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3月の終わりに寄せて

 今日で3月も終わる。
 
 年度末の3月は、自分が経営する法人の決算期。
 第6期をうまくランディングさせるよう決算見込みを立てながら、毎日、試算表とにらめっこする日々を過ごしている。
 在庫が全くないので棚卸しする必要はないが、それでも正確性をもって決算書を作成するためには、今期はどれくらいの収益が出て、どれくらいの資産が増える(減る)のか、見通しを立てていかなければならない。
 
 また、官公庁や各種団体からの委託事業や補助金なども2月~3月が事業報告のピーク。報告書の作成もや入金請求などいつもの月にまして忙しい。
 そして、法人が委託を受けている管理施設の業務も、自分としての仕事は今日が最終日。
 目に見えない感染症の拡大防止対策に翻弄され、利用規制と休館を繰り返しながら、利用者の対応に追われた日々を過ごしたことが思い出深い。
 
 3月は、プライベートでも家族の卒業や進学などがあり、本当に目まぐるしい月だった。
 
 それでも、忙しい中、いろいろな人と会ったり、いろんなことにチャレンジした月でもあった。
 2週間くらい前のことが1ヶ月くらい前に感じる充実した日々。
 
 前回の記事ではないが、忙しいのに生きている日々を感じているのもまた事実としてある。


 自分が生きている実感がある生活をしている一方で、世の中は相変わらず、マスコミが報道する感染者の数に一喜一憂する日々が続く。今になっても「ニュース速報」で本日の感染者数を報告することにそれほど意味があるとも思えない。目に見えない「怖さ」を煽ることによって、法などの規制をかけなくても従順に「お願い」を受け入れ、自ら行動制限を行い、マスクなどの感染症拡大予防対策をする国民性に助けられ、感染爆発をなんとか抑えてきた2年間。そのツケは必ず次の世代に来るということを僕らは改めて理解しておいた方がいい。

 また、東欧で繰り広げられている戦禍についても、毎日トップニュースで悲惨な状況が報告される。8,000kmも離れている僕らが、何か具体的にできることは少ないのかもしれない。
 ただ、この戦禍の状況に接して、日本を「現在侵攻されている国」と置き換えてみたときに、日本の有事の際の体制を考える大きなきっかけとなるのは間違いない。
 今後の改憲や、日本の防衛に関する議論に関して、注視していかなけれなならない。
 

 都心では春めいて、桜も満開になっているところもある。
 スポーツの世界では、先週開幕したプロ野球や、一足先にリーグ戦が行われているサッカーJリーグなど、屋外スポーツも行われるようになってきた。
 プロ野球は、勝利は度外視し「BIGBOSS」というアイコンによる広告戦略にシフトした北の球団と、指揮官が背水の陣で戦うことを宣言した関西の人気球団が、それぞれ開幕から5連敗という憂き目にあっている。
 Jリーグはワールドカップアジア最終予選のため、J1はリーグ戦を中断しているが、その最終予選では、格下のベトナムに引き分けるという課題を 残したまま、本選に向かうこととなった。
 プロ野球もJリーグも、観客に制限はつけずに大観衆が生のスポーツを見ることができるのは、好ましい状況だ。

 一方で、高校ラグビー選抜大会における決勝進出高校に対する決勝戦出場辞退勧告と、決勝進出高校同士の練習試合開催の問題や、センバツ高校野球における代理出場校の決勝進出の話題は、『感染症による世代間の分断』というこの国の課題を一層明らかにした。
 このことについては、いずれ改めて自分の考えを述べる機会を作りたい。 

 感染症拡大防止のための制限と経済活動の再開については、4月以降も引き続き議論が行われていくことと思うが、これを「トレードオフ」とすることなく、なんとか英知を結集して我慢してきた若者にご褒美があるような社会になるよう期待したい。

 
 明日から新生活を迎える方も多いことと思う。
 人事異動による悲喜こもごももあった方もいると思う。

 それでも、自分が自分の人生を動かしているというコントロール感をもって、新しい生活を楽しんでほしい。

 
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 現在、60日間連続で記事を書き続けていますが、4月以降も継続する予定です。
 
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