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思考の遊び

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小説を書くにあたって考えた由無し事のまとめです。大体思い付きベースで無茶苦茶なことを書いているので、自己防衛の為に有料にしています。
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2019年2月の記事一覧

マクロ経済学とマイノリティの激突

 マクロ経済学は今日の社会構造を議論するにあたって、絶対に必要とされる素養の一つである。しかし、マクロ経済学を用いて人権や社会運動を用いている人間はめったにいない。
 これには明確な理由がある。マクロ経済学の知見は致命的に人権と相性が悪いのである。なぜならば、マクロ経済学は「特定のマイノリティに対して十分に投資を行う場合は全体のバランスが崩壊する」ということと、「全体のバランスを維持する場合は特定

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不幸体質と合理化の罠

 世の中にはアンラッキーな不幸体質の人間というものが割といる。「自分にばかりなぜか不幸が襲い掛かる」と一言で言ってしまえば、自分がそうだと思う人間も多いことだろう。だが、本当の意味でアンラッキーであるが故に不幸に陥る人間というのは統計的に見ると実は少ない。アンラッキーな人間の結構な部分は、自らの意思で不幸になることを選び取っているが故に不幸なのである。

 不幸になることで逆に心が落ち着くというこ

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人類は賢い

 人間は極めて賢い生き物である。あらゆる状況に勝手に対処して、そして己の利益を最大化するために最適の行動を取ることをしない人間は殆どいない。そしてそれ故に、ありとあらゆるルールは人間の賢さを考慮した上で作る必要がある。

 もしも愚かさをもてはやして最大の利益を得られるような社会を作れば、人は無限に愚かになるし、弱さをもてはやして最大の利益を得られるような社会を作れば、人は弱さを獲得することに全力

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