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私が本当に欲しかったものはレインブーツではなかった

先日、レインブーツを買ったんです。
自問自答しまくって、ネットの海をさまよい、街もさまよい、「これだ!」と思える一足を買ったんです。

しかし、しばらく履いているうちに気づいてしまったんです。
私が本当に欲しかったものはレインブーツではなかったことに。

かといって後悔があるわけではなく、むしろ、かつてないほどめちゃくちゃ満足してるのです。
お買い物大好きマンゆえ、お買い物を通じた満足も後悔もだいぶ経験はしているのですが、それにしても、です。我ながら不思議な現象です。

というわけで、「本当に欲しかったものは違うと気づいたのに、めちゃくちゃ満足している話」について、(自分の思考を分析する意味も込めて)経緯を書いていきたいと思います。

そもそも、なぜレインブーツを買うと決めたのか

今までは、あまり外を長時間出歩く生活ではなかったので、雨の日でも、普段履いている靴+撥水スプレーでしのいでいました。

が、子供が産まれてからはこのやり方がしんどくなってきました。

というのも、小さい子供というものはですね、公園やら砂利道やら水たまりやら、とにかく足元の悪い場所を好むのです。性能試験でもしているのでしょうか。
そんなわけで、親としては「そうか、水たまりがそんなに好きか。ならば、思う存分、水たまりでちゃぷちゃぷするが良い」なスタンスです。(※ただし自分は入らない)

とはいえ、自分が水たまりへ入らなくても、見守りのために近くにいる必要はあるわけで。
水たまりのそば、それすなわち、ぬかるみ。お気に入りの靴で滞在するには危険すぎる場所です。

で、ようやく気づいたんです。
あ、レインブーツ必要だ。

レインブーツ、何買うか問題

過去にレインブーツを持っていた時期もあるんですが、値段と機能と無難なデザインっていう基準で選んだせいか、いまいちテンションが上がらず「必要だから仕方なく履いている」感が強かったんですよね…

普段はお気に入りの靴を履いていい気分で過ごしているのに、「ただでさえ気分の下がりがちな雨の日に、よりによって気に入らない靴を履くのはおかしいな??」と思ったので、今回は「いっそ晴れの日にも履きたくなるほど愛せるレインブーツを探そう」と決めました。

で、調べに調べて試着も重ねて決めました。ChloeのBettyブーツ。

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お値段約6万円。正直、レインブーツにしては高いと思います。
でも、私が欲しいのは”ただのレインブーツ”ではなく、”晴れの日にも履きたくなるほどのレインブーツ”なのです。

試着した瞬間、「あっ私が欲していたのはこれだ」と納得しました。スンッ…って納得感が駆け抜ける感じ。

履き心地を確かめるために店内を2周した後、即買いでした。
その日はちょうど雨だったので、「ここで装備していきます」と宣言し、早速履いて帰ったぐらいです。

買ってみてどうだった?

買ってから1ヶ月くらい経つのですが、未だに「やはりこれはいいものだ…」となっています。満足度の持続力がすごい。
要所要所が細くなってて上品なのに対し、ソールだけごついデザインが最高。
デザインだけでなく、内側にジップがあって脱ぎ履きしやすいし、ブーツ本体の長さもそこそこあるのでレインブーツとしての機能も優秀です。幼児と同レベルで水たまりに積極的に入っていっても大丈夫。

そして、単純に雨の日が快適になっただけでなく、「雨の日=このブーツを履く機会」なので、逆に雨の日が楽しみになってしまいました
それどころか、雨予報が外れた日など、雨が降ると思っていたのに降らないと逆にがっかりする始末です。
(別に晴れの日にも履いてもいいと思うのですが、晴れの日は晴れの日で他に履きたい靴があるので、いまのところ、このブーツは雨の日限定にしています)

もうおわかりだと思いますが、私が本当に欲しかったものはレインブーツそのものではなく、雨の日を(快適どころか)楽しみになるレベルでごきげんに過ごせることだったのです。

今思うと、自問自答の結果、買うべきレインブーツの基準を決めたときが「自分が本当に欲しいもの」にたどり着けた瞬間だったのかな?と思います。

普段はお気に入りの靴を履いていい気分で過ごしているのに、「ただでさえ気分の下がりがちな雨の日に、よりによって気に入らない靴を履くのはおかしいな??」と思ったので、今回は「いっそ晴れの日にも履きたくなるほど愛せるレインブーツを探そう」と決めました。

今回の経験を経て、
自問自答ファッションは、ぱっと見ではわからない、自分の"真の"欲しいものに気づくための旅である
と確信しました。

そして、自問自答の旅を経てたどり着いたときに見える光景(=制服化)は最高なのでは??と、想像するだけで楽しみです。

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