乃木坂46 28thシングル『君に叱られた』楽曲感想

乃木坂46の短い間隔でのシングルリリース……嬉しい……嬉しい……！

こんシングルはなんと言っても、乃木坂4期生の600族ことハイスペエリート美人の賀喜遥香ちゃんがついに初センターに抜擢されたとても熱い楽曲です。他のフロント4人も齋藤飛鳥、山下美月、与田祐希、遠藤さくらと隙がありません。乃木坂の次世代センターは彼女たち＋まだ見ぬ5期生のエースでローテ組んで回っていくことは間違いないでしょう……！
さらに今シングルからアンダーに4期生が合流しました。今後、アンダーセンターでも4期生が台頭していくものと思われます。
そして今シングルは1期生の功労者高山一実の卒業シングルでもあります。なので、もちろんあります。卒業ソロ曲。
そこら辺も楽しみに聴いていきたいところです。

というわけで前置きが長くなりましたが、早速聴いていきましょう。

【君に叱られた】
表題曲です。ものすごく好感の持てる曲かつ、好感の持てるMVです。爽やかで、かっきーの雰囲気にも合った楽曲だと思います。ただ、『めっちゃ良い曲』ではなくて『そこそこいい曲』って感じです。
MVが賀喜遥香が主演の現代版シンデレラというストーリーを軸にしてるかと思いきや、ストーリーテラーとして高山一実の書いているポエムがちょこちょこ出てきて軸が2つあって、それらが程よく噛み合っていないので両方の顔を立てようとしてどっちつかずになっている印象を受けました。でも賀喜遥香単体じゃなくて色んなメンバーに見所を作ろうとしてる所もよく分かるので、全体としてはすごい好感は持てるんですよね……。ライブで振り付けとかをしっかり見たらまた印象が変わりそうな気もしますのでそこら辺も期待したいと思います。


【優しいだけなら】
生田絵梨花、久保史緒里、賀喜遥香という歌上手くて人気のある力の入ったトリオが歌う楽曲です。
歌上手いのをひけらかすという主旨が丸わかりで、とても潔い曲です。こういう曲をもしライブでやるんだったら絶対生歌でやって欲しいですね。歌の上手さがコンテンツとして内包されているので、口パクだと価値がない曲だと思います。

【マシンガンレイン】
今作のアンダー曲で、センターは写真集が決まって勢いが止まらんぜ！な感じの寺田蘭世です(勢いが本当に止まらないのならアンダーではなく選抜に入るのでは？という野暮なツッコミは辞めましょう)。新しく4期生がアンダーに入ってボリュームアップしたのも注目ポイントです。
が、曲としては2世代くらい前のカッコいいアイドルソングのテンプレートを嵌めた感じの曲ってあまり個性がなくて言うことがありません。なんて言うか、型落ちした量産ラインで安値で作られた一山いくらの楽曲って感じです。前作のかなりアレだったアンダー曲よりかはマシかな……って感じです。

【もしも心が透明なら】
こういう加工バリバリでふわふわしたテクノチックな楽曲ってそういえば乃木坂ではあんまり聴いたことないなって思いました。ひらがなけやきの割れたシャボン玉とか何となく思い出しました。
この曲が特別秀でている訳ではないと思うのですが、単純に曲のジャンルとして自分の好みなので良いなと思いました。
メンツが梅澤美波、中村麗乃、早川聖来、松尾美佑というどういう選考基準のメンツかはわからないあたりが絶妙に佳作ユニット曲っぽいですね。
この手の同系統の楽曲は先駆者に好きな曲が色々あるので積極的に聴くことはないかなと思いますが、シャッフルで流れてきたら多分聴くかなと思います。



【私の色】
乃木坂46の支柱の1人である功労者、高山一実の卒業ソロ曲です。
暖かい曲調で、卒業ソロ曲としてまとまった曲だと思います。高山一実って歌声かなり特徴的なはずなのに、こうしてソロでずっと歌ってるのは初めて聴くので「高山一実ってこんな歌声やったっけ？」となりました。

【泥だらけ】
新生乃木團で、かなり人気所のメンバーが揃ってて和田まあやの浮き具合が半端じゃないです。MV見たらほとんど和田まあや映ってすらいなくて、なんというか諸々の事情を感じて切なくなりました……。メンバー構成といいMVといい和田まあやが近い将来さっさと抜けることを前提として作られているのではないかとすら感じます。
曲としては泥だらけというタイトルですが、かなり小綺麗なガールズバンドチックな曲です。遠藤さくらちゃんがギター持ってるのがいいですね？弾けるのかな？弾けるから乃木團入ったんだよね？ライブではもちろんギター演奏してくれるよね？エアーじゃダメだからね？(遠藤さくら激詰おじさん)



【他人のそら似】
全体曲です。
サビでガツガツしてなくて爽やかな雰囲気とか、具体的には何もしない男性目線の感じとかが、すごく乃木坂っぽい曲だなと感じました。大きいライブでライブの中盤MC明けとかに歌ったら結構いい感じになりそうです。
乃木坂が好きな人は結構刺さる楽曲なのではないかと思います。個人的にも割と好きな曲で、『せっかく乃木坂聴くんだったらこういう感じの聴くわ』っていう乃木坂らしさというファンの需要にマッチした曲だと思います。

今シングルはなかなかの品質の曲を、短い納期で沢山出したっていう印象がありました。全体で見ると他人のそら似が1番好みですかね。

坂道は毎シングル7曲新しく出るので、それを一気に聴くというのはやっぱり楽しいですね。次回シングルは誰がセンターになるのか、また面白い曲が出てくるのか楽しみにしたいと思います。