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「親ガチャ」のネットスラング

「親ガチャ」のネットスラングというその意味は?

「スラング」だから、隠語という使われ方で、市民権はないと判定される。それが公知の記事で「親ガチャ」として、文字化されると、知らない人間はなんのことだかさっぱり判らない。また判ったところで知識蓄積にはならないし、メモするまでもないと思った。

まあ記事冒頭に但し書きはあったので、なんとなく理解した。なるほどと思ったが、いつかどこかで訊いたような~、そうそう、ハーバードのサンデル教授がネット中継で、そんなような話しをしていた。

エリートたちよ 君の成功は努力の結果 それとも運?
NHK 2021/7/4(日)
https://www.nhk.or.jp/info/pr/toptalk/assets/pdf/soukyoku/2021/06/008.pdf

その、スタジオに陣取ったサンデル教授が、世界のエリート校に在籍している生徒に、リモートで問いを投げかける、という設定は時節柄、タイムリーであったし、それで世界の「抱える問題点の洗い出し」が可能なら、わざわざ世界からゲストを呼び寄せることもないと。

それが直接的に「親ガチャ」に作用しているとは云わないが、エリート校の持つ意味とか、ステータスとか、学歴ブランドとか、はたまた、そこから先の就職先の学閥、派閥、ひいては国家中枢の高級官僚とか、場合によっては世襲血統の踏襲で国家元首になる場合もある。だから決して疎かにはできないが、いままで報道される範囲内では、良否の判定でいえば否ばかりクローズアップされて、世間体もよくないという認識が、この社会に蔓延している。

「親ガチャ」のネットスラング
親ガチャ大当たりのはずが…東大女子は教室で震えてた。東大卒たちに聞いた「親ガチャ」のリアル
キャリコネニュース2021年09月16日 06:02 (配信日時 09月16日 06:00)
「親ガチャ」というネットスラングがにわかにブームになっている。カプセルトイ(ガチャガチャ)になぞらえて、どういう親のもとに生まれるか、出生時点で人生の運不運が決まっている状況を示したワードである。

だいたいはネガティブな意識で自分の人生がうまくいかない原因を幼少期からの境遇に求めて「親ガチャにハズレた」といった使われ方をしている。ならば「親ガチャ」に当たって東大生になったような人は、ホントに幸せな人生を送っているのか? 東大卒の人たちに「親ガチャ」について聞いてみた。(文:昼間たかし)

学力と親の収入は比例する残酷な事実
さて、一般的に社会で成功するには、偏差値の高い大学を卒業することがもっとも大きな条件として挙げられる。子供向けの偉人の伝記本なんかを読んでいると、貧しい境遇に生まれて寝る間を惜しんで勉強した人物がよく取り上げられる。薪を切って運ぶ間も本を手放さなかった二宮金次郎なんかは、その代表格である。

でも、そんな偉人の逸話が伝わっているのは成功したレアケースだったからだ。実際、ビンボーな家庭に生まれたが、努力して偏差値の高い大学に入れるのはレアケースである。

おおむね、学力が親の収入と相関関係があることは、多くの調査研究で明らかになっている。例えば2018年にお茶の水女子大学が発表した「保護者に対する調査の結果と学力等との関係の専門的な分析に関する調査研究」では「世帯収入が高いほど子どもの学力が高い」「保護者の最終学歴も、学歴が高いほど子どもの学力が高い」ことが明らかになっている。

より残酷な実態を示すのは、東京大学が毎年実施している「学生生活実態調査」である。最新2018年度版の「家庭の状況」を見てみよう。この中の重要なデータは次の部分である。

・実家の所在地は東京都が35.2%。東京都以外の関東が34.5%
・父親は管理的職業が42.3%
・母親は無職が34.2%
・収入の最多は950万円以上1050万円未満の21.3%

ようは「受験は誰にとっても平等」というのは幻想。実際には東京あるいは首都圏に実家があって、父親が企業の管理職で1000万円プレイヤー、母親が専業主婦の家庭に生まれた子どもと、地方の一般的な家庭に生まれた子どもだと、最初からスタートラインが全然違うのだ。一部掲載


拙著の「無名人インタビュー」が昨日note掲載されましたので、そのご案内です。


無名人インタビュー 記事アップ 掲載日9/16 


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