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夏季学生ジャグリング大会『じゃぐりサマー』を終えて

初めましての方は初めまして、東京農業大学大道芸サークルJugAgriで糸なしけん玉をやっているなつきと申します。
現在大学3年生でジャグ歴も三年、就活真っ只中の限界パチ屋アルバイターです。
今月の頭にサークルの執行代を引き継いでようやくひと息って時に主催大会の感想をまとめ忘れていたことに気付きました。

という訳でここからは主催が完全にひとりであれこれ話すひとり語りnoteになります。
本当は対話形式にしたかったけどインタビュアーが居なかった。悲しい。



①そもそもじゃぐりサマーとは

2023年9/24に開催された歴ごとに分けられた学生部門+誰でも参加可能な審査なしフリー部門で構成された35名規模の大会。
目新しさとしては夏にホールで開催されることと、この規模なのに大会名に地名が入っていないこと。(これは後に詳しく理由を書きます。)


②成功したの?失敗したの?

私の知る限りでは成功。
大会の失敗成功の基準って難しくて、台風とかコロナで一ミリもイベント開けないって失敗から小さなトラブル何件も起こる失敗とかがあるので、成功とは(哲学)になっちゃうんです。
なので今回は大きなトラブルも耳に入ること無く終了から3ヶ月経ったので成功とさせていただきます。
東京開催やフリー部門ありだったこともありアドバンス部門以外すべての部門で抽選が行われました。
観客も総勢100名以上来てくださったことから身内大会は避けることができました。その節は本当にありがとうございました。

③なんで開いたの?

無料で借りられるホールがあったから。

きっかけは2023年3月まで遡ります。
関東ジャグリング大会や新人戦東日本杯の運営に携わらせていただき、下っ端として簡単で責任の少ない仕事ばかりやらせていただきました。
凄く楽しかったのですがやはりお金のことが気になります。調べてみると全ての大会のホールや体育館は尋常じゃないお金が掛かっていること、確実な収入源がエントリーフィーだけなのに対し値上げしすぎると選手が来てくれないこと、物販やオンライン配信は規制やルールが多すぎる。
などなど、大会開催には沢山の壁があることを知りました。

そんなとき弊学から『規制緩和されたし来年度は農大生以外も入れていいよ』というメールが来ました。
そして農大にはコロナ前の文化祭で先輩方がジャグリングを披露した千人規模のホールがあります。

上記2つが結びつき、絶対大会開きたい!!!となり企画書未満のスプレッドシートを齋藤君に投げつけました。齋藤とはめちゃくちゃ色んな所で一緒に運営やった同世代のボーラーであり、巻き込まれた挙句じゃぐりサマーの副統括にされた不憫なヤツです。

何度か大会運営の下っ端をやったとは言え流石に二人で大会を作るのは危ないと思い、新人戦の運営で我々を育ててくださったクロ助さんにダメ元でアドバイザーをお願いしました。
クロ助さんの快諾と沢山のアドバイスによりこの大会は開催することができました。

※ちなみにこの頃J◯F実行委員会のオファーも来て詰んだ。本当に悩んだ末に来年の自分は就活と卒論に追われてできるか分かんないし…と思いそっちも受けた。
この話の詳細はこちらへ


④大会ってどうやって作るの?

A,いっぱい頑張る。

新規大会は知名度を上げるところからスタートするので告知できそうな大きなイベントを探し、そこに間に合うようにポスターとビラを作ったり大会詳細を発表して参加者を集めまくる。計画期間が短かった為とても苦労しました。
(ナランハ祭りとWJDときぞは工房様の折り込みチラシの宣伝効果は絶大でした、申し出を快諾してくださった皆様本当にありがとうございます。)

また毎日各所にメールを打つ期間もあれば申し込みフォームに日々増える名前を眺めながらニヤニヤ待つだけの期間もあったり、ここのコントロールはコツとかじゃなくてとにかくやる気だけが全てを解決しました。本当なら計画性で解決する場所です。

私は大会運営に死ぬほど向いていないギリギリ体質ヤバ人間なので本当に締切危ない瞬間が何度もありました。
会場利用申請書類を大阪行きの夜行バス乗る直前かつ大学閉鎖の5分前に提出しに行ったり、当日パンフレットを開会式10時間前に刷ったりと本当にダメな人間です。
でもこんな私でも大会できたので皆さんなら出来ると思います。
ギリギリにならないコツとしては小さな〆切を沢山設けることなんですけど、あの時は右も左も分からない就活も同時スタートしたり会長やってたりJ○F…とキャパオーバーしてたので毎日を生き抜くので精一杯でした。余裕があるときにやりましょう。


⑤どうして夏に作ったの?

ルーティン発表の場が春に集中していることに疑問を抱いたから。
春の大会は運営やりたい、練習時間が削れる、ルーティンの見過ぎでキャパオーバーする、などなど嫌な点が沢山。(大会減らせって訳じゃ無いんです、春休み6ヶ月伸びろ)
なので夏にあったら面白くない?中高の部活って普通夏の大会あるよね、ジャグリングだけないの悲しくない?
など、割と学生に寄り添った側面もデカいです。なので学生大会にしました。
あと就活生なので秋冬は無理だ、4年も卒論があるから未知だ、今しかないって思ったからです。夏って暇だと思ってた……

大会名は過去にあった関東学生ジャグリング大会と混同されないように、夏開催をアピールできて親しみを持ってもらえるように、いっそのこと地名を外して全国どこでも開催してもらえるように…などなど色んな願いを込められてこの名前になりました。
(嘘ですかなりギリギリまで後輩たちが『なつき先輩が作るんだからなつき杯にしましょうよ!』と騒いでたのを折衷案でこれにしてもらいました。夏生まれでよかった〜)


⑥じゃぐりサマーの今後の展望は?

第一回の反省点を踏まえて第二回を開催すること。
書ける範囲での第一回の反省点とは以下の通り

・急な会場変更への対応はもうちょいできたと思う。
→変更後の会場は傷厳禁と言われマットを敷きました。(そもそも会場を変更しないでくれ)
ガツンと値上げしてしっかりしたマットを買うべきだったのか、でもその後のマットの置き場は?とか値段の高さとかに怯えて弊サーの部内杯と同じ処置をしました。ピルエットジャグラーには本当に申し訳ないことをしました…。
・人が集まらず失敗するかもと思い続けることを考慮して作れなかった。
→第三回を見据えて第二回を作るのか、第二回までで終わるのかを今度は事前に考える。
・色々とギリギリすぎる。→(これは個人の問題)
・運営メンバーの人手不足による過労死
→J○Fと掛け持ちしたのが悪いんだけど時期的に避けられない。そもそもコアメン3人全員J○Fやってるのが意味わからん。
(J○F定例会の30分前に集合して28分で進捗報告と質疑応答やって1分休憩してJ○Fの定例会に参加する超過密スケジュールで生きてた。何これ)
色んな方へ対応遅れて申し訳ない部分もいっっっぱいあったし、それによる罪悪感とか自己嫌悪で何度も何度も失踪したくなった。でも自分がやりたいって言ったことに多くの人を巻き込んだ挙句投げ出したら大好きなジャグリング界に戻れなくなるから耐え抜いた。

私たちがクロ助さんに育ててもらったようにじゃぐりサマーも運営ジャグラー育成の場にしたかったけど上記の理由から教えてる余裕なんて一ミリも無かったから難しい。クロ助さんは何者なんだ・・・
でも運営敷居高いと怯えず少しでも興味ある方は是非声を掛けてください。沢山ひとが集まればちょっとは余裕生まれて 教える⇆余裕の生成 の循環が作れるはず。当然ここで得た個人情報以外の知識や情報、ノウハウは今後あなたがやりたいイベントでパクっていただいて構わない。出場する大会を見る視点も変わってくるし楽しいことしかないぞ大会運営!!



⑦今どんな気持ち?

すべて終わって燃え尽きてヤバい


⑧第二回はありそう?


現段階で出来ますとは即答できないけど出来るようには動いてる。ので可能性はある。
もし第二回を切望したり出場したい方が居ましたら簡単な仕事だけでもいいので運営に入ってください。雀の涙ほどですが謝礼も考えております。


本格的に動くのは年明け、実務は梅雨頃と考えてください。人が増えれば増えるほど仕事量も減ります。まずは説明会へお越しください。
(これ書いてたら終わっちゃったのでDMにて日程相談をお願いします!!)

また第二回から部門や定員が大きく変わる可能性もあります。
面白い部門やルール思いついた方はアイデアだけでも投げつけてってください。無責任に投げてくれて構いません、私の手柄にさせていただきます。


⑨さいごに

出場してくださった選手の皆様、暖かい拍手で大会を盛り上げてくださった観客の皆様、審査員の皆様、協賛や後援を引き受けてくださったコスモエージェンシーエスパジオ様、きぞは工房様、日本ジャグリング協会様、サポートしていただいた花田充様、オンラインカンパにて応援していただいた皆様、当日スタッフを引き受けてくれた後輩・同期たち、アドバイザーを快諾してまたお世話をしてくださったクロ助さん、半年間いっしょに頑張ってくれた齋藤くん。

本当に本当にありがとうございました。

こんな言葉じゃ語り尽くせないけど、皆様のおかげでこの大会は成功しました。この大会に来て友達が増えた人、ずっと会いたかった人と話せた人、長年できなかった人前でのパフォーマンスをようやく披露できた方など、色んな方を知っています。

大会は競い合う場であると同時に多くの人の交流や感動も生まれる素敵なイベントだと思います。
私はそんな大会が大好きです。今後もあって欲しいと願います。

今回ゼロから大会を企画し、他のイベントがコロナ後も以前のように復活して行われていることに改めて驚きました。
イベントが行われることは当たり前ではありません。
多くの場合、来年実施できるかは今年で決まります。
なのでどうか参加しようか悩んだ大会には無理のない範囲で足を運んで応援してください。