ゼリー

指導してもらうことばかり多くて、前向きになってる。

爆発させたいカプセルが体の中に充満してる。
大丈夫、一つずつ潰していけば何も問題なく生ききれる。はず。

aikoのキラキラって、こんなに切なくて一生懸命な愛だったんだ。キラキラという曲のメロディーが好きで聴いていたが、歌詞をよく聴いてみると、一途で、一生懸命。
「一人寂しくないようにヘッドフォンで音楽聴いてるね｣なんて、具体的な行動ひとつで胸がぎゅんとする。ああ、私も、こんなに具体的に言葉を操れるようになりたいんだ。

今の仕事に対するモチベーションの根幹に、【人に面白い話をして、それで楽しんでほしい】っていうモンスターがいるとわかった。やっぱりいたかこのモンスター。ラジオリスナーじゃ終われない。敵わなくたって、やりたくてたまらない。それが、働く原動力なんだ。いや、エンジンって言った方が具体性高めかな。

今日も今日とてやることが多過ぎて、東奔西走状態であった。
バタバタ走ってる自覚があるくらい走った。でもそのくらい走ると、仕事してる感覚にはなる。感覚が麻痺する。仕事してます！！うええーい。
そんな感じで一仕事終えてふと振り返ると、隣の部署の先輩が満面の笑みでゼリーを一粒持って「これあげる！」と仰った。
そこで初めて私は、「人にばれるくらいバタバタしてるんだな」と悟った。恥ずかしかった。

つい先日も、先輩にはゼリーをご馳走になった。
けど、ちゃんとお礼してない。そう気づいた私は言った。

「あっ、ありがとうございます！！ほんっとうにいつも、おいしいです！！！！」

何がおいしいんだよ。何がいつも。
いつもくれるみたいな言い方するな。相手はゼリー農家じゃないんだ。勘弁してよ自分。
わけがわからん。理解不能なマジックワードを恩人に対して投げかけてしまった私は、胸がバックバクだった。