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プロとはなにか?

新宿駅前.巨大オブジェ.松山智一とアーティスト村上隆を語ってみる

誰でも思い付きそうな話題で恐縮するが、それを最も嫌気しているのが両者二人であることは想像される。

昨日記事「松山智一」については殆んど、なにも説明していない。唯一、上海でやる大規模展示会についての情報だけ、明記した。というのも、それに比肩する日本国内のコレクターもないし、個人(中国資産家劉益謙、王薇夫妻.)は見当たらないし、いたとしても日本骨董分野での実績者はいたとしても、ほどんど世間ではお目に掛れない。

そうした諸々を書くはずではなかったが、たまたま、「村上隆」に関する記事がアップされていたので、それと松山智一を比較したら、どんな記事になるかとおもった次第だった。

まずその記事.

アーティスト村上隆が作ったオールブラックの「ウブロ」の時計が即完売
1/29(金) 20:00配信
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)傘下のスイスブランド「ウブロ(HUBLOT)」は1月26日、アーティスト村上隆とコラボレーションした時計“クラシック・フュージョン タカシムラカミ オールブラック(CLASSIC FUSION TAKASHI MURAKAMI All BLACK)”を発表した。世界限定200本で、価格は289万円。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b1aaf943be8c88e8fa9694bf438ef1645e6c32a
WWD JAPAN.com
村上の代表作である“お花”をモチーフにしたもので、ボールベアリングシステムによりケース内の花びらが回転する仕様になっている。その花びらには、456個のブリリアントカットしたブラックダイヤモンドをセッティングした。“お花”の中心部にある“顔”(107個のブラックダイヤモンドを配置)は、サファイアガラス製の風防から飛び出た3D構造で、アーティスティックかつユニークに時計の既成概念を壊している。

「ウブロ」と村上の出会いは2004年。世界最大の時計見本市だった「バーゼル・ワールド(BASEL WORLD)」の「ウブロ」のブースに、村上が訪れたことにさかのぼる。時を経て20年2月に工場を初訪問した村上は、「先進のテクノロジーとアルチザンスピリッツが共存することを実感した」と話し、「僕の友人・知人には周知の事実だろうが、僕はとても“難しい”人間(笑)。しかし、今回のコラボ製作においては一切ストレスを感じなかった。それだけ素晴らしい商品ができたということだと」と続けた。

保証書に村上の直筆サインが入るアートピースといえる商品だが、発表後「即完売した」(プレス担当者)。ただし、両者はコラボ第2弾についても「検討中」だという。

その記事のコメント ※この意見を取り上げた動機である。

完全に投機対象ですね
時計に限ったことじゃないですけどこの方の関わったアイテムはほぼそういう買われ方だし
本人もそれをどこかのインタビューで肯定されていたような気がします。
個人的にはどこが良いのか。。。っていうのが正直な感想ですが.

この人起用した時は??なとりあえず日本人みたいな漠然としたジャパニーズ漫画が世界で認められ初めたのかな?
くらいにしか思ってなかったけど 今はエヴァンゲリオン、ドラえもんとよりわかりやすいアニメとコラボ(っていうか貼っただけ笑)なものが主流になってるあたりを見ると
やはりLVは先見の目があったのかなと思ってしまう。

***

村上隆については、あれこれ説明するまでもない。いまや日本を代表する現代アート旗手である。ほぼ同様の日本画家、千住博がいる。先日みた録画テレビ高野山金剛峯寺襖絵『瀧図』(部分)2018年 高野山金剛峯寺蔵.をテレビで見たが、ニューヨークで絵筆(コップ)を駆使して高野山金剛峯寺襖絵を書くというのも近代絵画らしい一面だった。

また松山智一も同じく職場はニューヨークを拠点として活躍している。その三者~、間違いなくプロ中のプロであり、日本ビジュアルアート界、引く手あまたの存在であることは云うまでもない。ではそのプロと呼ばれる所以はどこなんだろうと、私なりに分析してみた。

NHK番組で「プロフェッショナル」というのがあって、ジャンル区分することなく、あらゆる階層の職人業を披露しているが、どこも文句のつけいるスキもなく、驚嘆するばかりだった。そして最後に、その定義を問うているが、全員がまったくことなる定義、いってみれば自分流の仕事師を吐露している。

村上隆については、かなり古い時間帯で、その番組かまた別だったか定かでないが、見たのを記憶している。それから数十年経過して、さらに今度は松山智一を見て、その二つを比較してしまうのは時代の趨勢ではないかと感慨に耽る。

そして、つい昨日の記事、[アーティスト村上隆が作ったオールブラックの「ウブロ」の時計]と、そこに書かれたコメントが、その村上隆がデビューしたころの社会風評が、ほとんど寸分の狂いもな、倉庫に仕舞っておいた埃まみれのファイルコピーを引っ張り出したかのような意見記事に、うちのめされてしまった。

そこでは何が云いたいのかが手に取るようにわかる。敢えて反論意見をするなら、日本の美術家が「バーゼル・ワールド(BASEL WORLD)」の「ウブロ」と組んで、売り上げに貢献することになにが不都合なのか。どこに犯罪性があるというのか。何が非難されるべき要因なのか、まったま理解に苦しむ。

人様の営業活動に、それがプロアーティストだからといって、意見される理由はどこにもない。

なぜそこまで力説するかといったら、ややもすると松山智一の場合が、それと同じ憂うべき目にあう危惧を懸念するからである。細かいことを述べたらキリはないが、もともとスケボー選手を志していた少年が怪我によって進路変更を余儀なくされ、「これだったらやれる」というモチベーションを探して、今日のスタンスを作った。それがいまや日本を除いて世界的ポップアーティストになりつつある。

昨日説明した、上海黄浦江沿いの龍騰大道エリアに位置する私設美術館 龍美術館西岸館がそれで2020年11月に大規模個展を開催し、世界にアピールした。場所は中国であるが、今ではニューヨークに次ぐ世界美術のマーケットになっている。

もちろん松山智一自身、それが世界の突破口なると的を絞っていた。そこで最後の一人、日本画の重鎮千住博は、彼らと何が違うのか、検討してみると、日本の絵画市場と、その古色蒼然としたタテ社会構図と、京都古美術カテゴリーにあるような頑な閉塞感が1000年も持続するというガラパゴスが横たわっていた。千住博は、その正統的日本画継承者として、「他の追随を許さない」という御朱印を拝命しており、そこに異論を挟む余地はない、と堅固な風評が横たわっていた。

当然それはプロの仕事であることに間違いないが、テレビではないが、それが一様に他に当てはまることは皆無であり、だからそれを真似しなさいとは云っていない。100人いれば100人の1000人いれば1000人なりのキャパシテ―である。

(※この日を境にして、テンプレートと記事見出し図を刷新した。それはサイトレイアウトが変更され、それに対応したものだ。集団の中の存在をどのようにアピールするか、その結果である。国外版はWHITEHOUSE、日本版はblackHouse、にした)。

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以下の記事はNHKテレビ番組アーカイブが今夜深夜にあるので紹介する。このnoteでも書いてあったのもだ。日本的敗戦理由は、これまで報道されていた記述とは相いれないものがそこに書かれいてる。また、その民族的体質の奥深さは、上記、盲目的ブランド信仰に対してのアンチテーゼでもある。

BS1スペシャル 「暗号名チューブ・アロイズ~原爆投下・秘められたチャーチルの戦略~」(前編). BS1スペシャル. お気に入り. シェアする help · twitter · facebook · line. 原爆は米国が単独で開発した…そんな通説が塗り替えられよう ...1/30 00.50.

秘められたチャーチルの戦略
http://blog.livedoor.jp/raki333/preview/edit/1b8de0cdca5d87ea2da8ec7a18862f19

note


蛇足

プロフェッショナル (英: professional)は、短縮形で「pro プロ」とも言うが、次のような意味があり、まずは形容詞的用法が根底にあり、元々の意味)「professionに関連する」あるいは「professionに属する」という意味である。なおprofessionとは、賃金を支払われるなりわい(=職業)のことであるが、その中でもとくにトレーニングを要し何らかの資格を要するようななりわいを指す。つまりprofessionとは、一般に「専門的な仕事」と表現されるもののことである。
「職業的な人にふさわしい」という意味で、能力が高く、技に優れ、(その仕事に)確かさがある、ということ。
(アマチュアとは異なって)「主たる収入を得るために特定の分野に従事している(人)」

プロフェッサー【professor/Prof.】 大学など、高等教育研究機関の教授。


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