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Library Of Ruina クリア感想(ネタバレあり)

 昨年の夏から初めたLibrary Of Ruinaをようやくクリアしました。
 テーマが重たいのもそうですが、私にはとにかく、ゲーム自体が難しくて……。各種攻略サイトさん、攻略動画を上げてくださっている方々のおかげでクリアすることができました。コメントにも齧り付く勢いでプレイしたゲームは初めてです。
 途中投げ出す期間もあったのですが、自分の手で操作してエンディングを見ることができて本当に良かったです。
 以下、ネタバレを含む感想です。未プレイの方はお気をつけください。





(ネタバレ防止空間)
(ねじれ探偵、リヴァイアサンは未読です。リンバスは4章までやりました)
(LoR移植おめでとうございます!)






ゲーム性について

 なんなら今でもよくわかってないです!
 でも、色んな人の攻略を見ながら進めていくのは楽しかったです。
 おんぼろPCを使っているので、一番の敵は恥ずかしがり屋の今日の顔だったかもしれません。ラグが凄くて目押しができない!
 オルガコアが雑に強い!楽しい~!と思ってたら、本当に雑に使っても強い赤い霧が出てきて笑いました。速度とパワーは正義だ。赤い霧、紫の涙、RRRコアが揃ってからが一番楽しかったです。あと終止符親指での蹂躙。

テーマについて

 テーマが重くてきつかったです。半年じゃなくて、もっと短いスパンでやってたら私自身が倦んでた気がします。
 「私」とは何なのか、過去に囚われる人間の在り方、負の循環に対応するのか対抗するのか……
 個人的な話で恐縮ですが、生きるのが特に理由もなくきつい時期があり、考えた結果が「人は生まれたから生きる。希望することは失望することと表裏一体なので希望しない方がはるかに生きやすく、人間は生来悪である。」ということであったので、自然科学の解の最終解放戦前のティファレトのセリフが刺さりました。
 お前は期待から顔を背けている、光を見ろ、光は一つじゃない、って言われるの辛すぎる。ローランに至ってはようやく見つけた光が無くなった後に……

 感想を言っていけばきりがないので、アンジェラとローランに絞って残します。

 アンジェラもローランも他責による負の循環という共通テーマがありました。
 二人の行動目標は「他人に酷いことをされたから自分もそれでやり返すしかない」という負の循環と、「そうでなければ私が立っていかれない、私だけが悪いわけではない」という他責でできています。
 ただ、招待状が届いた面々は前者は別として後者の心持は違う人が多かったように思えます。
 皆、苦しい都市・裏路地の中でも自分が立てた生き方にある程度の責任を持って歩む人だったのではないでしょうか。
(個人的には、移植版のPVで改めて「ネズミ」を見て、ピートが裏路地のの指のどれかになるのが夢、と言い切る姿は目標が何であれ人として好ましいと思いました)

 アンジェラはフィリップとシャオの分岐要因を「人間を突き動かすすべてのもの。個々が大切にするもの。」の有無と推測しています。
 より個人的に解釈すると、自分が立てた生き方があり、かつ、自他に後ろめたいことなく責任を取ろうとする人はねじれずにいられるのだと思います。
(カルメンは責任を伴わない欲望を表層に出すように誘導しまくっているので一見とんでもないように見えますが、そういう人は人格的にどんどん「ねじれて」いくでしょう)

 負の循環の断ち切り方は非常に納得のいくものでよかったです。
 負の循環を断ち切るには社会構造の革新やらなんやら、到底個人では手の届かない何かが必要で、そんなことできるわけがない、個人の行動に意味はない、という意見がある一方で、単純に「自分にもたらされなかったことを恨み続けるのではなく、自分を起点として誰かに何かをしてあげられる選択をする勇気」で変わるものがあるという非常に前向きな答えだと思っています。

 ここまで書きましたが、コンテンツでそもそもそれは違うって言ってるじゃん!等あったらすみません。
 私の解釈が多いに間違っている可能性はあるのですが、人生や他人について深く思考するにあたり非常に示唆に富む作品でプレイしていて楽しいです。引き続きリンバスもやっていくぞ!

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