雑記 2024/06/02 くさくて驚いた
晴夫2000さんの記事に参加しました。晴夫さんが書いた、アニメソング歌詞を講評するというやや風変わりな企画だったが、他のメンバーは真剣に講評していた。大学の一部の部屋では、こういった営みが行われていたのだろう。私の知らないうちに……。一方で私は、大学まで出させてもらっているのに無知・無教養のためふざけることしかできなかった。思えば学生の頃から自分はこうだった気がする。知識がないからおどけて安い笑いをとってなんとか凌ぐ。そんな生き方を、老いてからもしたいと思う人はいまい。私もそうである。嫌なものだ。
あのーお風呂の掃除をやったんですね。あのーなんか髪の毛とかを流して、それで排水溝のところにべたっとつくでしょう、石鹸とかシャンプーのせいでべたーっとした、髪の毛のやつが。それとって、なんかそこのパーツ外して洗って、排水溝のところに水が溜まってるのでそこに錠剤のやつを入れたんですね。あのー錠剤の。なんかあるでしょ。シュワーとかいって泡が出るやつが。除菌ができるみたいな。見てくるわ
小林製薬の「かんたん洗浄丸」でした。これを排水溝に放り込むときれいになって、除菌もできるってやつです。それを放り込んでしばらく待ってたんですが。くさい。換気扇をつけながらやっていたんですが、換気扇が止まっていたんですね。スイッチが。だからまたつけて別の部屋にいたら、またくさい。換気扇でも抑えきれないにおいが、家じゅうを覆った。だから僕は風呂場のドアを閉じたんだ。ひどいにおいを閉じ込めるために、脳みそにまで染み付いているあのにおい……。
それでもちょっとくさくて、流石に驚くってことはないですけど、あきれるというかうんざりしましたね。こんなにくさいこと無いでしょ、排水溝が。しかも風呂場の。台所ならなんかある気がするんですけどね。風呂場でこんなくさいんだって。まあ、そのあと水流したら全然平気でした。
私は現実から目を背ける癖があり、それはもう特技の域に達している。つらい現実の気配を感じると、さっと防御態勢に入り狂う。現実を無いものにするために。狂ってしまえば現実なんて楽勝なのだ。さらに言えば消えれば……。ということで今日もなんか、掃除を入念にしちゃったんですけど。掃除なんかよりもやることがあるだろうという感じは否めませんでした。ただ、掃除は良くも悪くも、そこが綺麗になるんですね。やり方にもよるけど、ほぼ確実に。「俺は掃除をしてこの場所をクリーンにしたな」という実績にはなる。同時にそちらの実績があるからこっちには目を向けなくていいだろう、というアリバイの一つにもなってしまう。それは大きい。大きく私の中に、「掃除を、した」というアリバイが海辺に打ち上げられた、あとはモリで中のガスを抜かれるしかないクジラのように横たわっている。私はモリを刺す勇気がない。大きなクジラを横目に、掃除をしたことを反芻するのだった。夜は続く。
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