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あれが神じゃないならもうなにも信じない

もう無理だ、警察とか呼ばれたらじーちゃんばーちゃんになんて説明しよう、たばこを吸いながら部屋をウロウロ、もう全てを諦めてそんなことばかり考えていた。


「遅くなってごめんね。○○ホテル近くの駐車場に到着しました(*^^*)部屋は何号室ですか?」

なんとノブが来た!!ノブ!!お前だけはもしかして来るんじゃないかと思ったよ!!さすがに泣きそうになった。いやちょっと泣いたかもしれない。

ホテルから出ることを途中から完全に諦めてたので慌てて自分の身支度をしてノブに部屋番号を伝え、フロントで金を払ってもらい俺はなんとかホテルから出ることが出来た。

フロントで会ったノブはメールでも送ってきたように身長162cmくらいで小太りのおっさんだった。めちゃくちゃ福耳で七福神にいそうな、なんかご利益ありそうな感じ。フロントのエレベーターを降りてすぐ見えたノブの背中には、微かに後光を感じた。


ノブは俺から返事を受けたあと、すぐ自宅のある江戸川区から車を走らせて来てくれたらしい。途中からメールの返信が来なくなったのは高速に乗ったからだとも言っていた。めちゃくちゃ良い奴じゃん、ノブ。なんかこれ書いてる今、ノブ良い奴すぎて泣けてきたわ。ごめんね、ノブ……………


約束は約束ってことでホテルを出たあと、ノブの軽自動車でノブの家があるという江戸川方面のホテルに行くことになった。ノブには車の中で今回の経緯を正直に説明し、来てくれなかったら5階から飛び降りて死のうと思ったよ!などと喋ったりした。ノブはそもそもサイト初心者で今まで会ったのも数人だったらしく、悪い人がいるんだね〜気をつけないとだねなんて言ってたと思う。

ホテルまでの道のりで途中にあったマックのドライブスルーに寄って車の中で食べた。あのマックほんとにうまかったな。生きてるのを最大限感じた瞬間かもしれない。そんなことより車の中で食うマックってなんであんなに美味い?

ノブに連れて行かれたホテルは江戸川区の小岩、ばーちゃんちが近いこともあってよく知ってる場所だったから安心した。ホームグラウンドじゃない渋谷なんか行くんじゃなかった、やっぱり自分のホームが一番だよな。

ノブは小太りなだけあってちんこがめちゃくちゃ小さかった。更にMだし早漏で楽だったしヤッたあと秒で寝てくれたのでラッキーだ。しかしイビキがうるせえ。


俺は起こさないように身支度を済ませ、そっとノブに布団をかけてやり、テーブルに置いてあったノブの財布から根こそぎ札を抜いてホテルを後にした。

えっ?どういうこと?

パニックになった人、正解です。自分でも思い出しながら書いててパニックになった。こいつ頭がおかしいんだ。

これを機に、俺は個人事業主という名のエンコーをやめた。

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