日記#3｜霧雨を抜けてティラミスを食べに行こう

低気圧で起きる朝ほど苦しいものは無い。
あまり寝起きは悪くはないが、雨の日だけは本当に調子が悪くなる。

6月ももう半ば。1年の半分が終わるなんてお小言は言わないで欲しい。

世の流れに置いていかれがちなので、梅雨入りしたんだかしてないんだか知らないが、今日は霧のような細かい雨がずっと降っていた。
今日も今日とて仕事…ていうか、6連勤最終日…

気合い入れてくか、と自身に喝を入れて家を出た。

今日は昼過ぎには仕事が終わり午後はフリーになるので、帰り道は寄り道して帰ろうかなとぼんやり考えていた。
でも雨だしな、ちょっと憂鬱気味ではあるかな、とか思っていたら、紫陽花のティラミスなるものを出すカフェが近くにあることを思い出した。
正確には「季節のティラミス」というものなのだが、中でもこの梅雨の季節に出るものが1番の人気らしい。

うわ、食べたすぎる。
ティラミス愛好会会長に立候補したいくらいにはティラミスが好きなので是非ともいただきたい…

早速仕事終わりにカフェへと向かうことにした。

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アンティーク雑貨の販売とカフェを備える一軒家。扉を開けると、敷き詰めるように並べられたアンティーク雑貨や、可愛らしく佇むテディベアに目を惹かれてしまった。これほとんど買えるらしい。マジ？最高？？

メニューを開きお目当ての紫陽花のティラミスの文字を探すと、なんと今日は売り切れになってしまったらしい。マジか…無念。
仕事終わりから向かったため、そこそこ遅めの時間に入ったのが悪かったか…やっぱり人気なんだな…

だがしかし、ティラミス愛好家はくじけない。
通常のティラミスもあるとのことで、そちらをいただくことにした。あと普通にお昼ご飯食べてなかったので、チキンとアボカドのホットサンド、アイスカフェオレも一緒に注文した。

うわ〜〜〜〜！！！
かわいすぎる〜〜〜！！
てかいい匂い！！！お腹空いてくる！！！

テンション爆上げのまま、まずはホットサンドにかぶりついた。
まずパンがサクサクカリカリでうまい…無意識にニコニコしながら食べてしまう。
チキンとトマトとアボカドのシンプルなホットサンド。結構ボリューミーだけど、味付けはバジルソースでさっぱりしているのでどんどん食べ進めちゃう。

うま…しあわせ…
連勤明けのこれは染みるよマジで…

パンの耳までこんがりサクサク…
ホットサンドいいな…
焼くやつ家に欲しいまである。

さて、次はお目当てのティラミス。
季節のやつじゃないけど、絶対これも美味い。もう分かるもんね。

スポンジ生地はけっこうしっとりめ、カステラに近い食感かも。コーヒー染み染みで口の中でほぐれていくのが分かる。じゅわっと苦味が溢れるのが最高。
ここはメレンゲ入れない派っぽい。もったりしたクリームがとっても美味しいし、塩気が強いから全体の味を締めていて良い。そう、全て良いのである。

そろそろ語彙力が無くなってきたところで、全部が美味しすぎて一瞬でお皿は空になってしまった…
食事とは儚いものである。
いやしかし、とても良い店だ…

ちなみにBGMが星野源だったのも個人的に激アツだった。
「夢の外へ」を久々に聴いたけど、めちゃくちゃかっこいいなこの曲。後でプレイリストに入れちゃお。

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薄暗くなった外は相変わらずじめっとしていたけど、今の私はそんなこと気にしない。
美味しいごはんと幸せ空間を摂取した帰り道、なんて最高なの…

むしろ雨の匂いを肺に詰めるのですら幸せになる。頭痛なっちゃったり、髪が言うこと聞かなかったり、そういうところは嫌なんだけどね。雨の匂いは結構好きだよ。

あと、やっぱアンティークって良いな〜って。
あたたかさと可愛らしさと儚さが全て詰まってる。
ガラスケース越しのティーカップとか、木の椅子に座ったでっかいクマちゃんとか、そういうものを見ていると心が踊る。

最近の私は、「なんとなく好き」を「私はこれが好き！」にしていくのが目標だったりする。
もっと自分の好きなもの、たくさん自覚していきたいな〜