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まじで怖いとき思考止まるよね

中3になったうゆ丸、弟1歳過ぎ。

このあたりから母親と中国人義父の仲が急激に悪くなった。
母親は完全な専業主婦をしていたのだけど、夜職をしていた影響か浪費癖を注意され、お金のことでしょっちゅう揉めていた記憶がある。

んでこの中国人義父、あまり差別的なことは言いたくないのだけど、ああチャイニーズだなぁという感じの激しめなキレ方をする。母親も母親で火に油注ぐ系の返しをするもんだから困ったものです。

そのうちヒートアップすると軽めに暴力振るわれたりもしてたんだけど、母親も負けじと反撃するから収集不可。両親が喧嘩している光景を見てギャン泣きする1歳児とそれを必死に宥める俺。そんな日々が続きました。

俺にとっては弟は可愛くて仕方なかったからね、俺が守ってやるからな!とたまには親の喧嘩の仲裁に入ったりしたんだけど2人ともヒートアップしてるとまあ無理。しょうがないから泣きわめく弟を連れて静かに家を出て泣き止むまで散歩に行ったりした。

俺が中3になってから中国人義父は家に帰って来ない日が多くなり、ほとんど母親と弟と俺の3人暮らしだったんだよね。これは推測だけど、お金だけは入れてもらってる状態だったから生活は出来てた。母親もこのあたりから離婚したいなどと口にするようになってたんだけどこの中国人義父、日本人の母親と結婚したことで永住ビザを手に入れてるもんだから向こうは離婚をしたがってない。母親はそれを知っているから尚更離婚したい。でもたまに帰ってきても結局喧嘩になってしまうため落ち着いた話し合いが出来ない、そんな状況だった。

俺は俺で本来なら受験に向けて色々考えなきゃいけない時期だったんだけど主に弟の面倒見たり忙しくてそんな余裕もなく、そもそもめちゃくちゃ馬鹿なので行ける高校あんのか?レベルで勉強嫌いだったし高校は行かずに働くつもりでいた。

中3の夏頃、義父は週に一度帰ってくるか来ないか程度になっていた。帰ってきたとしても誰もいない昼の時間を狙って帰宅して荷物を取りに来る程度。俺が家にいた日だから土曜だったのかな。日中に帰ってきたことがあって、母親も弟もいなくて2人きりになったんだよね。俺がリビングでアイス食べながらテレビ見てたら帰ってきて、最初は気まずかったから携帯をいじって黙ってたんだけど、元気?とか最近の母親の様子なんかを聞かれた。適当に相手してたらいきなり、裸を見せろと言われた。意味が分からなかったし、死ぬほど目つきが怖くて何も言えなかった。まじで怖いとき人って思考が止まるのね。俺がよっぽど怯えた顔してたからかなんなのか分かんないけど何も言えずにいたら「冗談だよ」って言われて結局裸を見せたりはしなかったけど本当に怖かったのは覚えてる。

義父がいなくなってから、即母親に義父に変なこと言われたとメールした。夕方に帰ってきた母親に詳しく説明すると最初は信用してもらえなかった(ショックだった)んだけど、俺が諦めずべそかきながら説明したら最終的には信用してもらえた。この件をきっかけに母親はいよいよ離婚を決意。義父には勝手に家に来ないようにと約束をしてもらい、次勝手に家に来たら警察を呼ぶ!と母親がブチ切れながら義父に電話してた。

俺も俺で義父に対して気持ち悪いとしか思えなくなりこのあたりは完全に母親を味方していたというか、早く離婚するように促してたと思う。

高校には行かず働くつもりでいた俺だったけど母親にも中学の担任にも高校だけは行けと言われ、昼間はバイトが出来る定時制の高校を受験することになった。定時制なんて名前が書けて面接で普通に受け答え出来て定員割れしてなければ全員入れますからね。これはガチ。

すんなり受験を終え、4月から世田谷にある都立高校の定時制課程に通うことが決まっていた。

余談だけど俺の通ってた中学って都立で初めての中高一貫校で(ググればすぐバレる)、ちょうど自分たちは一貫校になる境目の学年だったからエスカレーター式に高等部に進学出来たと言えば出来た。わざわざ別の高校を受験しなくてもよかったんだけど、ただ本当に馬鹿だったし俺の下の代からはみんな受験して入ってくるからこれから進学校になるような学校にいられる気がしねえってことで受験したんだよね。

同級生のうち99%はそのまま進学するから、中学最後の日は仲の良かった子たちと泣きながら写真撮ったなあ。引っ越すわけでもないし、みんな会おうと思えば会えるんだけど。でも個人的には、自分で居場所を築いた中学には思い入れがたくさんありました。

あのままあの中学で高等部まで進学して卒業していたらどうなってたんだろうとは今も時々考えちゃうな。人生の中にいくつか分岐点があるならばここが明確な分岐点だったと思うし。別に自分が選んできた道を後悔してるわけじゃないのよ。ただそっちのルートにいたらどんな人生送ってたかなぁ、風俗なんて知らずに普通の顔して生きてたのかなぁって思ってしまうわけです。

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