私立恵比寿中学に新メンバーが入った日から謎にずっとソワソワしている

内容については表題の通りである。

2021/05/05のエビ中メジャーデビュー9周年ライブが行われ、そのライブの最後に7000人のオーディションを勝ち抜いた新メンバーが3人加入した。




この9周年ライブは元々有人開催でやる予定が緊急事態宣言となり、そして配信という形で俺はこのライブを見た。
もし予定通り有人でやっていたとしたら俺はこのライブを見ずに終わり、新メンバーのお披露目の瞬間を見ずに終わっていただろうと思う。また、GW中はずっと体調が悪くて寝込んでいてようやく回復したタイミングでたまたまTwitterのTLに流れてきたエビ中の新メンバー披露ライブを知って、何の気なしに配信チケットを購入した。
そういう意味では運がよかったのかもしれない。

エビ中の9周年ライブの2部のみ視聴したのだが、そのライブは歴代のシングル曲を昔から順番にやっていくというシンプルなものだった。
それを見ると何となく、氣志團万博2015のメドレー形式のセットリストなどを思い出した。あの頃はエビ中に自分の人生のリソースを100パーセント近く注いでいたように思える。
古くからの曲が順番に流れていくと、自分がどのタイミングでエビ中に入り、そしてどのタイミングでエビ中から距離を置くようになったかがよく分かる。具体的にはその曲の初披露の場に居合わせた『バタフライエフェクト』〜『まっすぐ』位までは自分の脳内の思い出空間に色々と記憶が詰まっているが、それ以降は全然通っていなかったのでかなり薄っぺらい。エビ中にずっと通い続けた人や見守り続けた人はびっしりと思い出が詰まっているんだと思うとなんとも羨ましいなと思った。

ともあれ、ライブが終わり新メンバーが発表されエビ中は9人体制になった。俺がエビ中を知って、見始めた時も9人体制だったので謎の感慨深さがある。
新メンバーも全員可愛いしポテンシャルを感じる。というか、まあ、7000人規模の応募者から合格したメンバーなんだからそれはそうか。
ともあれ、エビ中は2014年のかほりこ加入から悠に7年振りに新メンバーを迎え入れたわけである。

良かったなぁ……これをきっかけにまたエビ中が新しく変わっていったらいいなぁ……。

と、ここまでは普通にライブ及び新メンバー加入の感想である。問題はここからだ。





エビ中に新メンバーが加入した日から、謎にずっとソワソワし続けている自分がいる。


別に新メンバーに飛び抜けてお気に入りの子を見つけたわけでもないのだが、とにかくどうもソワソワして落ち着かない。
エビ中に7年振りの新メンバーというニュースはそれなりにテレビ等にも上がり、その中でかつて(それこそ7年前!)一緒にエビ中に行っていたりした同年代の元オタクが反応したりしていた。そいつが反応していたのが嬉しくて、俺は「ファミえんに行こうや」とつい言ってしまったりなどした。
ついぞエビ中に来なかった人間に関して、こんなことがあったりする。彼が本当にファミえんに来るのかは分からない。だが、7年前に一緒にライブに通っていたような古(いにしえ)のオタクともう一度ライブに行けるかもしれない可能性にはワクワクさせられる。
そして何より、そういうある程度気心が知れて昔一緒に通ったりしていた相手と一緒にエビ中のライブに行くことは空白期間のある自分からしても非常に精神的に楽であることに気づいた。

しばらく行っていなかったアイドル現場に行くのは個人的に非常にハードルが高く感じる
かつては足繁く通っていて現場に行けば知り合いが沢山いたりしたけれども、今では全然知っている人がいない。俺がその現場の中で『異邦人』の立場に立つことになる。
もちろん昔顔を合わせたことがある知り合いがいれば二言三言言葉を交わすが、ずっと通い続けてきた人たちにはずっと通い続けている別の友達がいて、そちらのコネクションの方がずっと深い。たまにしか来ない自分とは熱量も肩の入れ方も違う。
かつてのホームから知らない人だらけの見知らぬ場所に変貌した今の現場で、かつての知り合いと最小限の挨拶をし、そしてライブを見るというここまでのハードルがかなり高く感じる。
俺はまだエビ中に行かなくなっていたとはいえ別でアイドルオタク自体は続けていて、それゆえ一緒に連番してくれる相手がいたからまだマシな方かもしれないが、そうじゃないような長期の間エビ中現場を離れていた人が久々にライブを見るのはそれはそれはハードルの高いことではないかと思う。

そのような行き辛さは見知らぬ人が多くなったという現場の肌感覚だけではなく、かつて推していたアイドルがもういないことにも起因している。
俺が昔推していた松野莉奈ちゃんはもう私立恵比寿中学にはいない。故に、ライブに行っても推しを見ることはできない。いないものは見れないのだから仕方がない。
それ自体はもう別に受け入れているし、その上で他のメンバーたちが頑張ってライブをしているのを見ているわけだが、やはり自分の推しがいないという感覚で現場に行くのは、推しがいる状態と比較してなんだかしんどいのは事実である。


これらの理由からエビ中のライブまで行くことに誰のせいでもないようなしんどさを感じていた自分にとって、新メンバーの加入はひとつの無視できない重要な状況変化だということに気づいた。


たとえば、新メンバーの中にすごく気に入った子ができれば『その子を見に行きたい!』という非常にシンプルで力強いエビ中に行く理由ができるではないか。
ここら辺の感覚は人によるかもしれないが、既存メンバーの中でりななん(松野莉奈ちゃん)に代わって新しく誰かをメインに据えて応援するという選択肢はなかった。
元々りななんを含めたその時のメンバー全員から吟味してただ1人の推しを選んだのだから、それが途中で変わるものでもないし、その人がいなくなったら誰か繰り上がりとかそういうものではなかったしましてや別のメンバーから選ぶことは考えられなかったからである。
だが、新メンバーはりななんがいなくなったその当時にはいなかった3人である。ならば、この3人は自分の中で推しメンだったり、そこまで行かなくてもエビ中内のお気に入りのメンバーとしての候補に十分入るだろうと感じた。

仮に新メンバーの中から特別1人のお気に入りが定まらなかったとしても、新メンバーが加わり9人体制となったエビ中は今までの『8人→7人→6人』と2014年のかほりこ加入時から減少を繰り返したエビ中と単純に地続きになっていない。減っていったエビ中とはまた別物であるから、個人的には見るのが非常に楽に感じる。
新メンバーの加入によってエビ中が一切合切全くの別物に変わるわけではなく、むしろ変わらずに引き継がれるものの方が多いだろう。それにしても新しく人が増えることによる雰囲気の変容や文化の変化は必ず生じる。

それが、俺のような1度エビ中から離れて何となく行くのにハードルを感じていた身からするとすごくありがたい。

また、新メンバーが入り体制が変わるエビ中の話を聞いて、先程例として書いたように興味を示す『かつて一緒にエビ中に行っていた元オタク』が他にも何人か出てくるかもしれない。
1人でエビ中に行きづらくても、そういう奴らと組んでライブに行けばめちゃくちゃ行きやすい。そういう意味のやりやすさもある。


俺がエビ中に新メンバーが入ってから謎にずっとソワソワしている理由が何となくわかってきた気がする。


新メンバーの加入によってエビ中に生じる避けがたい変化が、俺にとって恐らく都合の良いものになるからである。

これから何かしらの形で変わっていくエビ中に対して、俺のような状況の『凍結されていたエビ中オタク』が溶け出して動き出すことができるのかもしれない。
その兆候を本能的に感じていたからこそ、俺は謎にずっとソワソワしているんだと思う。


謎にソワソワしている理由が何となくわかってきたので、今晩からは気持ちよく『ワクワク』しながら眠れるようになるだろう。

新メンバーの皆さんにはのびのびとエビ中を楽しんでもらいたく、そして元々いるメンバーに関しても様々な変化をポジティブに捉えてより一層素敵なアイドルになっていただければと思います……。

てなわけで、今日はこの辺で。


待ち合わせは、横浜赤レンガパークで!!

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