市議会への関心を高めるために
いまだに「議員先生」と呼ばれる現状を打破する
「議員さんでもスーパーで買い物することあるんだ!」
食品や日用品でいっぱいの買い物かごを持った私に、声をかけてきたのは、子どものPTAの役員をやっていた時に一緒に保護者としてPTA活動をした方でした。
「普通に買い物しますよ!スーパーだけじゃなく、ドラッグストアとかにも行きますし・・・」
3年ぶりにあった知人は、いぶかしそうな顔をしながら、その場を離れていきました。
今でも議員のことを「先生」と呼ぶように、人によっては「議員は、市井の人とは違う」というイメージがあるのかもしれません。
あるいは、「敷居が高い」とか「とっつきにくい」とか。
確かにそういう「立派な」議員がいることも確かです。
でも、議員が住民に対して、偉そうに「施してやる」といった態度で接する時代はとっくの昔に終わりました。
議員、特に市町村議会議員は、住民と同じ目線で生活し、対話をし、一緒に活動をしながら、住民の困っていることの解決に向けて取り組み、住民のアイデアを政策に昇華させ、市議会の場で提案する。
そういった活動をするのが市議会議員の役割だと思うのです。
もしも、まだ住民の方の中に、私に対して「議員先生」という意識があるのであれば、私の考えを理解していただくためにも「敷居が高い」状況を変える活動をしていかなければなりません。
そのためにも、私の活動をもっと見える化していくよう支援者の方とも話し合っていきたいと思います。
市議会の敷居を低くする
先日(10月24日)、高校生議会が開かれ、市内の7つの学校の代表の生徒が、花巻市の市政について、高校生らしい視点で市当局と議論を交わしました。
高校生が市議会の議場に来ることはめったになく、緊張した面持ちで質疑を行っていたのが印象的でした。
そして、今回、高校生議会を見て感じたのは、市議会の「敷居の高さ」です。
いまだに議員に対して「敷居の高い」と思っている住民の方がいるのは前述したとおりですが、高校生が本会議さながらに形式ばったスタイルの質疑や挨拶する所作を見るにつけ、普段自分が活動している空間の「敷居の高さ」を改めて感じました。
もちろん、伝統や慣習というのは尊重しなければならない部分もあります。
また、ある程度厳かな雰囲気も必要でしょう。
しかしながら、これまで行われてきた形式やスタイル、もっと言えば議場のレイアウトが、自由な議論を阻害している部分もあるのではないでしょうか?
形式的なスタイルにこだわるばかりに自由な議論ができないのでは、本末転倒です。
私は高校生や一般の方に議会に関心を持ってもらうためにも、もっと市議会の敷居を低くしなければいけない。
そのためにも、前述した議員活動の見える化はもちろんのこと、議場を身近なものにするという工夫も必要です。
私は小学生の頃、社会科見学で市議会の議場を訪問したことがあります。
かつては、多くの小学生や中学生が市議会の議場を見学したとのことですが、最近はあまりそういう機会がないそうです。
学校の社会科見学の機会が少なくなったとすれば、市民に市議会に関心を持ってもらうために、小中学生のみならず一般の方にも議場を開放する、例えば市議会議場見学ツアーや模擬市議会の実施も一つの方策ではないでしょうか?
いずれ、高校生議会の在り方も含め、引き続き市議会への関心を高めるための方策を検討していきたいと思います。
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