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市議会への関心を高めるために

いまだに「議員先生」と呼ばれる現状を打破する

「議員さんでもスーパーで買い物することあるんだ!」
食品や日用品でいっぱいの買い物かごを持った私に、声をかけてきたのは、子どものPTAの役員をやっていた時に一緒に保護者としてPTA活動をした方でした。

「普通に買い物しますよ!スーパーだけじゃなく、ドラッグストアとかにも行きますし・・・」
3年ぶりにあった知人は、いぶかしそうな顔をしながら、その場を離れていきました。

今でも議員のことを「先生」と呼ぶように、人によっては「議員は、市井の人とは違う」というイメージがあるのかもしれません。
あるいは、「敷居が高い」とか「とっつきにくい」とか。

確かにそういう「立派な」議員がいることも確かです。

でも、議員が住民に対して、偉そうに「施してやる」といった態度で接する時代はとっくの昔に終わりました。

議員、特に市町村議会議員は、住民と同じ目線で生活し、対話をし、一緒に活動をしながら、住民の困っていることの解決に向けて取り組み、住民のアイデアを政策に昇華させ、市議会の場で提案する。
そういった活動をするのが市議会議員の役割だと思うのです。

もしも、まだ住民の方の中に、私に対して「議員先生」という意識があるのであれば、私の考えを理解していただくためにも「敷居が高い」状況を変える活動をしていかなければなりません。
そのためにも、私の活動をもっと見える化していくよう支援者の方とも話し合っていきたいと思います。


市議会の敷居を低くする

先日(10月24日)、高校生議会が開かれ、市内の7つの学校の代表の生徒が、花巻市の市政について、高校生らしい視点で市当局と議論を交わしました。

花巻市議会(藤原伸議長)は24日、市内の高校生が市幹部に市政に対する質問を行う「高校生議会」を開いた。市内7校の生徒が実際の議場を使って質問を行い、議会の雰囲気を体感しながら市政に理解を深めた。
 選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたことに伴い、高校生が市政や市議会に関心を高めるとともに、高校生のまちづくりへの意見を聴き、今後の市議会の議論の参考にするのが目的。2021年に続く開催で、大迫、花北青雲、花巻北、花巻東、花巻南、花巻農業の各高校と花巻清風支援学校高等部から計20人が参加した。
 市議が座る席に生徒が着席し、議長役の花巻農3年千田佳季さんが開会を宣言。傍聴席では市議らが生徒の質問に真剣に耳を傾け、上田東一市長ら市幹部が答弁した。
 質問には各校から1人ずつ登壇。大迫地域の交通網の充実、花巻の魅力発信の取り組み、災害発生時の避難所の設備、新花巻図書館の整備、防犯と交通安全強化の取り組み、花巻のスポーツ振興、若者の地元離れ対策など、身近な疑問や課題を元に市当局の考えをただした。
 花北青雲の生徒は花巻の魅力発信の方法や内容に関わって「一番有効な方法はSNS(インターネット交流サイト)だと思うが、認知度が低く、閲覧する人が少ない」と指摘し、若年層へのアプローチについての考えを尋ねた。SNSのフォロワー数から「認知度は高いとはいえない。興味を持ってもらえるようタイムリーで旬な情報に加え、ニーズを捉えた情報発信を検討する」などといった上田市長の答弁を引き出した。
 また、上田市長の「若い世代の口コミやSNSの情報発信の影響力は非常に大きい。一人ひとりがインフルエンサーとして市の情報発信をサポートしてくれば心強い」との呼び掛けに、登壇した同校2年小川口夢香さんは「花巻にはアピールできる魅力がたくさんある。高校生も当事者として取り組めることがあると感じた」と晴れやかな表情で話していた。

(岩手日日新聞 10月26日紙面より引用)

高校生が市議会の議場に来ることはめったになく、緊張した面持ちで質疑を行っていたのが印象的でした。
そして、今回、高校生議会を見て感じたのは、市議会の「敷居の高さ」です。

いまだに議員に対して「敷居の高い」と思っている住民の方がいるのは前述したとおりですが、高校生が本会議さながらに形式ばったスタイルの質疑や挨拶する所作を見るにつけ、普段自分が活動している空間の「敷居の高さ」を改めて感じました。

もちろん、伝統や慣習というのは尊重しなければならない部分もあります。
また、ある程度厳かな雰囲気も必要でしょう。
しかしながら、これまで行われてきた形式やスタイル、もっと言えば議場のレイアウトが、自由な議論を阻害している部分もあるのではないでしょうか?
形式的なスタイルにこだわるばかりに自由な議論ができないのでは、本末転倒です。

私は高校生や一般の方に議会に関心を持ってもらうためにも、もっと市議会の敷居を低くしなければいけない。

そのためにも、前述した議員活動の見える化はもちろんのこと、議場を身近なものにするという工夫も必要です。

私は小学生の頃、社会科見学で市議会の議場を訪問したことがあります。
かつては、多くの小学生や中学生が市議会の議場を見学したとのことですが、最近はあまりそういう機会がないそうです。

学校の社会科見学の機会が少なくなったとすれば、市民に市議会に関心を持ってもらうために、小中学生のみならず一般の方にも議場を開放する、例えば市議会議場見学ツアーや模擬市議会の実施も一つの方策ではないでしょうか?

いずれ、高校生議会の在り方も含め、引き続き市議会への関心を高めるための方策を検討していきたいと思います。

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