見出し画像

草木染め初挑戦【月桃をピンクに染めたい】

はじめに

punkな農民です!
寒い内地から逃げるように沖縄の離島、南大東島まできました!
暖かいって最高!
二月ですが畑ではTシャツ一枚でもすでに暑い!

サトウキビの収穫関係のお仕事させてもらってます!
収穫現場へ行くことはあまりなく、収穫後の畑の管理や他野菜の畑の管理などをトラクターちゃんと共に行っています。

そんなゆったりした毎日の中、畑で見つけた「月桃」

画像1

これは満を侍して手を出せなかった草木染めを始めるチャーンス!
ということで試行錯誤した月桃染めを記しておきます。


月桃とは

月桃wikipedia

沖縄と九州南部に分布
沖縄と月桃
沖縄県では葉にムーチーを包んで蒸す。沖縄県ではこの用途のために需要が一定存在するが、栽培されることはあまり無く、ムーチーの季節である冬至前になると野生のゲットウが大量に収穫される。沖縄ではこの他に香り付けを兼ねて饅頭の包装に使用されたり、肉や魚を包んで蒸し焼きにしたりするなど幅広く利用されている。ブルーシールアイスクリームのフレーバーの一つにもなっている。

ムーチー

生活に身近なこの月桃
今まで遠かった月桃がいっきに近くなった気がしました。


月桃染めへの憧れ

画像2

出会いは2019年の1月
この時もサトウキビのお仕事で小浜島に滞在していた時にいただいたきれいなピンクの刺繍糸
なんでもこれは「月桃」という植物で染めたとかなんとか
当時のわたしには未知すぎてぽかん。

だれがやってもきれいなピンクに染まると思ってたなんて内緒です


月桃染めの失敗

草木染めの方法をいろいろ検索して
とりあえず20分煮出して染液を作ってみたところ。

いや、どう見ても薄い!笑
しかも黒い紐で縛ったので色移りしましたよ!

教訓
☑️染液はもっと煮出す
☑️色のついた物でしばらない

このタイミングで北海道の草木染め師匠が「月桃」染めが夢だなんていうので送ることに✈️📦
北海道に月桃が到着し師匠の月桃染めが始まります

そして数日お互い北と南に離れていながら
ほぼ同時に染液を煮出し、染めを実験→検証を報告し合いながら進めていきました。それが超楽しかったんだけどね!

草木染め「月桃」手順

おまたせしました。
失敗を経ながら師匠と検証しつつたどり着いた染め方

染液作り方

茎だけで合計5時間煮出しました。
合計というのも3時間煮出し就寝間8時間放置→朝2時間煮出し仕事の間放置

放置しておくと染液が濃くなってるように感じたので
それがよかったのかは今はまだわかりませんが様子を見ながら染液を作る感じで
(次回放置だけでどれだけ色が出るのか実験したいと思います)

茎を取り出したら重曹を1リットルに対して5g(どこかのサイト調べ)投入し煮詰めました

染める布の下処理

濃く染めたい場合は大豆パワーが必要というこちらのありがたい知恵を拝借しました。
濃く染めたい!使うのは大豆
こちらのサイトの方も月桃染めを試行錯誤されててとても勉強になりました。ありがとうございます。

ということでそこにあった無調整の豆乳を薄めて下処理

あぁキレイうっとり

媒染方法

ここからはまだ実験の予知ありありなんですが

絶対的にミョウバンのアルミ媒染をおすすめします(まだ未確証

自作の鉄媒染を試したい欲求におされて
せっかくキレイに染まったピンクを鉄媒染しちゃいました


ミョウバン(アルミ媒染)は染液に浸けたままの色が残りやすく
鉄媒染は黒く染まるとよく言われていますので
キレイに色を残したい場合は手軽さからミョウバン一択でしょうか

ちなみに鉄媒染で染まった布はこちら

次回ミョウバンでピンクに染まるか実験してみます。

さいごに

こうして見事草木染め沼に片足もっていかれたわたしですが
これからも実験を繰り返しながら好みの色や柄が出せるよう精進していきたいです!

なんて思っていた今日、ずっと欲しかったヤシャブシに出会ったので月桃が終わったらヤシャブシ沼に浸かりたいと思います!


旅人4年目 家を持たない暮らしがもはや普通。物はたくさんは必要なく身の丈にあったものを身の丈にあった分だけ。なければつくる。Do It Yourself!