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ノンフェクションライターは何を書く

「ノンフェクション」の中のフェクション性


2023年01月18日記事

ブックライターとゴーストライター 「ブックライターという言葉を聞いたことはあるけれど、具体的にそれがどんなものかわからない」という方も意外に多いのではないでしょうか?ブックライター(book writer)という言葉を英和辞書で引くと「著作家」となっているケースも多いのですが、ここでいうブックライターとは、それとは少し意味合いが異なるものです。

http://blog.livedoor.jp/raki333/archives/52182550.html

それを書こうと懸案していたが、探しているうちに、「Three Cups of Deceit」の見出しを読んで、これの方がエンタメ記事になりそうだし、急遽変更した。
内容が複雑に絡んで、プロット整理できていないが、読者は読者なりの推理で読んで頂くと、より面白いと思う。
話は山岳登山者アルピニストの顛末物語だが、どうもそれが怪しい、という同業者の追求筋になっていた。

パキスタンの小さな山村でおきた出来事

Three Cups of Deceit(1杯目はよそ者2杯目はお客3杯目は家族に/)
Three Cups of Deceit~
グレッグ・モーテンソン  デイヴィッド・オリヴァー レーリン 著
サンクチュアリ出版 1993年
■ひとりのアメリカ人男性がK2登山に失敗しパキスタンの小さな山村で助けられた。村人たちの手厚いもてなしに胸を打たれた彼は、恩返しをしようと再びこの地に戻り、「女子のための学校を作る」と約束する。
だが、お金もツテもない。しかもそこは女性の権利が制限され、タリバンのような過激派が勢力を広げる保守的なイスラム社会。いにかして男はこの無謀な取り組みを成功に導いたのか。全米が熱狂した真実の冒険ストーリー。 紀伊国屋書店 部分引用掲載

全米で360万部を突破した話題の感動ノンフィクション。『スリー・カップス・オブ・ティー』
世界一の難所とも言われる"K2"登山に失敗した一人のアメリカ人青年グレッグ。グレッグはパキスタンの山間にある小さな村で助けられます。村人たちの優しさに胸を打たれた彼は、恩返しをしようと再びこの地に戻り「女子のための学校を作る」と約束します。

グレッグはアメリカ各地を回り、学校建設のための資金をかき集めます。

しかし、女性の権利が制限された保守的なイスラムの地域で、苦労して手に入れた学校の資材を奪われそうになります。
さらに、隣村の長老たちから恐喝されたり、タリバンに監禁されたり、追放勧告を受けるなど、数々の困難を強いられます。それでもグレッグは「学校を作る」事に情熱を燃やし、ついにイスラム社会に変化をもたらすまでになり、国中から尊敬されるようになります。

そんな中、あの「9.11テロ」が起き、アメリカ中からグレッグは非難される事となります。しかし、イスラムの人々はグレッグを守ろうとします。いかしにしてグレッグは学校建設という夢を成功にさせたのか。

全米で360万部を突破した話題の感動ノンフィクションです。

Three Cups of Deceit

2011年出版の電子書籍(未翻訳)。『スリー・カップス・オブ・ティー(原題:Three Cups of Tea)』を著し、パキスタンとアフガニスタンに学校を設立する人道支援を行っているグレッグ・モーテンソンおよびそのNPO法人「セントラル・アジア・インスティチュート」の不正管理と会計詐欺を糾弾したもの。

『ミズーラ ―名門大学を揺るがしたレイプ事件と司法制度』

(原題:Missoula: Rape and the Justice System in a College Town)2015年出版。モンタナ州ミズーラで発生した複数のレイプ事件を例に、レイプ事件が大学と刑事司法制度にどのように扱われるかを探った作品。事例の多くはモンタナ大学に関連したもの。クラカワーは、なぜ多くの被害者が被害を警察に訴えたがらないのか明らかにしようとし、また「疑わしきは罰せず」によって被害者よりも犯人側に有利となっている法制度を批判した。クラカワーが、自身の女性の友人にレイプ被害を打ち明けたられたことが本書を書くきっかけとなったという。

エミリー・バゼロンによるニューヨーク・タイムズの書評は「警察や司法とは別に、政府から義務によって大学が行っている独自調査のその公平性に関して、クラカワーは深く掘り下げることはなく、ただ『大学は速やかに犯人学生を確認し、再犯を防止させ、同時に被告としての権利も守る手続きを踏むべき』とありきたりな机上の空論に収まっている」と大学側の対応の難しさや性犯罪防止策の取り組みに対する調査や理解がないことを批判し、微妙な評価を下した。

Three Cups of Deceit をめぐる論争

2011年4月17日、クラカワーはCBSのドキュメンタリー番組「60 minutes」に出演し、人道支援活動家グレッグ・モーテンソンとそのNPO法人「セントラル・アジア・インスティチュート(CAI)」について質問を受けた。
クラカワーはモーテンソンの著書『スリー・カップス・オブ・ティー』の内容の正確性や、別の著書 Stones in Schools に書かれているタリバンに誘拐された話の信憑性、さらに、CAIの財務管理の点からモーテンソンの信用性に対し疑問を投げた。
クラカワーは以前、モーテンソンに金銭支援を行い、7万5千ドルを寄付していたが、モーテンソンとCAIのマネジメントに幻滅したという。番組は、放送の数日後に発売された、この問題を主張したクラカワーの電子書籍 Three Cups of Deceit とほぼ同様の視点で語られた。

グレッグ・モーテンソンの友人で名のある登山家でもあるスコット・ダーンズニーは、アウトサイド誌オンライン版の独占記事において、クラカワーの記事および番組の正確性・公平性について反論し、自身が受けたインタビュー内容を、クラカワーは誤用あるいは誤解していると述べた。

さらに、クラカワーはアフガニスタンとパキスタンでのモーテンソンの体験について文脈を考慮しておらず、「クラカワーをはじめグレッグ(・モーテンソン)の中傷者たちが、グレッグらと会って3杯あるいはそれ以上紅茶を飲むというなら、ごく少人数で一杯だけ紅茶を飲むだけというならまだしも、小さな問題や違反を発見することはあるでしょう。しかしそれが「嘘」あるいは「詐欺」とまで呼べるものかと聞かれれば、とんでもない」、と付け加えた。

モーテンソンのCAIでの財務の取り扱いに不正があったかに関しては、「もしグレッグが資金を横領しているというなら、高級車やプレジャーボートや靴で一杯のクローゼットを見せてくれ。
これは政府機関でもないし、汚職企業でもない」と述べた。モーテンソンがタリバンに監禁された話の真偽については「北京で会ったとき本人からワズィーリスターンで監禁されていた話を聞いた。彼が意思に反して囚えられていたことを私は疑っていない」と述べた。
クラカワーについては、尊敬すべきジャーナリストであり「ディテールにうるさく、事実の把握に努める人」ではあるが「まだリサーチを続けるべき」と主張した。
2012年2月、モーテンソンとCAIがモンタナ州司法長官から非営利組織の不正管理の疑いで、また民事による消費者詐欺の訴えの両面から捜査を受けていると報道された。

2012年4月、モンタナ州司法長官事務局が、CAIとグレッグ・モーテンソンに財務上の「過失」があったと発表し、モーテンソンがCAIに百万ドルを返還することで合意した。

2013年5月、サンフランシスコ第9巡回控訴裁判所が、モーテンソンに対する集団民事訴訟の上告を棄却したとロサンゼルス・タイムズが報じた。この集団訴訟はクラカワーの電子書籍、
Three Cups of Deceit の公開と「60 Minutes」の放送数日後に起こされ、モーテンソンの本 『スリー・カップス・オブ・ティー』の読者がモーテンソンとCAI、さらに本の出版社ペンギン・ブックスに対して損害賠償を求めたものだったが、一審は読者が金銭補償を受ける権利はないとして原告の訴えを退けていた。
2013年10月、セントラル・アジア・インスティチュート代表のスティーブ・バレットは、CAIとモーテンソンはスティーブ・ブロック司法長官(当時)と合意した返還に従ったと発表した。
2016年、ジャーナリストのジェニファー・ジョーダンとジェフ・ローズは、モーテンソンに対する批判を取材し、ドキュメンタリー映画「3000 Cups of Tea」を制作した。映画およびインタビューにおいてジョーダンは、「60 Minutes」とクラカワーが行った告発は、大部分が正しくなかったと主張している。ジョーダンは2014年「このストーリーをまだ調査中です。
これまでに判明した点が示しているのは、疑惑の大半は、モーテンソンが、考えうる限り最悪の人物に見える方向に誤って受け取られたものか、あるいは完全なるデマだということです。

確かに、グレッグがダメなマネージャー、ダメな会計士であるのは彼自身認めるところです。しかし、非常に重要な使命を背負った、疲れ知らずの人道支援家でもあるのです」と述べた。

ジョン・クラカワー(Jon Krakauer, 1954年4月12日 - )は、アメリカのジャーナリスト、作家、登山家。アウトドアや登山に関する著作で知られる。

Three Cups of Deceit をめぐる論争
2011年4月17日、クラカワーはCBSのドキュメンタリー番組「60 minutes」に出演し、人道支援活動家グレッグ・モーテンソンとそのNPO法人「セントラル・アジア・インスティチュート(CAI)」について質問を受けた。クラカワーはモーテンソンの著書『スリー・カップス・オブ・ティー』の内容の正確性や、別の著書 Stones in Schools に書かれているタリバンに誘拐された話の信憑性、さらに、CAIの財務管理の点からモーテンソンの信用性に対し疑問を投げた。

クラカワーは以前、モーテンソンに金銭支援を行い、7万5千ドルを寄付していたが、モーテンソンとCAIのマネジメントに幻滅したという。
番組は、放送の数日後に発売された、この問題を主張したクラカワーの電子書籍 Three Cups of Deceit とほぼ同様の視点で語られた。

グレッグ・モーテンソンの友人で名のある登山家でもあるスコット・ダーンズニーは、アウトサイド誌オンライン版の独占記事において、クラカワーの記事および番組の正確性・公平性について反論し、自身が受けたインタビュー内容を、クラカワーは誤用あるいは誤解していると述べた。さらに、クラカワーはアフガニスタンとパキスタンでのモーテンソンの体験について文脈を考慮しておらず、「クラカワーをはじめグレッグ(・モーテンソン)の中傷者たちが、グレッグらと会って3杯あるいはそれ以上紅茶を飲むというなら、ごく少人数で一杯だけ紅茶を飲むだけというならまだしも、小さな問題や違反を発見することはあるでしょう。

しかしそれが「嘘」あるいは「詐欺」とまで呼べるものかと聞かれれば、とんでもない」と付け加えた。モーテンソンのCAIでの財務の取り扱いに不正があったかに関しては、「もしグレッグが資金を横領しているというなら、高級車やプレジャーボートや靴で一杯のクローゼットを見せてくれ。これは政府機関でもないし、汚職企業でもない」と述べた。モーテンソンがタリバンに監禁された話の真偽については「北京で会ったとき本人からワズィーリスターンで監禁されていた話を聞いた。彼が意思に反して囚えられていたことを私は疑っていない」と述べた。クラカワーについては、尊敬すべきジャーナリストであり「ディテールにうるさく、事実の把握に努める人」ではあるが「まだリサーチを続けるべき」と主張した。

2012年2月、モーテンソンとCAIがモンタナ州司法長官から非営利組織の不正管理の疑いで、また民事による消費者詐欺の訴えの両面から捜査を受けていると報道された。

2012年4月、モンタナ州司法長官事務局が、CAIとグレッグ・モーテンソンに財務上の「過失」があったと発表し、モーテンソンがCAIに百万ドルを返還することで合意した。

2013年5月、サンフランシスコ第9巡回控訴裁判所が、モーテンソンに対する集団民事訴訟の上告を棄却したとロサンゼルス・タイムズが報じた。この集団訴訟はクラカワーの電子書籍 Three Cups of Deceit の公開と「60 Minutes」の放送数日後に起こされ、モーテンソンの本 『スリー・カップス・オブ・ティー』の読者がモーテンソンとCAI、さらに本の出版社ペンギン・ブックスに対して損害賠償を求めたものだったが、一審は読者が金銭補償を受ける権利はないとして原告の訴えを退けていた。

2013年10月、セントラル・アジア・インスティチュート代表のスティーブ・バレットは、CAIとモーテンソンはスティーブ・ブロック司法長官(当時)と合意した返還に従ったと発表した。

2016年、ジャーナリストのジェニファー・ジョーダンとジェフ・ローズは、モーテンソンに対する批判を取材し、ドキュメンタリー映画「3000 Cups of Tea」を制作した。映画およびインタビューにおいてジョーダンは、「60 Minutes」とクラカワーが行った告発は、大部分が正しくなかったと主張している。
ジョーダンは2014年「このストーリーをまだ調査中です。これまでに判明した点が示しているのは、疑惑の大半は、モーテンソンが、考えうる限り最悪の人物に見える方向に誤って受け取られたものか、あるいは完全なるデマだということです。確かに、グレッグがダメなマネージャー、ダメな会計士であるのは彼自身認めるところです。しかし、非常に重要な使命を背負った、疲れ知らずの人道支援家でもあるのです」と述べた。

ウイキペディア



ゴースト記事0118


構成編集#つしま昇

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