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しっかりと「オチ」をつける
2年間僕らの生活の根本を揺るがしてきた目に見えない感染症が、最初に日本に上陸し始めた頃の話だ。
もうほとんどの人が忘れているかもしれないが、「100日後に死ぬワニ」という4コマ漫画が、twitterに毎日投稿するという形をとりながら、徐々にフォロワーを増やしていき、連載から100日目である最終話(2020年3月20日)のころには200万人のフォロワーを獲得するなど、社会現象になった話だ。
一方で、連載終了の投稿の数時間後に、作品の映画化の告知がされたり、主人公をはじめとするキャラクターのグッズ化などの展開が繰り返され、主人公のワニが最終話に(予定通り)亡くなるというストーリ-の余韻もないまま、営利を目的とした商業ベースの展開に、多くの苦言が寄せられるなどした。
自分もフォロワーの一人として、毎日のストーリーを追っていったが、今となってはなんであれほど、夢中になっていたかわからない。
4コマ漫画としてはありふれた日常を中心に描いているだけなのだが、主人公が最後に死ぬことをフォロワーは分かっていて、フォロワーはそこにどういうクライマックスを持っていくか・・・という一種のカタルシスを求めていた。
にもかかわらず、それが商業展開によって一気に冷めてしまったという笑えないオチになってしまった、というのがこの漫画の顛末なのだが、読者は結末をしっているからこそ、その結末へ向かうストーリーを1日1回の楽しみとしていた。
100日という区切りに目を付けた作者は秀逸であるし、そのアイデアがここまで爆発的な反響を呼んだのだろう。
しかし、SNSなどで話題になった投稿や、バズった商品はすぐに消費され、次から次へと「流れてくる」タイムラインによる新しい情報に駆逐される。
そうして、人々の記憶から消し去られるのだ。
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1月31日から投稿してきたこのnoteの記事も90日に達する。
「100日後に死ぬワニ」と同様、毎日更新をしてきた。
毎日2~3時間程度の執筆時間を使いながら、自分の考え方をなんとか伝えようと書いてきた。
自分の記事も100日でいったんの区切りをつけようと思う。
連続投稿というモチベーションがあるから続けられてきた一方で、連続投稿と言う呪縛に縛られ、自分の思っていることが伝えられないことが増えてきた。
フォロワーの方や「スキ」をしていただいている方には感謝しかないが、100日を区切りとして、違う形で皆さんに記事や自分の活動の記録を伝えていきたいと思う。
投稿して自分が変わったのは事実だし、自分の考え方がより明確になってきたのも事実である。
とりあえずあと10日ほど提言を続けていきながら、最初の投稿から100日後の投稿記事では、変化した自分がその提言をどう実践していくか、何らかのメッセージを伝えることになると思う。
しっかりと「オチ」をつけようと思う。
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