メジロライアンと出会えた90年秋
1990年
所謂普通の家庭に育って普通の暮らしをしていた僕。
あの日までは…
ある日、普段から帰りの遅い事が多かった母親が
その日は帰ってすら来なかった。
子供の僕には分からなかったが
親父との話し合いの後、僕は親父に引き取られた。
大体の家庭がそうなんだと思うけど
親父は普段は仕事してるし
あまりコミュニケーションも取らなかったから
最初はぎこちない生活が始まった。
そんな親父の趣味は競馬🏇🏇🏇
ある時
「お前も予想してみるか?」
と言われて初めて競馬新聞を見た時が
ヤエノムテキの勝った天皇賞
僕でも知ってたオグリキャップから買ってもらったけど
ハズレ
次の週も買うってなって
「先週2着のメジロと横山って人今週もおる!!」
と子供心に思いメジロライアンから
結果は3着。
何故かそのレースがすごく鮮明で
僕はその鹿毛のモヒカンカットの馬と騎手に夢中になっちゃって。
ライアンに夢中になる事で
母がいなくなった寂しさは薄れて
競馬という趣味を僕にくれた。
勝った宝塚記念の嬉しさより
負けた有馬記念やAJCCの悔しさの方が何故か大きく
メジロライアンはもっとやれる
まだまだ戦えるずっと信じてた。
馬の引退で涙したのも
馬の逝去で涙したのも
ライアンだけ。
僕の中で名馬と言えば
メジロライアンしかないし
メジロライアンに出会えた
メジロライアンと同じ時代を過ごせた事が
幸せです。
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