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心機一転、起死回生ドラマ.a

半沢とハゲタカをすでに忘れてしまった「コロナ日本」

「半沢直樹」ストーリー、東京中央銀行大阪西支店の外観に使われた梅田阪急ビル。東京中央銀行本店前のロケがおこなわれた東京日本橋の三井本館。(2013年版第一部・大阪西支店編)

半沢直樹は、「上を目指す」と公言する有能な銀行マン。半沢がバンカーとして頭取を目指すことには、ある理由があった。かつて彼の両親が経営していた工場が傾いたことで産業中央銀行に融資を引き揚げられ、追い詰められた父親が自殺したという過去があり、亡き父親のためにも銀行を変えようという信念を持っていたからだ。

半沢が入行した産業中央銀行は2002年に東京第一銀行との合併を経て、世界第三位のメガバンク・東京中央銀行となる。しかし上層部では、旧産業中央派と旧東京第一派での醜い派閥争いが繰り広げられていた。

本作は銀行内部での不正を扱ったフィクション作品。一般的には視聴率を取りにくい「経済ドラマ」というジャンルである。銀行という男性の世界を舞台にしており、「わかりやすく視聴率を取れるキャラクターが少ない」「女性の登場人物も少ない」「目立った恋愛シーンも無し」「主題歌や挿入歌といったテーマソングも無し」というないない尽くしの作品で、本作以前のテレビドラマ業界の常識に逆行するものであった。

制作サイドとしては、主な視聴層を30代以上の男性と想定し、12 - 13%から徐々に視聴率を上げて最終話で20%、平均視聴率15%くらいが取れれば、それで良いと考えていたという。

しかし、実力派俳優陣による骨太の演技、わかりやすい主人公と敵、チャンバラを思わせるアクションシーン、リアルかつ時代劇調の脚本・演出、現代社会のサラリーマンのテーマでもある「本当は上司に言いたい!」といった心理を如実に映し出した内容が支持され、第1話から19.4%(平均視聴率、ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム、以下同じ)という高視聴率を獲得。その後も着実に視聴率は右肩上がりを続け、実際には女性から未成年層まで幅広い視聴層からの支持を得て、2013年7月クールのドラマで最も大きな反響を得た。最終話は42.2%を記録し、同枠の『ビューティフルライフ』(41.3%)を抜いて歴代第2位となり、平成の民放テレビドラマ史上第1位となった。

また視聴率調査が現在のミノル・メーター方式となった1977年9月26日以降でも、『積木くずし』の45.3%、『水戸黄門 第9部』の43.7%に次ぐ民放テレビドラマ史上第3位の視聴率となった。瞬間最高視聴率は22時17分に記録された46.7%である。2013年の年間視聴率ランキングでは、同年大晦日に第64回NHK紅白歌合戦の後半戦が44.5%を記録するまで同年の全テレビ番組の平均視聴率首位だった。監督もプロデューサーも、ここまでの人気を得られるとは考えていなかったという。テレビの常識がいかに適当だったか、マーケティングというものがいかにアテにならないかということを痛感したとしている。

またTBSテレビの福澤克雄は「(番組の)実力以上に周りが大騒ぎになった」「子どもたちにまで見ていただいた」とも語っている。

テレビドラマ版において主人公の決め台詞として多用された「倍返しだ!」というフレーズは視聴者の間で話題となり、メディアでも盛んに引用されるなど流行語にもなっている。2013年版の結末はクリフハンガーという海外ドラマ定番の手法であり、主に続編が内定している作品で取られるものである。

2020年版は当初、2020年4月19日から放送開始が告知されていたが、2019新型コロナウイルスの影響でドラマ撮影の中断が決定したため、TBSテレビから放送延期が発表された。また、2020年版の初回放送に先駆け、4月5日と12日には2013年版の特別総集編が放送される予定であったが、こちらも併せて放送延期が決定し、休止期間中には過去に日曜劇場で放送された作品の特別総集編が代替番組として放送されている。 ウイキペディア


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続編~「ハゲタカ」 真山 真 次ページ

真山 仁
(1962年7月4日 - )日本の小説家。経済小説 『ハゲタカ』シリーズの著者として知られる。
『ハゲタカ』は、NHK総合テレビおよびBSハイビジョンの「土曜ドラマ」枠で2007年2月17日から3月24日まで毎週土曜日に放送された日本のテレビドラマ。
連続6回。作家・真山仁の経済小説『ハゲタカ』シリーズを原作とし製作された実写映像化作品。 2009年には続編となる映画『ハゲタカ』が製作された。
同志社大学法学部政治学科に進み、卒業後の1987年(昭和62年)に中部読売新聞(現在の読売新聞中部支社)へ入社。岐阜支局記者として勤務し、1990年(平成2年)に退職してフリーライターとなった。

1995年1月17日の阪神淡路大震災で被災。震源に近い神戸市垂水区の7階建てマンションの1階に住んでおり、震災の早朝は徹夜で執筆を終え就寝の直後で、圧死を覚悟した。「諦観がよぎるとともに、天井を冷静に凝視し、とても腹が立った」。
小説家を目指し「必死で生きてきたのに、こんな災害で殺すのか、と」。これが、ライフワークとして震災を書く原点となり、東日本大震災後の被災地を舞台にした『雨に泣いてる』執筆につながった。

2003年(平成15年)、生命保険会社の破綻危機を描いた 『連鎖破綻 ダブルギアリング』で作家デビューした。当時のペンネームは、「香住 究」(かずみ きわむ)だった。翌年、ハゲタカファンドを扱った小説、『ハゲタカ』を、「真山 仁」として出版し、経済小説の新鋭として注目される。
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