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お客さまと調律師のギャップを埋めたい

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ピアノって、調律って、本当はこうなんです。 ひとことで伝えるのは難しい「ギャップ」を解消する記事をまとめました。
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#ピアノ調律師

乾燥剤はピアノの防御力を上げるお助けアイテム

ピアノに乾燥剤を入れるか入れないか。 これ、調律師のあいだでもけっこう意見が分かれて、入れた方が良い派 VS 入れても意味ない派 文字通り対立することもある危険な話題です。 10年ほど前のものですが、調律師紹介サイトでのアンケート結果です。 僕は入れた方が良い派です。 「バフ」と「デバフ」と言う考え方乾燥剤は湿気によるピアノの故障を積極的に直すものではなく、あくまで予防。しかもぐんぐんと湿気をとってくれるものでもありません。 この感じを何にたとえるとわかりやすいか.

ピアノの弱さをなんとかして伝えたい

ピアノは弱くて、めちゃくちゃ繊細なんです。ピアノもバイオリンも所有されてるお客様に「バイオリンは見た目的にも環境の変化に弱そうなのは感じてましたが、ピアノがそうだとは知りませんでした」と言われ、ハッとしました。 確かにこんなに頑丈に見えるピアノがちょっとした環境の変化に弱いなんて、誰が信じるのか... でも適切に管理してもらうには、生肉に勝るとも劣らないピアノの真の繊細さを所有者のみなさんに正確に知ってもらわないといけない。納得感がないと手間をかけて管理しようなんて気には