる人と知り合って、一緒に旅をコーディネートして、添乗員として旅に同行して・・・
コットン畑からデニムができるまでを体験したり、ニュージーランドのエシカルトレンドを体感したり、インドでIT技術を駆使してできた高級イチゴを畑見に行ったり、純粋に面白いと思った旅に仕事で行けるってもうパラダイス!

ところが産休育休に入り、いざ復帰に備えて保育園探しをしていると
子どもが小さいうちだけでも仕事をやめたら? とか
いつでもお迎えに行けるように職場を変えたら? とか平気で言われる日々。
そういえばママ友が「やりたいことじゃないけど職場近くて残業なくて休みやすい所に転職した」とも言ってたな。
おまけに後輩は結婚・出産前に色々挑戦しておきたいって言うし。
あれ?母親の私ってもう挑戦できないんだっけ?と「普通の母親像」に違和感を感じました。

子どものために何かを諦めるような選択はしたくないし、むしろ私が楽しんで仕事をしている姿を子どもに見てもらいたい。
でも家族が増えた今、以前のように仕事に打ち込みすぎるのは現実的じゃない。
そんなことを考えているうちに、副業として運営を手伝っているオンラインコミュニティ内で、ゼロウェイストの町上勝へ行く話が。

ちなみに上勝は日本で初めてゼロ・ウェイスト(ゴミゼロ)宣言をした町で、海外からも行政や企業視察者が訪れる場所。今年ゼロウェイストホテルもできたので行きたいと思っていました。

ホテルは廃材を利用してできていて、窓もいろんなものをパズルのように当て込んでるそう。床も廃ブロックや廃ガラスを埋め込んでいるそうです。
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ゼロウェイストホテルなので宿泊者もゴミを出さないよう工夫し、町民と同じくゼロウェイストセンターへゴミを分別しに行きます。部屋には分別ボックスが↓

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上勝は45分別してるそう。面白いのが回収かごに「リサイクルするための支出・収入」が書いてあること。透明びんは「出 0.215」とあるので1本のびんをリサイクルするのに0.215円の費用がかかります。
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上勝旅の話を語ると長くなるのでこのくらいにしますが・・・

子どもがいる中で旅をコーディネートして、子どもと一緒に旅先でスケジュール管理や調整をする仕事ができたら、仕事復帰後も同じことができるんじゃない?
常識的には仕事に子どもがいるって考えられないし親のエゴっぽいけど、自分も子どもも周りも楽しめる旅にできないかな?
手伝ってくれる運営メンバーもいるし、最悪できなくてもクレームを言うお客さんもいないし。笑

そんなことを考えた結果、上勝旅をコーディネートして、娘を連れていって添乗員的なこともできるのか実験してみました。

◎娘と全体、両方の先回りは無理

結果的に言うと無理でした!
まず、遊びたい盛りの2歳児と2人で旅するのは死ぬほど疲れます。
おまけに全体の動きもみようとすると、頭も体もフル回転で5歳は老けます。笑
娘を乗せるのに時間がかかるからレンタカー手続きに対応できずもたついてしまったり、
車の中で娘の相手をしながらナビができず運転手に遠回りさせてしまったり、
時間ないから部屋に戻ったらオムツ変えなきゃと思っていると皆に次のスケジュールを伝えて回ることができなかったり、とにかく先回りが全くできませんでした。

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写真はHOTEL WHYの部屋の外の景色。朝靄がキレイな日の出の頃。 

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娘はおもちゃの車を乗り回してご機嫌でした。ちなみにここにあるおもちゃは全て上勝町の不要回収品。そしておかえりブロックと名付けられているブロックは洗剤などの詰め替えパウチからリサイクルされたものだそう。

◎失敗から得た「不便益」

とにかく娘がいることで一人より不便だった旅。
でも不便だったからこそ学んだことが2つありました。(不便益ってやつですね)
1つは「皆が手伝ってくれて、結果としてチームワークが生まれたこと」。
まず娘がいて大変そうだからと皆が手伝ってくれるんですよね。
普段仕事では完璧にやることや1人でやることが重視されるけど、全体の動きを見るのは6〜8割にしておかないと娘の相手ができないので、いい意味で私も無理せず人に頼りやすい(というか頼るしかない)と感じました。
そして意外と頼られた方も指示を受けて仕事をして感謝されると役に立てて嬉しかったりするんですよね〜特に相手が年下だと、普段頼りにしている年上(先輩)に頼られると嬉しかったりするもので。
その結果、2日間でとてつもないチームワークが生まれました!これこそ不便益!

2つ目は「場の空気が和むこと」。
もちろん場にもよりますが、子どもがいるだけで自然に話のきっかけができるし、話しかけてもらいやすくなります。
実際、私は極度の人見知りなのですが、娘が生まれてから娘の明るさ・天真爛漫さにとても救われています。本人もお姉さん達に遊んでもらえて大満足だったようで、帰りの電車で「おねえさん、いないねえ」と言ってました。

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↑ディスカッションしてる風だけどゼロウェイストセンターの視察中ずっと寝てた娘。

そんなこんなで、個人で仕事をする添乗員の立場としては無理だと分かった今回の旅。でもチームワークが発揮される場としてはありなんじゃないかという発見がありました。
何より今回の旅ができたのも私たち母娘をサポートしてくれたメンバーのおかげ!
周りの人の協力なしにはできなかったと思い、感謝感謝です。

こどもと過ごすことと、働くこと。私らしいバランスで生きること。
また実験を繰り返しながら見つけていきたいと思います。



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