免許合宿5日目「後輩からの手紙」


免許合宿5日目
日記作成者 半谷
下島さんとの関係 やや劣悪
帰りたい度 80
朝食 ウィンナー オムレツ 味噌汁

昼食 ロコモコ丼 スープ(撮り忘れ)
夕食 からあげ なめこおろし いんげんのごま和え 味噌汁



技能が始まり割と慌ただしい1日になった。

今朝の朝食戦争は僕の負け。仕方なく朝キチの食卓に付き合う。最悪のスタート。
実際にちょいちょい起こる小競り合いではさすがに向こうが先輩ということもあって僕が譲ることが多い。

例えば、今日も僕がコンビニでポッキーを買おうとした時に下島さんが「いやこっちやろ」と言って無理矢理トッポに変えさせた。僕はトッポは食べられないからそれを伝えると「好き嫌いは良くない」という理屈で結局ポッキーは買えず、トッポは全部下島さんが食べた。合宿中だとこういう小さいことの蓄積がものすごいストレスになる。

朝飯を終え、下島さんが4日連続4回目の「帽子取りなさい」注意を受けてから学科授業が始まる。こんなに学習能力のない人間でも免許って取れるんだっけ。

続いて初めての技能教習。人生の全てを諦めた目をした眼鏡坊主の教官が僕についた。聞く話によると57日連続勤務らしい。

まず車に乗るなり、僕が適性検査で「時々世の中が嫌になって死にたくなる」の欄で「はい」に丸をつけたせいか、「半谷君は不安定な性格だから運転中は気持ちを明るくしていこう」と眼鏡坊主に優しく諭された。

そして教習が始まると、この教官がとにかく隙間なくボケまくる。教習生の隣で変なボケをかますくらいしか人生の楽しみが無いのだろう。僕は初めての運転に戸惑いながらもその全てのボケを拾ってあげた。途中で教官がブレーキから足を離して車が動き続けながら「この現象をなんというでしょう」と聞いてくるのに対して「クリープ現象です!先生危ない!前!ぶつかるぶつかる〜!」とかもちゃんとやってあげた。少しめんどくさかったが結構楽しく授業ができた。

そして午後の学科授業が始まると受付のおばちゃん2人組が教室の前まで来て、何やら僕らの方を見ながらコソコソしてる。よく見ると何かを持っている。それから、おばちゃんたちが教室に入ってきて授業が一時中断され、僕らに紙を渡してきた。それはO-keisの後輩やだあみからの手紙であった。免許合宿の苦しみを綴った僕らのnoteを見て、いてもたってもいられなくなった彼女は手紙を書いてくれた。なんて良い後輩なんだ。受付のおばちゃんたちも生徒に手紙が来るパターンが初めてで対応に困っていたようだ。封筒に書いてあった自分の名前を見た時になんか本当に泣きそうになってしまった。



YouTubeのおすすめ動画リンクを手書き紹介するのはあんまり良くないよ。あと「面白い」の最初に「お」はつけないか。他にもいろいろあるけど。合宿終えたらドライブに連れて行こう。暗いだけの毎日に一筋の光が差し込んだような気がした。この手紙のおかげでもう少しだけ頑張れそうだ。

ちなみに、今日2回目の技能教習で、例の眼鏡坊主が下島さんについたみたいで、「ボケに対応しながら運転するの大変だったでしょ?」と聞くと「いや普通に1ボケもしなかったけど」と。

あのボケ大魔神に1ボケもさせないって、お前どんだけ問題のある運転をしているんだ。大丈夫なのか?

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