求める人に知らせないと (5.24.2004)
医療環境の改善を、患者側は求めているのだろうか。
医療環境の改善について、医療者は良く議論している。
でも患者の反応があまりになさ過ぎないか。
ワイドショーで日本の病院の
チャイルドライフスペシャリストが紹介された。
その内容は平易で、小学生のわが子にも良くわかるくらい、
「医療者」ではない人向けの内容だった。
しかし、紹介された団体のサイトには、
医療者や医療者を目指す人からのメッセージしかなかった。
おそらく偶然見た医療者を目指す学生より、
子どもを持つ主婦が見ているワードショーなのに、
この現実には、愕然とした。
チャイルドライフは、必要なのか。
求められているのか。
患者にとって、要求のないチャイルドライフが
提供される必要はない。
患者が幼く必要性を表現できなくても、
その親はわが子のために必要なものを求めるはず。
親からの要求がないものを、
なぜ必要だと言えよう。
もしかしたら、知らないのかもしれない。
もしかしたら、子どもが病気をするまで、
必要性を知ることができないのかもしれない。
もしかしたら、少数の人のためのサービスで、
そんなサービスはないほうがいいと思われているのかもしれない。
とても不安になる。
誰もが病気になることはあるし、
病院のお世話になることはある。
人事じゃない、自分のことかもしれないのに、
知られていないということ、
そんなサービスがあるとも知らずに
不便に思っている人がいるということは、
残念なことだと思う。
求めるべき人に、知らせる必要を感じている。
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