見出し画像

かみつきたい

かみつきたい散らかしたい
そんなこんなで幸せだよ
自ら不幸にならない
なろうとはしないで

カネコアヤノちゃんの「かみつきたい」
かわいい曲調の中に、ハッとさせられるフレーズが散りばめられているから大好きだ。

ふと無意識に口ずさんでいるし、自分の調子によっては特効薬のように効き目があるから、この曲に出会えてよかったと思う。

自ら不幸にならないことって、簡単なようで私にとってはかなり難しい。

世間一般の人がみたら、何でそんなこと考えるの?!と驚かれてしまうような思考が常に頭を駆け巡っているから。

その生々しくて虚しい思考があってこそ、心のバランスを保てているのだと思う。

幸せしかない状況に置かれると不幸になってしまうって、ジレンマすぎる。
もちろん、思い込みかもしれないのもなんとなく分かっているから、冗談でも「考えすぎだよ」とかは言わないでね。




「この人といると自由で居られる」と思う人と一緒にいるべきだなぁと、最近強く思う。

付き合う相手に対して、必要以上に自分のケアを求めるのってナンセンスだなと。

困った時にどんなアクションをしてくれるか、というのももちろん大事。
ただそれ以前に、普段好き勝手に過ごしていても何も言わずに見守っていてくれる方が、長い目で見ると大切なのかなと。

山崎ナオコーラさんの『かわいい夫』という本を読んだ。
本中では、“夫はあくまで別の人間だから溶けあうことはできない”というナオコーラさんの考えが一貫して記されていた。

本当にそうなんだよな。

一人の人間を面白おかしくかわいがってどう愛するかは、自分の技量次第。
普通に過ごしていて相手に不満があるなら、その責任は一緒にいることを選んだ自分に向けるべきだし、自分の狭量さを素直に認めるべきだと思う。

自分にも相手にも欠落している部分があって、お互いに完璧じゃないことを前提に向き合いたい。
しかもその欠落している部分は必ずしも悪ではないことを念頭に置く。

すぐに忘れちゃうんだけどね。
これは自戒の念しかないです。




彼の背中をマッサージしていたら、いつの間にかすやすや眠ってくれた。
彼の背中にもたれて温かいなぁと思っていたら、私もいつの間にか眠ってしまっていた。
窓の外から入る光がやさしかったこと、部屋の植物の葉が輝いていたこと、電車の音がいつもより遠く聞こえたこと。
全部、これから先の私の人生の光になる。

かみつきたくなることもあるだろうけど、お互いの欠点を仕方ないよねって愛でていこうね。
私たちがとけあうことは決してないから、これからも恕し合っていこうね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?