3. 8.8

丈くんがどれかの雑誌で8.8が悔しかった、と語ってくれたことが本当に本当に嬉しかったのだ。あの日私が感じた絶望は間違っていなかった、君も同じ様にあの2018.10〜2019.8を生きて「いけるんちゃうか」と思っていてくれたことが嬉しかった。

未だにどう立ち直ったかわからないぐらいの絶望と怒りだったな……。

初心LOVEのコメント欄を見るのが好きである。そこに、「なにわのデビューが許せなかったけど曲を聞いて許せた」と書いていたはいはい担がいた。彼女の器の広さに心の底から感動した。

私は、昨年100万枚とか売れた、今をときめく超人気グループの曲を私は聞けない。あの時期はセブンに行けなかったし、CMで流れるだけでも辛かった。8.8の円盤は、恨み嫉みがドロドロし、はらわたが煮えくり返るほどブチ切れた記憶が思い起こされるので再生できない。

きっと、なにわのデビューが決まって、あの時の私と同じ様な気分になっている他Jr.担もいるだろう。多分ミュートワードを毎日増やして、ローソンなんて二度と行くか!と叫びながらYoutubeショートに低評価を教えている人間、きっといる。私は彼女たちを狭量だなんて呼べない。むしろ、気持ちめちゃくちゃわかる。愛していれば愛しているほど、信じていれば信じているほど、心の中に浮かぶのはひたすらの「なぜ?」「どうして?」「どうすればよかった?」なんていう答えのない質問ばかりだろう。彼らがこのブログに辿り着くことは絶対にないとは思うんだけど、今その気持ちになっている人に教えてあげたいのだ。大丈夫、そのうちマシになる。私は当時より、昨年のミリオンセラーアイドルさんたちのことを許せている。理由は、彼らのことを知らないからである。あの頃は、同じ土俵で戦っているのに抜かれた、と悔しかった。でも、分岐点から遠くに行けば行くほど、「まぁいろんな過程があってこうなんだな」と思える。きっとどんな怒りもいつか許せる。

なにわのデビュー発表のあと、私におめでとうと言ってくれたすの担がいた。ずっと仲の良いフォロワーである。でも、私の心が狭すぎて、私は彼女を2年前のあの日からずっとミュートしていた。そんな私にでも、彼女はおめでとうと言ってくれたのだ。私はあの日、そんなこと言えなかったのに。そのおめでとうという言葉を見て泣いてしまった。私はなんて、なんて汚かったんだろう。Jr.担を続けているうちに、だんだん必死になっていって。視界が狭くなっていた。他の人を認めることは、自担の負けを認めることだと思い込んでいた。やっとそれに気づけて、心がきれいになった気がした。多分、デビューしか私をあの視野狭窄から救ってくれなかったと思う。そして、友達をミュートしちゃう様な、心が汚れるJr.担なんて絶対一生やらないと固く誓った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?