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一般質問報告(9/10)

 花巻市議会9月定例会では、9月5日から9月7日まで一般質問が行われました。

 私も、9月7日に初めての一般質問を行いましたが、私の一般質問の反省も含めて、今回行われた一般質問において気がついた点、トピックなどを報告したいと思います。


1.質問者数について

 今回の一般質問には、15人の議員が登壇しました。

 7月の花巻市議会議員選挙後初めての定例会ということもあり、正式な資料は持ち合わせていませんがこれまでの花巻市議会の一般質問ではかなり多い質問者数です。
 市当局においても、答弁書の作成等ご苦労されたと思います。

 ただ、奥州市議会の9月定例会では、4日間にわたり19名の議員が質問されています。
 一般質問は議員が市政運営について市当局の考え方、方針等を引き出す機会であるとともに、市当局側にとっても市民に施政方針を訴える機会でもあります。
 もちろん、質問内容が一般質問にふさわしいものであるかどうかという点を含め、数が多ければいいというわけではありませんが、自ら訴えてきた政策の実現に向けてできるだけ多くの議員が質問するべきと思います。


2.反問権について

 今回の一般質問においては、伊藤盛幸議員の質問と、羽山るみ子議員の質問において、市当局側(市長)から反問権が行使されました。
 
 一般質問では、議員からの質疑・質問に対して、市当局が答弁をするというやりとりを繰り返して会議は進みます。
 しかし、議員からの質疑・質問において不明な点や疑義のある質問だった場合、これについて市当局側(市長等)が問い返すことで、より論点・争点を明確にし、議論を深めることができます。
 この、市長等から議員に問い返すことを「反問」といいます。
 
 花巻市議会では、制度として「反問権」は認められているものの、これまでの一般質問で市当局側から「反問」する機会はほとんどありませんでした。

 「反問」については、議論が深められるのであれば、積極的に行使すべきと思います。
 ただ、花巻市議会における先例によると、「反問」に要する時間も、議員の一般質問の持ち時間60分に含められることとなっています。

 「市当局の答弁時間が長い」との意見もある中、「反問」が頻発すると、ただでさえ再質問の時間が少なくなっている現状の一般質問の質疑において、議論が深まらない可能性もでてきます。

 「反問」した場合は、一般質問の時間の持ち時間外とするとか、一般質問の持ち時間は「質問側」の所要時間とし、再質問を含め30分とするとか、様々な解決策があると思うので、(私は所属していませんが)議会運営委員会での議論を期待します。


3.当局における答弁者について

 今回の一般質問では、議員の登壇しての質問に対し、市長のほか、教育委員会教育長、選挙管理委員会委員長、農業委員会会長、副市長、担当部長(総合支所長)が答弁しました。

 平成26年の上田市長就任以来、再質問を除く一般質問においては、市長や教育委員会など行政委員会の長が答弁してきましたが、今回は質問項目に応じて、副市長や担当部長が答弁しました。 

 結論から言うと、非常に良い答弁スタイルだと思います。
 
 市長のみが答弁しているときよりも、副市長や各部長が答弁するだけでも、市当局のチーム力が上がっているような気がします。
 もちろん15人も質問するので、市長の疲労軽減ということもあるのかと思いますが、独善的である、と一部から批判を浴びていたイメージを変えるようなスタイルだとは思います。

 もちろん内情はわかりませんが、行政において「トップダウン」だけでは市職員の資質向上につながりませんし、いいアイデアも出てこないと思うので、ぜひとも行政における「ボトムアップ」を期待したいと思います。


4.私の一般質問について

 さて、私の一般質問です。
 
 今回、私は、次の3つを質問しました。
 (1) 次期総合計画について
 (2) 地域づくりの在り方について
 (3) 中学校の部活動地域移行について

  質問の概要については、前回の記事で書いた通りですが、想定していたよりも再質問の時間があって、「よしっ」と思って再質問に挑みました。

 と、ここまでは良かったのですが、再質問席で慌ててしまい、再質問で予定していた質問用紙が見えなくなったり、再質問で想定外の回答が来たためにちょっとパ二くってしまったり、思った通りの再質問とはなりませんでした。

 ただ、前向きな回答内容も多かったので、質問の成果について下記にまとめます


【前向きな回答が得られたところ】

 ・ワークショップにおける参加者へのフィードバックは必要であり、まちづくり総合計画ワークショップについてもフィードバックを行うとともに、ワークショップで出された課題や意見については、必要であれば長期ビジョンのみならず、アクションプランについてもその課題や意見を反映していく考えであること。 

 ・現総合計画の検証、分析においては、現在これまでの政策、施策の検   証を内部で行っており、その分析を踏まえて、次期総合計画策定に活かすとのこと。

 ・コミュニティ会議の交付金については、見直しをしないということではなく、地域との話し合いの中で必要であれば見直していくとのこと。

 ・中学校部活動の地域移行については、様々な機会を通じて周知を図っていくとのこと。

 

【現状では難しいところ】

 ・総合計画策定後のまちづくり市民ワークショップの継続
  (様々な機会を通じて市民参画を行うとの答弁)

 ・現総合計画の検証における「外部評価」の活用

 ・花巻市における「地域づくり」の方向性の指針策定
  (地域で行っていることなので地域の意見を大事にするとの答弁)



 もっと楽しく質問しようと思ってたのですが、珍しく?というか、議場の雰囲気にのまれてしまい固い表情で質問していたようなので、その点は反省したいと思ってます。

 また、息子から「部活の問題って、別に議会でなくても、普段から会議とか立ち話とかで教育長と話してるんでしょ。別に議会で話さなくてもいんじゃね?」みたいな感想がありました。

 まあその通りなんですが、議会であえて質問して、市民の関心を高め、かつ市当局にも重要な行政課題と認識してもらう、という意図もあります。

 反省点を活かしつつ、次の一般質問の機会では、エンターテインメント性のある質疑となるよう、精進してまいります。 

 


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