ep.18 セールスマンとチャック

【サマリー】
このチャンネルはアメリカのアクションドラマ「24 -TWENTY FOUR-」の日本語吹き替えパロディーチャンネルである。
CTA:テロ対策エージェンシー捜査官チャック・バウワーの活躍をコミカルに描くコメディドラマ。

最近良い出会いもなく寂しいチャック。
そこへ一人の怪しげな男が現れる。

👱🏻‍♂️チャック
🧑ダニエル
🐷ジェイムス
💀魔黒福造

【冒頭】
混沌とする世界情勢。テロの脅威は常に存在する。
僕は連邦捜査官、チャック・バウワー。
(止める音)
私の名は魔黒福造。人呼んで"笑ゥせぇるすめん"。
ただのセールスマンじゃ御座いません。
私の取り扱う品物はココロ。人間の心で御座います。
この世は老いも若きも男も女も、心の淋しい人ばかり。
そんな皆様のココロのスキマをお埋め致します。
いいえ、お金は一銭も頂きません。
お客様が満足されたら、それが何よりの報酬で御座います。
さて、今日のお客様は・・・。
(巻き戻し音)
僕は連邦捜査官、チャック・バウワー。
(止める音)
ホーッホッホッホッホッホッホッホッ。

【内容】
(クラブの音)
👱🏻‍♂️「ダニエル、このディスコちょっとうるさくないか?」
🧑「ここはクラブですよ!チャックも楽しみましょう!」
👱🏻‍♂️「う~ん、何だか俺はちょっと苦手だなぁ。」
🧑「ほら見て下さい!ジェイムスのあの踊りっぷり!」
🐷「いぃ~ひゃっほう~!!」
👱🏻‍♂️「…周りの女の子達引いてるぞ。」
🐷「ダニエルゥ!一緒に踊ろうよぉ!」
🧑「わかったー!チャックも行きましょう!」
👱🏻‍♂️「いや、俺はここで飲んでおく。」
🧑「じゃあ、僕 踊りに行ってきますね!」
👱🏻‍♂️「ふぅ~。」
👱🏻‍♂️「気分転換にって連れて来られたが、やっぱりこういう場所は苦手だな。」
👱🏻‍♂️「あっちもこっちも若いアベックだらけだな。ふぅ~。俺にも良い出会いがあればな…リンさん…」
💀「もしもし、隣座ってもいいですか。」
👱🏻‍♂️「あ、あぁ構わない。」
💀「よいしょ。いやはやこういう場所はやっぱり若い人達の場所ですなぁ。私にはちょっとついていけませんな。」
👱🏻‍♂️「そうだな。僕も、ちょっと苦手だ。」
💀「おやアナタもですか。奇遇ですなぁ。フォ~フォッフォッ。」
👱🏻‍♂️「あぁそうだな。」
💀「どーです?ここじゃうるさくて落ち着きませんから、私の知っているバーで飲み直しませんか?」
👱🏻‍♂️「ん?う~ん、どうしようかな。」
💀「一杯付き合って下さいな。すぐそこですから。」
(場面変わる)
💀「いや~やっぱり静かな場所の方が落ち着きますなぁ。」
👱🏻‍♂️「そうだな。僕も静かに飲む方が好きだな。」
💀「ところでアナタどこか暗い顔をしてらっしゃいますな。何かご心配事でも?」
👱🏻‍♂️「あ~いや。そんな事無いと思うが。」
💀「いやいや、私は職業柄色々な人を見てきましたからピンと来るのです。アナタは女性に飢えてらっしゃる。最近全く良い出会いというものが無いように見えます。違いますか?」
👱🏻‍♂️「う~ん、実はそうだ。僕は最近寂しいのかもしれない。」
💀「フォッフォッフォッ。やっぱりですな。長らくお一人ですか?」
👱🏻‍♂️「実は数年前に妻を亡くしてからは女性関係はサッパリなんだ。この間牧場で出会ったリンという女性がいたんだが、デカいオカマのメアリーに邪魔されたしな。」
💀「デカいオカマのメアリー?」
👱🏻‍♂️「何か知らんがそっちに気に入られてしまってな。僕にはそっちの趣味はないんだが、なんせ相手が巨体でな。」
💀「ホ~フォッフォッ。それは大変でしたなぁ~。いかがでしょうバウワーさん。その女性関係のお悩み、私が解決して差し上げましょう。」
👱🏻‍♂️「ん?どういう事だ?魔黒さんと言ったな。あんたは一体何者なんだ?」
💀「申し遅れましたな。私はこういう者です。」
👱🏻‍♂️「…ココロのスキマ、お埋めします?」
💀「はい、私セールスマンですがお金は一切頂きませんのでご安心下さい。私の仕事は福祉事業。一種の人助けなのです。」
👱🏻‍♂️「ふむ。それで?」
💀「アナタのようにお困りになっている方を満足させるのが私の喜びなのです。女性に飢えているアナタにはこれです。」
👱🏻‍♂️「タブレット?」
💀「はい、こちらの出会い系アプリをオススメします。」
👱🏻‍♂️「アプリ?」
💀「こちらのアプリはそこらの出会い系アプリとは訳が違うのです。全米中の出会い系サイト全て網羅し、一部のゴールド会員のみが使用出来る、厳選に厳選された女性のみが掲載されている特別なアプリなのです。アナタどういった女性がお好みですかな?」
👱🏻‍♂️「好みの女性か。ん~そうだな。どちらかと言えばグラマーな方が好きだな。」
💀「フォッーフォッフォッフォッ。では…こちらの方なんかいかがでしょう?」
👱🏻‍♂️「おぉ!99, 55, 88!峰不二子か!?すごいなこんな子がいるのか?」
💀「これからこのマライアさんをアナタの自宅に呼んで差し上げましょう。」
👱🏻‍♂️「本当か!?」
💀「はい、ご自宅で待っていて下さい。このタブレットもあなたにお貸し致します。」
👱🏻‍♂️「わかった。頼む。」
★I.L.
👱🏻‍♂️「ふ~む。もう深夜1時だぞ。本当に来るのか。」
(ピンポーン)
👱🏻‍♂️「来た!は、はい!」
(小走り音)
(ドアを開ける音)
👩🏻‍🦰「チャックさん?こんばんは。マライアです。」
👱🏻‍♂️「や、やぁ。いらっしゃい。さ、入って。」
(ドアを閉める音)
👱🏻‍♂️「こ、こっちへどうぞ。」
(歩く音) 
👱🏻‍♂️「マライアさん何か飲みますか?」
👩🏻‍🦰「いえ、結構です。そ・れ・よ・り…」
👱🏻‍♂️「え、も、もう…」
(ムード音楽)
(朝の音)
👱🏻‍♂️「ん、ん~朝か…」
👱🏻‍♂️「ん?そう言えばマライアは…帰ったのか?…あれは夢だったのか?」
(電話の鳴る音)
👱🏻‍♂️「もしもし。」
💀「バウワーさん、おはようございます。」
👱🏻‍♂️「おぉ、魔黒さん。って事は夢じゃなかったのか。」
💀「フォッーフォッフォッ。昨日はお楽しみになられたようで。」
👱🏻‍♂️「あぁありがとう。あんたのお陰で楽しい夜を過ごせた。」
💀「それは何よりです。そう言えば言い忘れていたんですが、アプリで呼べる女の子は48時間に1人だけです。いいですか。これだけは必ず守って下さいね。」
👱🏻‍♂️「あぁわかった。問題ない。」
★I.L.
(外の音)
👱🏻‍♂️「ふぅ~。う~ん。くそっ。リンさんの事が頭から離れない!」
👱🏻‍♂️「昨日のアプリで気でも紛らわすか…いや48時間たたないとダメだ。」
(机を叩く音)
👱🏻‍♂️「くそっ!これじゃぁ今日眠れそうにないな…ん?タブレット…ちょっとどんな子がいるか見るだけ…うっくっ」
(アプリを操作する音)
👱🏻‍♂️「20代、グラマー…っと。」
👱🏻‍♂️「おぉ!昨日よりもっと良さそうな子ばかりじゃないか!?」
👱🏻‍♂️「う~ん…ん?48時間って言ってたが特に禁止されている感じはないな。呼べそうだぞ。」
👱🏻‍♂️「…う~…ボタンを押すだけ押して見るか。」
(ボタンを押す音)
👱🏻‍♂️「お!「アポイント完了」?呼べたみたいだな!何だ48時間ってのは嘘だったのか。」
(椅子を立つ音)
👱🏻‍♂️「よし、今のうちにシャワーを浴びておくか…」
(歩く音)
(ピンポーン音)
👱🏻‍♂️「ん?何だもう来たのか?」
(歩く音)
👱🏻‍♂️「はいはい、かなり早かったな。」
(ドアを開ける音)
👱🏻‍♂️「ぬぉ!ま、魔黒さん…」
💀「バウワーさん、あなた約束を破りましたね。」
👱🏻‍♂️「い、いや…」
💀「48時間に1人ってあれほど言っておいたのに。」
👱🏻‍♂️「ま、魔黒さん、誤解だ!」
(ゆっくり歩く音)
💀「あなたは私の言う事を聞かずに、今日もあのアプリで女性を呼んでしまった。」
👱🏻‍♂️「ま、待ってくれ。間違ってボタンを押してしまっただけだ。」
💀「私が必ず守れと言った事は必ず守らないといけないのです。」
👱🏻‍♂️「ちょ、ちょっと。」
💀「覚悟して下さい。約束を破ったからには…ドーン!」
👱🏻‍♂️「うぉ~!!!!」
(場面変わる)
(ピンポーン音)
👱🏻‍♂️「はっ!ゆ、夢か?」
👱🏻‍♂️「あ、女の子が来たのか。はいはい、今開けますよっと。」
(ドアを開ける音)
🐮「チャックゥ~!!」
👱🏻‍♂️「ぬぉ!!き、君は…メ、メアリー!!!」
🐮「チャックゥ~私の事呼んでくれるなんて嬉しいわぁ~!!チュチュチュチュチュ。」
👱🏻‍♂️「ちょ、ちょっとメアリー!!何で君が~!?」
🐮「今夜は朝まで楽しむわよ~!グヘグヘ~」
👱🏻‍♂️「や、やめろメアリー!!」
🐮「チャック~!!!!!」
👱🏻‍♂️「う、うぉ~!!!!助けてくれ~!!!!」
(ドアの閉まる音)
💀「いやはや、男というものは本当に愚かなものですな。我慢というものが出来ないとは。」
💀「ですが、それでも彼は満足すべきです。彼があれほど望んでいた牧場の娘と楽しめるんですから。しかも、ムチムチギャルとね。フォ~フォッフォッフォッフォッ~」
★END

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