永い後日談のネクロニカ短編シナリオ資料 Part2

昨日投稿したものの続きです。

気になる方は前回の投稿からどうぞ


不完全な存在

この実験で産み出されたのは、存在という意味でもESP技術という意味でも不完全な存在でした。


生きてもいないし死んでもいない不完全な存在です。


永遠の時を赤ん坊の姿で過ごすこの存在を研究者達は、[ベビードール]と名ずけました。


ベビードールはこの荒廃した世界ではかなり貧弱な存在であり、そのベビードールを狙うアンデッドは数多く存在します。


そのためにベビードールは、自分達を外敵から守ってくれる存在を必要としました。


そこで利用したのが、自分達が唯一使えるESPの能力です。


ベビードール達はESPの能力を使い粘菌に刺激を加えアンデッドやドール達の自我に影響を与え、ある新しい感情に似たものを植え付けます。


それが続に[母性寄生]と言われる洗脳に似た力です。
[母性寄生]は簡単に言えばアンデッドやドールに母性本能を与え自分達を守るように仕向けるのです。


寄生された者は[母性寄生]により自我を操作されベビードールを守る存在となり時にはベビードールを狙う他のアンデッドを全力で排除しに掛かります。


それがたとえ自分の姉妹であっても例外ではありません。


たとえ寄生対象が完全解体されてもベビードールはまた新しい寄生対象を見つけるためにさまよい続けるのです。

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