【note103枚目】東洋ショー劇場へ行ってきた12
10月中より浅草ロック座やDX東寺を旅してきたポンコツOL、ホームへ帰還。ワイの故郷(ホーム)はここやったんや…!という懐かしさや安心感に包まれて久しぶりに心を落ち着けて観劇できた気がします。上演スケジュールが変わってから、定時上がりでまっすぐ駆け込んでも3回目5番目に滑り込めるかどうかになりまして、今回はそこから鑑賞スタートです。
5番目 鈴木千里さん
美しさが浮世離れしすぎていてもはや幻。今回も鑑賞中の記憶が「凄かった」以外全て吹っ飛びました。ありがとうございます。研ぎ澄まされた肉体と、繰り出される身体表現が音と溶け合い渾然一体となって、視覚から身体を突き抜けて心臓を刺す。そんな心の掴まれ方をする本当にすごい踊り子さんだなと、演目を拝見する度に思う。音が身体から出ているようなカウントの取り方や嵌め込み方、歌詞の世界観と込めた思いを全身で表現するその生き様から心を揺さぶられる。これは入場料だけで見ていいパフォーマンスじゃない。それをわかってたのにぽち袋切らすってバカ!!!初めて裸でお渡しする事になってしまった…申し訳ない…。今回拝見したのはベッド着のまま〆る演目。鈴木千里さんといえばベッドの後にも着衣でフィナーレという印象があったから意外に思えた。千里さんはダブルオープンでも音を捉えたフリーなオープンをされていて、凄すぎて唖然。一緒にダブルオープンしていた椎名ほのかさんを押し出すように、控えめな立ち位置にいらっしゃったのもまた心を掴まれてしまった。
ここで3回目のフィナーレ。ここで初めて須王愛さんを目にしたのだけど、「あ、私この人のこと絶対好きだ」と感じた。書き起こすといつも以上にキモいな自分。鈴木千里さんに淡いピンクのドレスを着せてくれた東洋ショー、サンキューな。
1番目 上野綾さん
ここから4回目に入ります。終わりは22時の4回回しなので踊り子のみなさんのご苦労は計り知れないです。お疲れ様です、ありがとうございます。しかしこの上野綾さんも演目が楽しい。今回拝見したのは「フラミンゴ」になるのかな?全体的にピンクのライティングにジャズやブギーポップのような賑やかでしっとりした曲調が飛び交うとても賑やかでダンサブルでゴージャスな演目に感じた。前に別の演目を拝見した時も、トップ部分だけが外れるドレスをお召しになっていて、トップのカップを投げ捨てて、見えるかな〜??見えな〜い見せな〜いの焦らしがとても良く効かされていて、こちらはお預けを食らいながらその時を待たされると言った心理にいとも簡単に持っていかれる。この感覚、嫌いじゃない。そういえば立ち上がりの衣装は小物に馬術用のようなムチを持ってビシビシ打ちながら踊っていた。あれ……めっちゃ良かったな……。
2番目 須王愛さん
今回1番の衝撃!!!出会えて良かった須王愛!!!(敬称略)あれだな、線が細くない踊り子さんはまず好きから始まってしまう性癖持ちなんだな。第一印象が総じて良しから入る。例に漏れず須王愛さんもその一人になった。そして、新たなお気に踊り子さんとなった…。心を潤すダンサブル爆乳踊り子さんという枠においては、鈴香音色さんや有沢りささんと近しい位置になるのかもしれない。アイドル曲をベースにしてツインテールで可愛くキレよく踊りステージが進んでいく。衣装替えのターンも演出に組み込むこの形は大好きなタイプ。と思ってたら、さっきまでのガーリーな装いから一転。谷間の錠前に鍵を挿入して開錠したところから一気にむせるほどエロティックに空気が一変した。盆にはよくみると鍵が散らばっていて、パンツにも錠前が取り付けられているではないか……はー……なんですかそれ…。小さな袋に入っていたものはこれのためだったのか。フッて息を吹きかけて袋を開く動作めっちゃエロかったです。ひとつ拾って鍵を開き、また一つとっては鍵を開く。パンツを取るにも物語があると前に書いた気がするけども、そこにこんな演出を加えられたらもうひとたまりもありません。好きです須王愛さん。曲の盛り上がりに合わせて上着も下着もぽーい!と投げ捨ててポーズを切っていくのも爽快で素晴らしかった。
3番目 木葉ちひろさん
先日周年を迎えられたという事で、今回拝見したのは周年作『Rainbow shower』通り雨にご自身のトレードマークともいえる虹を組み合わせたタイトル、美しすぎません?私にとっては通り雨どころかゲリラ豪雨に打たれたような衝撃とその後にかかる虹の美しさに立ち尽くすような心地でした。新しい木葉ちひろさんの魅力に触れられた気持ちすらした。立ち上がりは男装で、ご自身が宝塚歌劇のファンという事で男役さんもイメージの一端にあるのかもしれない。タップダンスが華麗。あえて音楽を止め、タップの響きとダンスにだけ注視できる演出が見事。そのあとも音楽、タップ、ちひろさんの表情や重力どこいったんやと感じる滑らかで朗らかなダンスが続き、何よりちひろさんがずっと楽しそうなのでこちらも幸せになります。1曲目でこんな…?と思ってたら次はおしゃれでかわいくて笑顔があまりにキュートなちひろさん。見るだけでマイナスオーラを一掃してくれそうなちひろスマイルがとても素敵。ラストの盆での表現については…なだらか〜にと緩急とリズムをつけてポーズを切ってゆくのはもちろんなのですが、本来なら手拍子をするようなノリの時でも、盆でのちひろさんの表現があまりに凄すぎて息を飲んで釘付けになって手拍子ができなくなってしまった。圧倒される感じではなくて「美しいこの瞬間を目に焼き付けることしか出来ない」余計なことやってる場合じゃない。そんな感覚。伝わらんなぁこれ…。しかしあれだ、ちひろさんのオープン曲にはやっぱり親しみを感じてしまう。let's go!に合わせて飛び跳ねるの可愛すぎるんよな。
本来なら4番目…となるところなのですが、体力が持ちそうになかったのでトリプルオープンより前に中座させていただきました。すみません。次の機会では拝見させていただきたく思います。