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【note105枚目】東洋ショー劇場へ行ってきた14

 ポンコツOLこと私です。12月頭ですって!ほんまか。今年7月から始めたスト活、暮れの頃までマイブームが続いて驚き。こうして書いて残す事で読んでくださる方もいて、たまにアップしたよというツイートに踊り子さんからのいいねが届くのには未だに慣れませんが…知らない事を教えてくださるスト活諸先輩や、女性のスト客さんとも交流を持てたり。ちょっとずつ新たな世界が拡げられている気がする。ストリップの世界楽しいです。

1番目 西園寺瞳さん

 初めましての踊り子さん。白くて細くて、ガラス細工のような儚さを感じる方でした。演目はとても工夫を凝らされていて、マジシャンを模した演目では少し手元が狂う事がありながらもアッと驚かせて楽しませる仕掛けがあって、小道具の使い方もおもしろいなぁと思って見ていました。小さなトランクをお供に、彼女はあちこちでさまざまな出会いをしてきたのでしょう。風船に詰め込んだキラキラがパッと弾けて広がるところが綺麗でした。ある作品をモチーフにした演目は小さな花が印象的。手に取っては打ち捨て、また拾って愛ては捨て置く。それでも放っておけないそれは「後悔」「思い残し」のメタファーなのかなと…ここは私の妄想ですが。白く細く儚く美しい西園寺さんから滲む芯の太さを感じた演目でした。

2番目 椿りんねさん

 お気にに大阪で会える幸せ、当たり前じゃない。10月頭からこんなすぐにまた乗ってくださるなんて幸せ。今回は周年作を初めて見られるという事で、演目名にある人物紹介のページをさらっと読んでおいた。この表現が正しいかは悩むけど、品格がありながらもおしゃまで跳ね返りな女学生姿から、どんどんと闇へ傾倒していき、狂気じみていくコントラストの表現に鳥肌が立った。これはりんねさんご自身の強い作品愛、強い人物愛があってこその演技プランにも思えた。りんねさんのステージはより「お芝居」のカラーを強く感じられるから余計に好きなんだと思う。身体は直線的な動きからどんどん曲線的な動きへ、挑発的で愉悦を隠さない表情に移り変わってゆくのが本当に素晴らしい。このどんどん闇が濃くなるところに響く讃美歌のような美しいメロディーはなんで?と思ったけど、演目の中の彼女にとってあの方の存在こそ光だからなのかなって思った。照明がかなり絞られていたこともあってか、りんねさんがベッド着を捌くたびにスモークのカケラが闇に道を開けるように切り裂かれていたのが見えた。あとは🏩。お渡した手紙にも書いたけど、この演目はあまりに好きすぎる。2曲目から3曲目に移るところあたりでもうダメで、気づいたら泣いてた。絶対そんな演目ちゃうのに。それでも演目の彼女が、ベッドで泣かなくてもいい、涙を隠さなくていい新しい明日が訪れますようにと願わずにいられない。

お気にの感想はどうしても厚くなる。堪忍な

3番目 RISAさん

 こちらも初めましての踊り子さん。上がってた写真はどギャルだったからどんなもんだろうとヒヤッとしてたけど、いい意味で肩透かしを食らった心地。赤い布1枚で本舞台と盆を行ったり来たりしながら自由に、奔放に飛び回りながらも時折布に包まって存在が見えなくなったりする。布を捨てて新しくなった姿はドレスで明るくてとても煌びやか。今からなんでも出来る、これからどんなとこにも行ける希望に満ち溢れているような……………ところだったのにまた暗転。全身覆い隠す真っ黒なケープと、どこか頼りなく照らすランプ。会いたい人に会えない、先が見えない…と言った歌詞からなんとなく昨今に横たわる重くて辛い風潮が演目の情景と重なった時にふと頭をよぎったのが、赤ちゃんから産まれて、育って、希望の後の行き詰まりや挫折がこのシーンなのでは。これは人生なのかもしれないと感じた。妄想やけど。最後はどっピンクで派手な衣装で楽しくパフォーマンスされていたように思って、ああ、きっと乗り越えられたんだなって。東洋でいうところのRCさんや青山ゆいさんと同じ波長を感じるギャル感も一旦吹き飛ぶような深い演目でした。

4番目 川越ゆいさん

 こちらも初めましての踊り子さん。東洋ショー所属の方であと川越さんだけ拝見してなかったので、これで現在稼働してる踊り子さんはコンプリート出来たはず。顔がよく似たお姫様が王子を好きになった…とこから始まるけど、顔がよく似た〜のくだりはこの演目のどの辺に必要だったのだろうか?そこだけが謎だった。顔がよく似てる2人が同じ人を好きになって…なんだなんだ?ドロドロを1人でパフォーマンスするのか?と下世話な期待をしてしまったけど、終始可愛くて綺麗な服を纏ってハッピーな演目だった。OPでは彼女自身の人柄なのかどうなのか、ほんの少しの時間なのに細かく導線を巡って盛り上げていくのがすごかった。お客さんも彼女の明るさや快活さにつられてどこか元気になっていた気がした。

5番目 星崎琴音さん

 今週のトリ。引退を発表されているので今週が東洋ショー劇場最終出演とのことで、場内の人の多さ半数は星崎さんを送り出すためにいらっしゃってたんじゃないかと思う。アイドルにも当てはまることなんだけど、終わりを決めた方はいっそう美しくなる。今日拝見した演目は引退作、というわけではないと思うけど「踊り子・星崎琴音への餞」に感じた。積み上げてきたものを全て詰め込んで、笑顔でステージに別れを告げるため…と後半部分は妄想だけど。元々フランス人形のような美しさの星崎さんだけどいっそう美しく、堂々としたいで立ちだった。また1度見られて良かった。