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幸せって何にってナニ?

(F子)はメソメソ泣くおんなではない。また涙の似合わないおんなにもみえた。

高校のころ、やたらに泣く同級生がいた。もちろん女性だか、ほぼ毎日(オーバー)といっていいほど泣いていた。また、授業中でも先生のいる正面には、ほとんど顔を向けない子だった。

成績優秀で自分らとレベルがまるで違っていて、首席の争奪戦をいつも争っているという秀才だった。だから、周りの生徒は、それを許容していて泣くも笑うも、授業をしかとするも、全部許していた。といっても、その子が大声で「わめき散らす」なんてことはするわけでもないし、それはそれで、教室は平和が維持されていた、と今では思える。

その子と、(F子)がそっくりだった。だから相当頭のいい子と、推理はしていたが、案の定、知能指数IQテストは130だったといっていた。 (※IQ 130以上は2.28%[厳密には2.275%]いるが、IQ 130ジャストは1万人中36人しかいない。)

(F子)はいつも寡黙でおんなのわりに多くを喋らなかった。だから二人でいるときは間がもてない。もっとも密室の個室に入っているときは、言葉はいらないので特別不自由はしなかった。それでも一つだけ注文を云うなら、オーガズムに達したら「もっとおく」とか「アア」とか「いく」とか、サインを出してもらいたかった。でないと困る場合もあるし。

その(F子)と母親は容姿も声もよく似ていた。あるとき、固定電話、(ケータイの支払いが滞って通話停止)で家に電話したとき、てっきり(F子)だとおもって話しをしていたが、家に行く行かないの他愛無い会話だったので別に問題はなかった。電話を切っておもったが、それは(F子)でなくおそらく母親だったと、あとで思った。

なぜ判ったかというと、「ウ」の発音が独特の周波数を持っていて、吃音のような発生言語に聞き取れることがあった。(F子)の場合、それがまったくないので、聞き比べれはすぐ判る。といっても普段、頻繁に声を聞いている人間だからその違いは認識できるのであり、他の人だったら同一人物と想うだろう。

私個人の出生については、能動的に進んで広言するほどのものではないと思っている。よく自分のことだけしか喋らない男がいるが、そうしたタイプの心情がまったく理解できない。

いうならば、昔、若いころの結婚式の写真公開だったり、その夫婦の子育てアルバムだったり、無理強い、されて義理で視ているが、それほど窮屈なものはなかった。それと同様、自分の自慢話を延々とする男(おんな例外)は絶対許せない。それは饒舌とはいわない、覚えておけ。

で私のばあいだが、生まれてこの方、女家庭に育った。といったって、格式の高い旧家の御曹司、ではぜんぜんない。ごく普通の家だったが、血統的に女系で、父方母方も、まったくそれだつた。

当然その遺伝子は継承されて、棲む家は女色で充満されていた。そのまったく反対、男子系ばかりの家庭もあって、仲間の多くがそちらに準じていた。

そんな話しをポロっと仲間にすると、「幸せだなー」という。なにが幸せなのかまったく判らない。勝手にしろ。

それとはリンクしてないと思うが、(F子)とその母親の近親関係をみると、同系列のようだった。

そんな他愛ない話しだが、ふと思ったことがある。先日の母親との電話で、相手は、私と判っていたくせに、こちはら本人だと勘違いしている。この場合の関係性は、三者がみな共通の情報をシェアしているということだった。だったら、その勘違いしていない振りして、その当人と約束して、(F子)と同じことをする、というのは可能か、だった。その仮想空間イメージはリアル実写に移行することが出来るかという、スリリングな展開を予想した。まんざらでもない。

人は、いつでも幸せを希望している。おうおうにしてそれは過分な金銭を手にした時がおおい。昨今の社会傾向をみてもそれが顕著だし、ないよりあったほうがいい。

それと同じように「幸せってなに」の解答がかりに(F子)との逢引として、たまたま偶然起こった身の上の、よからぬ意図、その母親と関係を持つというのは、「幸せってなに、のなに」にならないのだろうか。

兎にも角にも「幸せ」というパッケージは、コンビ二では売っていない。また小難しい哲学で語るほどでもない。手っ取り早い方法として金の通帳保有額を高めることである。そんなこと(F子)に話したら、フンと鼻であしらわれた。

感覚の鋭いおんなで知恵はよく回るが、よもや、私の深い思惑はおそらく知っていないだろう。それで幸せ、というのは大きな間違いであることはよく判っている。いずれの後に天罰が降るだろう。


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椿-TSUBAKI 2019/07/21 01:55
あなたが髪を撫でてくれた~


bookmark 2019/07/20 16:56
家の近くの焼肉屋さんでいいものだけ少し頼み、クラフトビールを飲んだ。(クラフトビールを飲める焼肉なのだ!)そのあと私の家でチューハイ1缶を2人でちょびちょび飲みながら、酔っ払ったついでに山田詠美の4ユニークガールズの好きな部分を朗読して読み聞かせ、自分の鏡である「自分の好きなもの」を今日も少しだけ曝け出し、私を知ってもらい、セックスをした。




※7月21日、参議院選挙の投票日。この投票率次第で明日の政治が決定づけられる。とくに参院議会という場合の軽さゆえ、国民意思が強く反映される。出足が鈍ければ保守圧勝。えー投票率だが、50パ.ライン割り込むか難しいが、12時時点で、ほぼ判明するはず。僅差というのはない、そう判定しているる。

近況報告 参院選、午前11時現在の投票率9.70%
2019年7月21日 12時29分 共同通信

※これで史上最低投票率が決まったようなものか



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