空を飛びたい / 固唾を飲む
こんばんは。たかきです。
今日はラジオで話そうと思っていた内容を文字に起こしてみます。
ちなみにラジオはYouTube や Spotify で聴くことができます。個人的な近況や気になることを話しているので興味のある方は是非・・・。
ちょっと!暑すぎるって・・・!
秋も終盤。そろそろ夏服を方付けようと思って朝からせっせと服を整理していたんですけど、昼過ぎあたりから汗が・・・。おかしい。別に厚着もしてないのに、この暖かさはおかしい…。
それもそのはず。今日の長崎県佐世保市の最高気温は27.9℃。お近くの松浦市では28.8℃ということで、長崎県の11月の観測史上最高気温を128年ぶりに更新したそうです。記録的な暑さの一日でした。
いやいや、11月ですよ。ノーベンバーですよ。それなのにこの気温ってどういうことですか。もはや25℃以上を意味する「夏日」という言葉は「秋日」とか「温暖日」に変えた方が良いのではないか、なんて思ったり。
このレベルの異常な暑さは明後日(7日)以降落ち着くそうですが、それでも平年よりは高い気温となりそうです。朝昼晩の寒暖差で体調を崩さないようにしないとですね。
いざ!佐賀バルーンフェスタへ!
長崎県の隣県、佐賀県佐賀市は「バルーンのまち」と呼ばれるくらいバルーン(熱気球)で有名です。佐賀県をホームタウンとするバスケットボールチームの名前が「佐賀バル―ナーズ」だったり、市内には気球をテーマとした常設展示館「佐賀バルーンミュージアム」があったり・・・。とにかく、街をあげてバルーン推しです。
そんな佐賀市では、毎年秋にアジア最大級の国際熱気球大会「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」が開催されています。バルーンを生で見たことがない私。今回初めてバルーンを観てきました。
とりあえず行ってみた!
2023年大会は11月1日~5日の5日間開催。偶然11月1日のド平日に休みを取っていた私は、当日のプログラムも見ないで10時半ごろに現地に到着しました。
会場となる嘉瀬川の河川敷には平日とは思えないくらいの人の数。たくさんの屋台と協賛会社のブースも広がっていました。想像以上に規模の大きいお祭りなんだな・・・とびっくり。
この大会のことも、そもそもバルーンのことも知らない私。とりあえず公式プログラムを購入。すると、午前の「競技飛行」が9時ごろに終了していること、今は「ファンタジア」が行われていること、午後の「競技飛行」は15時ごろに行われることを知ります。
ほう…競技飛行…。ほう…ファンタジア…。なんだそれ。
国際的なバルーン大会ということは知っていたので、何かしら競うんだろうな~とは思っていましたが、実際にどんな競技なのかは全く知らず。そんなことより、ファンタジアってなんだ…。河川敷でひとり、みかんソフトクリームを食べながらプログラムを熟読します。
ファンタジアとは「地上に巨大気球を立ち上げるイベント」のこと。バルーンの展示会みたいな感じでした。実際に空へ旅立つわけではないようです。会場には、Cygamesや鶴瓶師匠、タコや愛媛県のゆるキャラ「みきゃん」など、特徴的なデザインのバルーンが打ち上げれていました。
色鮮やかなバルーン。当日は快晴だったこともあり、太陽の光が鮮やかさをいっそう際立たせます。雲一つない秋空との相性もばっちり。
会場をぐるぐるとしながら、午後の競技飛行を待つことにしました。
競技飛行!のはずが…
15時からの競技飛行を、河川敷でたこ焼きを食べながら待っていると、会場にこんなアナウンスが。
バルーンにとって、風は飛行における重要ポイントです。風に乗って移動するという点では必要不可欠ですし、とはいえ風が強すぎては飛行することすらできません。
そのため、競技を実施できるかは、競技直前のブリーフィングで決まります。結局、風は競技ができるレベルまで弱くならず、午後の競技はキャンセルとなりました…。悲しい。
ということでリベンジ!!
やっぱり競技を見たい!ということで、土曜日にリベンジしてきました!!
朝の競技を見るために始発の普通電車に乗って、6時40分に現地に到着。ちょうど朝日が昇りはじめるころ。河川敷にはたくさんのバルーンが準備を進めていました。会場は晴れ。風はほとんど感じない程度。
最高のコンディションで、競技が行われました。
・・・最高でした。ほんと、言葉にならんです。
美しく楽しく面白く。最高の経験になりました。
固唾を飲む
今回のバルーンフェスタで、初めて熱気球の競技飛行を見ることができました。スポーツならではの雰囲気や観客を見るのが好きな私にとって、最高のスポーツイベントだったように感じます。
先述の通り、バルーンの進路(=競技成績)は、風という目に見えない自然現象に大きく左右されます。しかも、上空1メートルの風と上空100メートルの風、上空200メートルの風はそれぞれ強さや向きが異なるようです…。競技者やスタッフは観測用の気球や他の競技飛球、気象データなどを意識しながらバルーンをコントロールすることが求められます。
今回私がみた競技「フライイン」は、最もターゲットに近い場所にマーカーを投下できたか、を競うものです。「近いほうが高得点」という非常に分かりやすいルール設定。それに加えて、パイロットが風に苦戦していることははっきりと分かるので、高得点を狙うことがどれだけ難しいか、観客は深く考えることなく把握することができます。客席にも風は吹いてるし。
バルーンの操縦技術、風の観測技術、マーカーを投げる技術など。パイロットは非常に高度な技能を求められます。しかし、求められるのは技能だけではありません。
地上に近づいた瞬間、予測とは違う風が吹くかもしれない。この瞬間にマーカーを投下するのではなく、制限時間内ぎりぎりまで上空で待った方が良いのではないか。そんな「運」要素もあるのです。というか、最後は「運まかせ」なのかもしれない。
地面すれすれにバルーンが降下して、徐々にターゲットに近づいていく瞬間。ターゲットから遠く離れた場所から、マーカーを投げ入れる瞬間。遥か上空からマーカーを落とす瞬間。そして制限時間は刻一刻と迫ってくる。
たまりません。
最高にドキドキします。固唾を飲んで見守ります。
そして、マーカーがターゲット上に乗った時。
やったー!やったー!やったー!
観客は大盛り上がり。パイロット大きく手を振ります。
楽しすぎるんだけど!!!
上記のポイントだけでなく、佐賀県出身のパイロットが多いこと、会場が河川敷という広大な敷地であること、地元の名産を食べることができる場所があること、駅からのアクセスが良いこと、競技観戦に「怖さ」が少ないことなど…。盛り上がる要因は沢山あると思います。
さすが40年以上も開催されているだけある…。
素晴らしいイベントでした。来年も行きます!!!
あとがき
やっぱり「空を飛ぶ」って、たくさんの人が夢として思い描いていると思うんです。目の前で、同じ人間が、地に足を付けずに空を移動していたら、見ちゃいますよね…。しかも鮮やかなバルーンに乗ってるんですから。
天と地。地上で生きる私たちにとって、空は特別な存在なように思います。空を飛ぶ飛行機を見上げ、夜空の星を見上げ。空に向かっていくバルーンやロケットを見つめ。天気図や気象情報を見て。
子ども時代に思い浮かべた、空を飛ぶという夢。
そんな夢が目の前で叶っている非日常的な景色に、子どもだけでなく大人も釘付けになっているのかもしれないな、と感じました。
もちろん、私もそのうちのひとり・・・。
空を飛ぶって、やっぱりすげー!!
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