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【note95枚目】東洋ショー劇場へ行ってきた 9

 9月は全週足を運ばなあかんなと思ってたらもう9結になってました。1ヶ月早すぎん?10日区切りで進んでいく公演日程のためか、ストリップの世界に触れてから時の流れがより早くなった心地がする。まぁ自分7頭に初めてストリップを見たようなペーペーなんですけどね!早いもなんも無いか。

1番目 松本ななさん

 彼女の事を『七色ダンサー』とは言い得て妙というか。本当に幅広く踊れて表現も表情もとても豊かな、今週で演目を拝見するのは3度目なのですが、大好きな踊り子さんになりました。お気にです。前回の東洋大会でも拝見した演目は、浮遊感というか雅やかで、照明演出も非常に美しくてこの世のものではないみたいだと感じていたところ、演目の名前が『極楽浄土』と伺って納得。彼女がファンと公言している歌手のメドレーの演目では、彼女自身の「好き!」が投影されつつ、ポップでロックなダンスや装いで楽しませてもらった。3つ目の演目でポールダンスが入れ込まれていて圧倒された。曲中に花道ど真ん中にポールをブッ刺す(言い方)のはインパクトあるなぁ。花道脇のお客さんにギリギリ当たらない距離感での疾走感ある美しいパフォーマンス。青みがかったライティングと、ポールで舞うななさんの姿が妙に美しくて心に響いて泣いてしまった。

2番目 上野綾さん

 東洋ショー所属の踊り子さんでまだ見られていなかった方。とても小柄なのにパフォーマンスはとてもパワフル。緩急ダイナミックと使い分けて魅せるダンスが圧巻で、音楽の表裏に流れる音をしっかり取って身体の動きに落としているのがよく感じられる舞で、それだけでもう楽しい。それだけでもう楽しいのに、ストーリー性のある演目では表情の作り方から物語へ引き込んでいく吸引力がえげつない。2回目で見た『again』はアイドルが主軸になってるように思うんだけど「この子に救いはあるんだろうか…」と、鬼気迫る綾さんの没入感に圧されての恐怖なのか、悲哀を感じたからなのか泣きそうだった。エアリアルをやる演目もあって、盆の頭上にあるフックまで届くのだろうか、外れたりしないだろうか…とハラハラしてたけど、パフォーマンスを見て全て吹っ飛んでいった。タイトル以上の『驀地』でした。

3番目 中条彩乃さん

 圧倒的に「「「「陽」」」」を感じる、温かみがあって光を感じる踊り子さんです。なんというか、顔面国宝という言葉があるなら彼女の場合は全身国宝と言いたい。「バランスの良い身体つき」というのはこういう事を表すんだろうなと感じるプロポーションが本当に素敵。毎日拝む。励みにする。彼女が自身で発信しているのが『みんなの元カノ』というフレーズなんだけど、本当にその通りだなと感じる。お客と踊り子さん、目の前にいて何もかもを目にする距離にいるのに絶対的に触れられない。でも心はお客ひとりひとりの手を取って寄り添っているような優しさを彼女の演目からは感じてしまう。ガンガン主観。そして、彼女は演じるというより、演目に生きるという言葉を使いたいなぁと思うんです。明るくてあたたかいけど、生っぽくていい。『ターニングポイント』は特にそれを感じた。

4番目 笠木いちかさん

 東洋ショー劇場初来演かつ、今年デビューの新人さん。現役でVをやってる女優さんでもあります。さすがに私でも聞き覚えのある女優さんで、劇場でポスターを見るまでは踊り子デビューされてた事を知らなくて驚きました。演目はまだ少ないようで、今後のやり込みとか、表現の解釈の深度がどれほど進んでいくのかが大きなポイントなのかなと思いました。表情は硬め。目に光が薄く感じて見てるとちょっとこっちが引いてしまう。でもそれは当たり前体操〜だと思うんですよね。直に観衆がいて、直に見られることの恐怖とかまだ張り付いてて当然だと思うので。ただ、オープンで緊張が和らいで笑顔になってる時は死ぬほどキュートだったのでそこを活かして落とし込める演目が出来たらいいなぁなど思った。

5番目 早乙女らぶさん

 初めて拝見しました。ステージのカーテンが開き、らぶさんの姿が見えた瞬間場内がビリッと痺れたのを感じました。これの瞬間もう演目に引きずり込まれてたんだなぁ。メインテーマになった作品の音を入れ込む事で、その作品を詳しくは知らなくても目の前で舞うらぶさんの姿に目が離せなくて、自分もその作品の一部になっているような錯覚さえ感じる。新しい感覚。金曜日の妖精さんも見られるうちに見たい。