1つのたまご

皆さんは宇宙の始まりを知っているだろうか。

宇宙物理学の発展により、定常宇宙論からビックバン理論まで様々な形で「はじまりのはなし」は語られてきた。



1つ、神話を紹介しよう。


はじめに あったのは
こんとんの うねり だけだった
すべてが まざりあい
ちゅうしんに タマゴが あらわれた
こぼれおちた タマゴより
さいしょの ものが うまれでた

さいしょの ものは
ふたつの ぶんしんを つくった
じかんが まわりはじめた
くうかんが ひろがりはじめた
さらに じぶんの からだから
みっつの いのちを うみだした

ふたつの ぶんしんが いのると
もの というものが うまれた
みっつの いのちが いのると
こころ というものが うまれた
せかいが つくりだされたので
さいしょのものは ねむりについた


シンオウ神話における「はじまりのはなし」と呼ばれるものである。

「最初のもの」とされる存在は、千本の腕を用いてすべてを創造した。

そして「時を司るもの」と「空間を司るもの」を生み出し、

さらに感情のもととなる存在を生み、

「物質」と「心」が形成された。


本来、「最初のもの」からはもう1つのものが生み出されていたという。

それは「反物質を司る」存在とされているが、神話ではあまり語られない。世界の裏にあるもう一つの世界(やぶれたせかい)に存在するとされ、静かに世界を見守っているという。



実際のところ、この神話がいつ、誰によって書かれたかは不明である。

シンオウ神話は宇宙のはじまり以外にも、シンオウ地方について様々な記述を残している。

おこるな ??が くるぞ
かなしむな ??が ちかづいてくるぞ
よろこぶこと たのしむこと
あたりまえの せいかつ
それが しあわせ
そうすれば ???サマの
しゅくふくが ある
というのが くちぐせ だ


むかし シンオウが できたとき
ポケモンと ひとは
おたがいに ものを おくり
ものを おくられ ささえあっていた
そこで ある ポケモンは
いつも ひとを たすけてやるため
ひとの まえに あらわれるよう
ほかの ポケモンに はなした
それからだ
ひとが くさむらに はいると
ポケモンが とびだすようになったのは



まだ、人とポケモンの関係が今ほどに近くなかった時代、この時代を知ることがシンオウ神話の真実に近づくことになるだろう。


はるか昔の時代に触れる機会があることを祈ろう。






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