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あの世の記憶

ピンクやオレンジ色をした雲の上に
白いアーチがひとつある。
そこには門番役の神父様がひとり。

アーチをくぐると、さらに上へと続く
細い階段がある。
人ひとりがやっと通れるような
手すりもない細い階段。

ひとりずつ上がって行く途中で
たくさんの人が途中で落ちて行く。
それを見た私はすごく怖くて、
門の前に立つ神父様に「絶対に嫌だ!」と
断固拒否をして後ずさる。

あまりにも拒絶をするからか
神父さまは笑いながら
一緒にてっぺんまでのぼってくれた。

たどり着くと、ものすごく大きな鳥居。
そこをくぐると、これもまた大きな扉があった。
扉をそっと開けると、ものすごく、
ものすごく大きなイエスキリストが椅子に座っている。
(たぶん大仏くらいの大きさ)

そーっと姿を覗いて
なにを会話するわけでもなく、
その後は同じように上までのぼりきった人たちと
これまた大きな大きな龍の背中にのって
みんなで一緒に帰った。

これが生まれるまえの記憶なのか
それとも「あなたたちは地上でコレ担当ね!」みたいなやる事が同じような人たちの集まりの記憶なのか..

あのとき一緒にいた人たちも
いま地上のどこかで暮らしてるんだろうな..
みんな元気にしてる?


生まれる前に自分で色々決めてくるって聞く。
そうなんだろうなと思う。
自分の前世も関係していて、
こうだったから次は絶対にこうなる!
っていう決意とかあると思うんです。

でも、しかしだよ?
しかし、私。そもそもが絶対に生まれてくる気なかったのでは!?
これとコレを課題にして、っていう心身の体力がない私が?
エーーーーー嘘だー
絶対にそそのかされてブチ込まれたに違いない。
本当に私は志願しました?
本当に絶対そうって言える?
誰か私のこと地上に落とさなかった?
やだって言ったのに?本当?間違いじゃない?


こうして自問自答しながら生きてる。
来たからにはタダじゃ帰らないからな!


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